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feed 自分的・山と無線(3)アンテナ編 (2017/10/11 22:00:35)


 設営が楽で、なるべく目立たないようにとの理由から、これまで主に垂直ホイップ系のアンテナを使ってきました。最も使用頻度の高いのはJ型アンテナで、次に1本ラジアル追加の改造モービルホイップ(山岳GP)。何本か作りました。どれも工具不要、設営・撤収がすばやくでき、狭い山頂や尾根筋などではこれに限ります。特に冬場、里山の山頂で誰も来ないだろうと安心していると、大集団が登ってくることがあります。そんなときは、即撤収、別の場所に移動します。






 自分はどんなアンテナも基本、三脚設置です。信号のブレを最小限に抑えるためで、可能ならその足元を石で固定します。ただ、三脚の重さがネックで、軽量かつ丈夫なものはないかと、今も悩みの種ではあります。現状は、「ZIP SHOT」(312g)という超軽量なものを使っていますが、ビームアンテナの場合、回しにくいのが難点。

 第一電波のRH770も山岳移動の定番で、よく飛んでくれます。運用終了後、このロッドアンテナをハンディ機につないでワッチしていると、思わぬ遠方からのCQが入感、期せずしてDX、などということもありました。自分は予備としてお守り代りに持っていきます。クリップベースのコネクターケーブルと相性が良く、樹木の枝先に取付け運用などということもあります。

 今年に入ってからは、ビーム系アンテナを使うことが多くなりました。3エレや4エレ程度でもあってもホイップ系とは一線を画す性能を実感します。目的のエリアが明確な場合、ホイップ系アンテナで全方位に放射してしまえば、ある意味、損失以外のなにものでもないわけです。以前、DCR用の12エレ八木をお使いの山岳局と交信し、その威力に驚愕した覚えがあります。自分もさっそく8エレを導入してみたものの、フリーライセンス局が少なかったこともあり、その効果を実感するというよりは、ただただ疲れるのみで、早々に物置に仕舞い込んでしまいました。局数のまったく異なる2mバンドの場合は、手応えを得やすいということかもしれません。面白いのは、強く入感する方向が自分の想定と異なることです。あらかじめカシミールで予想をつけても外れてしまう。伝搬は一様ならず、反射や回折が入り交じる山岳ならなおさらですね。ただ、エレメントが多くなれば、それだけ設営・撤収に時間がかかり、場所も限定されます。今日の山行に何を持っていくか? 自分自身のアクティビティや体力、マインドの問題、シチュエーション、ロケーション、コンディション・・・判断材料はたくさんあって、いつも悩みます。

 山岳用のアンテナが市販されているわけではないので、山で実際に使えるもの、山に特化したアンテナに改造あるいは自作します。プロ(業務)用アンテナは種々の厳しい条件をクリアするのに四苦八苦すると聞きますが、アマチュアは作り放題です。利得の上限もないし、どんな形状でもおとがめなし。自由で寛容なる個人的興味の時間と空間。ありがたいです。軽量であること、コンパクトに収納できること、あまり目立たず景観を損ねないこと、設営・撤収が簡単、風雨に強いこと、それらと性能との折り合い。相性が良いのもあれば、1度きりで使わなくなるのもあります。あまり異彩を放つことなく風景に溶け込み、体の一部のように使い勝手がよく身の丈にあったアンテナ、自分的にはそれがベストかな、と考えています。





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