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link みやぎFS43 みやぎFS43 (2019/12/16 10:35:09)

feed 50mw , 100mw CBトランシーバー (2018/10/8 6:19:27)
市民ラジオ、
色々有りますが、ちょっと変わった視点で。

市民ラジオは、国民誰もが手軽に使える様にと言うニーズを基に割当られた無線。
携帯電話がまだ無かった昭和40年代、昭和50年代前半、当時は道路工事現場、マリンスポーツ、建築現場、工場、林業、狩猟等、多彩な分野で使われていました。
つまり、主たる用途は業務ユースです。

その分野で、たまたま不特定多数との人と交信を楽しみたいと言う事で、今の運用スタイルと同じ様に、当時学生を中心に(雑誌:ラジオの製作の影響は大きかった)、流行したのが、この市民ラジオ。

しかし、当時、3万、4万するトランシーバーは、学生にとってはまだまだ高値の花で有り、そう容易く買える物ではなかったと私は思います。


当時市民ラジオには、50mw機、100mw機、そして500mw機の3種類が有りました。

チャンネルは、50mw機や100mw機は1chしか実装周波数が無い機種も沢山存在してました。
後に、ICB-650やICB-700Aと言った500mw 2ch実装機が販売され、更にその後に、ICB-670 , ICB-680 , ICB-770、ICB-R5 更にはRJ-580と言ったDX通信が可能な8ch実装のトランシーバーが発売となって行きました。

当然ながら、私達は8ch実装機が欲しかった訳で。


前置きが長過ぎました。

さて、そんな中で各社市民ラジオメーカー(主力はナショナルとソニー)は、50mw、100mw機も沢山販売してました。

これは私の推測ですが、当時はまだ水晶やトランジスタ類の半導体が高価で有り、また、コスト的にも回路的にも、複雑な多チャンネル機よりも、通話距離も数百m、遠くても1km位先と通話出来れば良いシンプルなトランシーバーで有った方が需要が有ったのではなかったのでは無いでしょうか?
当然、機能はシンプル。電源、ボリューム、送話ボタン、スピーカー、そしてアンテナ。
外で使う為、防滴には気を使ったと思います。



私は、実用的ではもはや有りませんが、コレクションの一環として、少しですが50mw、100mwの市民ラジオを所有しています。



RJ-11 ナショナル製
昭和40年製造。100mw機。1ch実装。
鉄の筐体にシルバーをあしらった高級感漂うトランシーバー。単三電池を使用。
片手で持つと重いです。アンテナは長く、工事現場では取り廻しが大変だったのでは無いでしょうか?
黒色の保護ケースもあり、大切に使う感が有ります。

イメージ 1





CB-147 ソニー製
昭和43年製造。100mw機。1ch実装。
単三電池使用。片手で使える様にストラップが付いてます。
筐体もRJ-11と比較すると少し小さくなってます。
アンテナは124cmで少し短め。取り廻しし易い様に考えられたと思います。
(でも、まだまだ取り廻しは大変)
バッテリーメーター、スケルチが付加されています。
送話ボタンはオレンジ色。実用性重視。ストラップに手を通すと、丁度親指がこの位置に来る様になっています。

イメージ 2





ICB-160(B) ソニー製
昭和46年製造。100mw機。1ch実装。
電池は006Pを使用。
スライドすると電源ON/OFF。ボリュームと小さなスピーカーが有るだけ。
右手で持っても左手で持っても送話ボタンに手がいく設計。全天候型。
黒いボディで掌に乗るコンパクトさ。
アンテナは1mと少しか?
高級感溢れる、ポケットに入るトランシーバーです。ケースも有り。実用性重視。

イメージ 3





RJ-7 ナショナル製
昭和48年製造。50mw機。1ch実装。
単三電池3本使用。
電源兼ボリューム。送話ボタン、スピーカーのみ。アンテナは1m位で短め。
イヤホン端子有り。
筐体はプラスチック製、少し大き目も片手で楽に使える。
レジャー用途を視野に入れ、コストを落としたトランシーバー。
私はこれで100kmを越えた先の局とGWでQSOした事が有ります。
コンパクトながら、考えられたトランシーバーです。

イメージ 4




〆は、
ラシーバー RP7700 (ブルーインパルス7700) 親機と、TA-77 子機。三洋電機製。
50mw機、1ch実装。
親機は単二乾電池4本、子機は単三電池3本使用。
昭和48年製造。

親機は基本BCLラジオ。
AM/FM/SW(3.6位~12 MHz位をカバー)
また、ミキシング機能を持っており、アンプとしても使用出来る画期的なラジオ。
ラジオとしてはDC6Vのアダプターも使用可能。音はスピーカーが大きく、低音も高音も良く効くラジオです。

市民ラジオとしては、何故か電池でしか使用が出来ない。(何故市民ラジオで使用の際は、DC電源が使えない仕様となっているのかは不明。)

子機は親機と合体出来る憎い作り。
遊び心がある。軽量。電源スイッチ兼ボリュームと送話ボタンとスピーカーのみ。
アンテナは1m位。
実はこのラシーバー子機で200kmを越えるDXを成功させた事が有る思い出深いトランシーバーである。
業務用途と言うよりも、ホビーユース。
コンセプトは、家族でキャンプ時、ベースキャンプ地と野山や川に遊びに行った子供との会話用か?

ソニーのICB- R5が「ラジオの中から友が呼ぶ」と言うキャッチコピーを使っていたが、このラシーバー、出力が500w機で8ch実装機で有ったなら殿堂入りしただろう。
発売が少し早かった。
私的にはお気に入りのトランシーバー兼BCLラジオである。

イメージ 5

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これら50mw機、100mw機を使ってDXを狙う局も沢山おられます。
ま、私はすぐ500mw機を使ってしまうので、これら50mw機、100mw機を使う事は殆ど今は無いのですが、これらQRPp機でQSO出来た時は、距離は関係無く、感動を感じます。
ジャパンクオリティの高さが光ります。

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