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feed エアバンド受信機の製作 Vol.2 初めてのエッチングでプリアンプ作製 (2017/12/2 21:15:09)
前回無事に東京コントロールが受信できた わけですが、付録の基板通りに組み立ててケースインしてはい終わり、では面白くないのでもう少し遊んでみることにします。

過去にも何度か製作した2SK241を使ったプリアンプを用いて感度UPを図ります。これまではユニバーサル基板や生基板+ランド法で製作してきましたが、今回はVHF帯ということもありますのでエッチングによるプリント基板作製に挑戦してみることにしました。以下、自分がやってみたオリジナル手法です。

1)まずは部品配置を決めて紙にパターンを描いてみる。穴の位置を決めるために実際に部品を当ててみてマーキング。
2)パターンを描いたらスキャナで取り込んで左右反転したものを印刷。
3)印刷した紙を基板にセロテープで固定し、穴の部分を千枚通し+ハンマーで叩いて基板にマーク。
イメージ 1

イメージ 2
  穴の位置を打った基板はこんな感じ。

5)紙のパターンと穴がマーキングされた基板を見比べながら油性ペンでパターンを描く。
イメージ 3

6)用意したのは塩化第二鉄(エッチング液)と廃液処理に必要な中和用の消石灰。
イメージ 4
塩化第二鉄 消石灰 もAmazonで購入可能です。基板用として売られているものより画材として売られているものの方が安価です。濃度などが異なる場合があるかもしれませんので購入の際はご注意ください。

7)エッチング液をケチるためチャック付きポリ袋に入れて基板を投入。反応促進のため袋ごと40℃くらいのお湯に浸ける。
イメージ 5

8)15分ほど待つとエッチング完了!初めてにしては綺麗にできたかな?大きく銅を剥がしてある箇所はトロイダルコアを載せる部分です。
イメージ 6

9)φ0.8mmのドリルで穴あけ

10)酸化防止にフラックスを塗布して完成。(ほんとはレジストの方が良いのでしょうけど^^;)

とまぁこんな感じです。自分で考えたパターンが基板になって目の前にあるというのはちょっと感動的です。

イメージ 7
で、早速部品を取り付け。当たり前ですがユニバーサル基板と違って楽チン。すいすい進みます。もっともパターンを考えたりエッチングやったりとトータルではユニバーサル基板より時間も手間もかかっているわけですが、それでも最後の部品取り付けの楽しさを経験してしまうとこっちの方がいいなぁ。

イメージ 8
出来上がったプリアンプを早速VX-7につないで東京コントロールを聴いてみると・・・
なんとなく電波が出ているのが分かるような分からないような・・・ぐらい の信号が S5~6くらい で強力に聴こえるようになりました!ここまで絶大な効果が得られるとはびっくりです。

イメージ 9
さて、では本命のエアバンド受信機ではどうか?プリアンプ無しではSGからの信号は -105dBm がなんとか確認できる程度でしたがプリアンプを付けると -130dBm の信号も確認できました!25dBほどゲインUPですね。これならVX-7と遜色ない感度です。ベタGNDにしたのが効いているのか異常発振も起きていません。

イメージ 10
回路図です。自作記事ではよく見かける構成ですね。トロイダルコアは120MHz帯なら#17材(20~200MHz)を使うべきでしょうけど手持ちが1個しかなかったので#10材(15~100MHz)としましたが一応ちゃんと動作しているようです。パラにするコンデンサはトリマコンデンサだけだと調整がシビアになりすぎるので47pFを直列にして回転角に対する可変範囲を小さくしました。いよいよ2SK241の流通量が減り始めたのか、このところ値上がり傾向にありますので他の石でも同様のものを作れるようにしておかないとなぁ。


~つづく~





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