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feed IC-705の外部バッテリーその2 12V給電 (2020/12/12 17:05:19)


 前回も書いた通り18650の3本直列の場合、充電直後は12V以上ありますが、使い始めてすぐに11V台に低下しそのまま下がり続けます。リグで10W設定をしていたとしても実際の出力は下がっていきます。一方、RP-PB201はケーブル側で電圧を指定する方式なので、指定電圧をキープし続け、維持できなくなったらシャットダウンということになるようです。15V3Aのほかに12V3Aも出力可能で、この方式であれば12VでもIC705の10W運用が可能では? その場合、発熱もいくらか抑えられるのでは? と考え、試してみることにしました。




 12VトリガーケーブルをつなぎIC705を10W設定とし、パワー計で測ったところ、145MHzで7W、430MHzで6.5Wのパワーとなり、15V時に比べ20%ほど低下がみられました。USB電圧計では受信時12.1V、送信時11.8Vを表示。送信時の電圧が12Vを下回りますが、パワーはそこそこ維持します。バッテリー容量を減らして同じことを繰り返してみたところ、電圧およびパワーに変化はありませんでした。


受信時


送信時 (145MHzFMにて)


145MHz


430MHz



 RP-PB201であれば12V給電でも5Wまで低下してしまうことはないようです。15V給電で10W出したとしても発熱によりパワーダウンということもあるわけで、最大パワーとはいかないまでも発熱を抑えバッテリー持続時間も稼ぐ、そんな使い方も良いのでは?と思いました。実際の運用でどうなのかはこれからです。

 このバッテリーには21700リチウム電池が使われているそうです。18650を大きくした形状で3.6V、容量5000mAh前後。エネルギー密度を極限まで高めたような電池です。これを4本並列で20000mAhとし5V~20Vに昇圧しているのだと思われます。今のところ気になるほどのノイズはなく、USB-Cによるバッテリー側への充電もなかなかのスピードです。

 電池にしてもその制御技術にしても日進月歩で驚かされます。ただ、モバイルバッテリーの宿命なのか、いつも何か落とし穴があり、予期せぬ挙動に悩まされてきました。はじめは良くても数回で満充電しなくなったり、いざ運用という時に電源が入らなかったり・・・。これまで何度もそんな経験があります。今回は果たしてどうなのか? 12V、15V双方を試しながら、しばらくこのバッテリーで運用してみることにします。




feed IC-705の外部バッテリー (2020/12/5 17:11:47)


 IC705の付属バッテリーは2000mAhと容量が小さく、大容量のBP-307に換えたとしても最大5Wで少し長く使えるというだけで10W可能になるわけではありません。これまでFT817やFTM10Sで使ってきた18650リチウム電池の3本および4本直列を使えばいいかな、と楽観していたのですが、IC-705の場合、どちらも少し問題なところがあります。

<18650の3本直列の場合>
 数年使っていることもあり充電直後の電圧が12.3V、少し使うと12V以下に低下します。IC-705につなぐと10W設定は可能ですが、実際のパワーは5Wとなります。FTM10Sの場合は、10Wは出ないにしても7~8W出るのですが、IC-705はそうなりません。電圧が10.5Vあたりに低下すると受信はできても送信不可となります。つまり3本直列の場合はマックス5Wということです。付属バッテリーに充電しながら運用時間を延ばす、そんな使い方がベストのようです。






<18650の4本直列の場合>
 やはり劣化が進んでいるので充電直後の電圧が16.1Vです(本来は16.8V)。この状態で705につなぐと「HI Voltage」の表示が出てしまいます。これでも送受信は可能で、ダミーロードを付けて計ったところ145MHzで10W弱、430MHzで8W程のパワーとなりました。ただ、この状態で使い続けるのは精神的によろしくありません。13.8Vプラスマイナス15%の定格範囲で使ってください、ということだろうと思います。




 ということで最近見かけるUSB-Cタイプのモバイルバッテリーを購入することにしました。ノートパソコン用のRP-PB201という型番で15V3Aを出力できるそうです。重さ約370g。これで容量20000mAhとか。リチウム3.7V換算と思われるので、15V換算にすると5000mAh程度ではと推測しています。重量からみてもそんなものでしょう。別売の急速充電器、15Vを取り出すためのトリガーケーブルも購入しました。トリガーケーブルは共立エレショップで外径5.5mm、内径2.1/2.5mm両用タイプを購入。China製で不安がありましたが、装着してみるとIC705にぴったりで、問題なく15Vを出力してくれました。ただ、定格内とはいえ電圧高めとなります。発熱やノイズはどうなんでしょう。
 





145MHzFM10W設定で送信時(上下)




 本日、大年寺山にてJP7IEL局にお相手いただき、モバイルバッテリーで運用してみました。主に430MHzFMおよびDVシンプレックスにてマックスパワーで交信。前回同様1時間ほど経過した際に付属バッテリーを外してアルミシャーシを触ってみたところ、5Wの際よりは熱いものの、触れないほどではありませんでした。USB電流計は430MHzで3.0A、145MHzで2.5A前後を示していました。430MHz約8W、145MHz10Wの実パワーでこの数値はけっこうな省エネでは?とあらためて思いました。2時間30分ほどの交信中、モバイルバッテリーの電圧は15V前後を維持し、低下する気配はありませんでした。終了後に残量を確認したところ4個の残量表示の内、2個消灯。消費電力が最も大きい430FMおよびDVのマックスパワーで4~5時間持ちそうな感じです。






 ノイズについては過去の経験から不安があり、トリガーケーブルにコアを3個付けた状態で使いました。430MHzでまったくと言ってよいほどありません。145MHzでSを振るほどではないものの若干あるような無いような、といったところで耳では確認しきれませんでした。バッテリー自体に電圧変更スイッチはなく、ケーブル側で指定した電圧を取り出す方式なので、従来のようなコンバータノイズが載りにくいのでしょうか。何度も悩まされたモバイルバッテリーですが、今のところこの機種は悪くないとの感触です。







feed 鷹討山(たかぶつさん) IC-705使い始め (2020/11/30 10:25:01)

 標高310m。亘理山地の中ではこれでも高い方で、隣の深山に比べ24メートル標高があります。太平洋側が開け、北と西は樹木で視界が遮られていますが、その分、風が当たらず、冬場でもホッとできる山頂です。ここで何度も無線運用もしてきました。ただ、いつも交信いただいているJP7IEL局とは伝搬的な相性がいま一つで、まともに交信できたことがありません。近隣の山頂では安定して交信できており、標高のあるこの山で不安定になるのが腑に落ちない思いがあり、あらためて試してみました。


鷹討山(左)と深山(右)


 常磐線山下駅下車。今回は南側の登山口から入山。「たかぶつ山コース」分岐から左に進み、東街道コースに入るとすぐ、沢に下る道と尾根を直進する分岐があり、直進してみました(標識なし)。初めてのルートです。藪っぽい箇所はあったのものの、踏み跡はしっかり付いていました。背丈ほどの笹藪を切り開いた道で、急登が続きます。主尾根のどこに出るのかわからずそのまま登り続けると、見覚えのある小広場に到着しました。太平洋側が見渡せる展望地。ここから間もなく主尾根の登山道に出合い、そして鷹討山山頂。駅から歩いて2時間ほどでした。


たかぶつコース分岐(左へ)

尾根筋のルート



展望地 標高276m(GPS)



鷹討山山頂



 帰りは東街道コースを下山。以前はまったくの藪もしくは獣道程度だったところが登山道となり、いつのまにか新たなルートがそこかしこにできていました。東街道コース下山途中にもこれまでなかったいくつかの分岐がありました。何度も登っている勝手知った山とはいえ、ルート探索はこれからも楽しめそうです。


東街道ルート



 無線運用はIC-705を初めて持参しました。D-STARレピーターでJP7IEL局をお呼びし、430FMへ(距離約70km)。これまでの経験から今回も厳しいだろうと予測しましたが、意外にもしっかりした変調が浮いてきました。RH770で51-52。アンテナを5/8λ垂直ダイポールに換え51-52変わらずですが、前回同様に変調の力強さと安定感が増す感触がありました。5/8λ2段のRH770(5.5dbi)に比べ利得は上回るようです。せっかく持参した705なので、2mSSBおよびFMでCQも出してみました(RH770にて)。SSBは福島市固定の1局、FMでは仙台市など数局にお相手いただきました。


5/8λ垂直ダイポール



アナライザー機能でRH770を測定


 リグを地面に置いて使うので、FT-817に比べ705は安定が良く使いやすく感じました。手袋をしても操作性はすこぶる良いです。付属バッテリー+18650の3本直列をつなぎ充電しながら運用しました。液晶画面を常時表示、GPSもON、430FMを中心に5W、3時間弱の運用で十分余裕でした。途中で付属バッテリーを外し、どの程度熱くなっているのかアルミシャーシを触ってみたところ触れる程度の熱さで、さほどでありません。考えていたより省エネのようです。簡易的なアンテナアナライザー機能があるもの良いと思いました。ただし、良いことばかりでなく、使っていて疑問に思ったところもあります。特に外部電源の動作電圧は他のリグと比べシビアなようです。145MHzでノイズの影響を受けやすい印象もあります。何度か使ってみてそのあたり整理してみます。








feed 5/8λダイポールアンテナ・スタブマッチ(430MHz) (2020/11/23 15:56:34)
 里山で430MHzを使うようになり、定番のRH-770よりも利得が得られ軽量なものを作れないかとネットを見ていたら、430用垂直ダイポールアンテナの記事が目に留まりました(JR4PDP局さんの「ハム三昧」)。通常、ダイポールアンテナは1/4λエレメント2本に中央から給電するわけですが、5/8λエレメントにオープンスタブで給電する方式で高利得が得られるとのことです。この記事を参考にさせていただき、さっそく作ってみました。




 寸法は記事の通りに作りましたが最終的にオープンスタブではなくショートスタブ給電とし、少し変更となりました(下図)。



 <材料>
・52cmロッドアンテナ2本
・直径4mm銅パイプ、給電部用直径5mmおよび1.2mm銅パイプ少々
・BNCコネクター
・プラスティック板
・塩ビパイプ20cm
・結束バンド

<製作>
 給電位置を変更できるようスライド式にしました。4mm銅パイプに長さ3cmの5mm銅パイプを挿入しBNCコネクターをハンダ付け。あとは2本の銅パイプが2cm間隔を保つようにプラスティック板と結束バンドで固定するのみです。使用の際にポールに固定できるように塩ビパイプを取り付けて完成。工作は以上です。



給電部スライド式

オープンスタブ状態





<調整>
 ロッドエレメントを上下とも43.5cmに伸ばし、給電部をスライドさせてマッチングポイントを探ります。オープンスタブではほぼ中央、エレメント部から11cmあたりでSWR最少となりました。ただ、1.5以下に下がりませんでした。エレメント寸法を変更したりもしましたが改善されず、でした。そこでスタブの端を短絡させてショートスタブとし、再度給電ポイントを探ったところ、エレメント部から8.5cmでSWR1.2に改善。もっと下がるのではとあれこれ試した結果、エレメント角度90度のVダイポールにするとほぼベタ落ちとなりました。


<使用>
 実際のところ、どの状態がベストなのかよくわからないので短絡部は固定せず、昨日の里山運用の際に下記を試してみました。
1)オープンスタブでエレメント垂直
2)オープンスタブでエレメントV型
3)ショートスタブでエレメント垂直
4)ショートスタブでエレメントV型




スタブの端を短絡(ショートスタブ)


 オープンスタブとショートスタブで給電点が変わってしまうので、その都度スライドさせベストに合わせました。その結果、ショートスタブで垂直状態がもっとも信号が強く安定するとの手ごたえがありました。オープンスタブ垂直状態との差はわずかです。V型にするとSWR的には良好なのですが、なぜか信号は悪化します。ということで、スタブ短絡部をハンダ付けすることにし、調整終了としました。肝心のRH-770(5/8λ2段)との比較ですが、明瞭な違いとまではいかず若干良いかな、といったところです。重さ120g。仕舞い込み寸法38cm。軽量で現地での組み立て不要。これからのシーズン、寒い中での運用には重宝するかと。この状態で、しばらく使ってみます。


収納状態












feed 閑居山―鴻ノ巣峠―割山峠―愛宕山 11/22 (2020/11/23 4:48:04)



 未踏となっている閑居山から北を歩いてきました。1日で七峰山まで足を延ばし阿武隈川に下ることも考えましたが、無理せず割山峠までとし、ルートから少し離れた愛宕山に立ち寄ってみることにしました。








 常磐線亘理駅下車。「慶月院の墓」入口から入山し、まずは閑居山へ。ここまでは前々回に登っています。だいぶ葉が落ち、途中にある令部の丘からは樹間に亘理の町並みが見渡せました。

 閑居山からいったん下って登り返すと「つつじの森」という小ピークがありました。西側が石切り場となっており、その突端の平坦地という感じの場所です。GPSでは標高195m。樹木はあるものの正面に蔵王の山々、南に吾妻連峰、眼下は阿武隈川となかなかの眺望。石切り場のおかげで眺めが良いわけで、複雑な気分ではありますが、ここは気に入りました。












 崖にそってしばらく眺めの良い痩せ尾根を進むと鴻ノ巣峠がありました。かつては峠道だったのでしょうか。今は片側が石切り場となってそれらしい雰囲気はありません。少し登った平坦地からの眺めもよく、遠く仙台中心部のビル群が見えていました。






 杉林の明瞭な道が続き標高を下げていくと、割山峠付近の建物が見えてきました。ところが、もうすぐ峠かと思われるあたりに鉄塔があり、その付近でルートを見失い、道を間違えてしまったようです。南斜面に続いていた細道に入り下ったところ、沢に下りてしまいました。沢沿いにかすかな踏み跡がありそのまま進むと、尾根からの正規の登山道?と合流し、峠に出ることができました。沢の出合い付近に他にも踏み跡らしきものがあり、この周辺は道が錯綜しているのかもしれません。


割山峠付近


 峠から車道を15分ほど歩き、愛宕山へ。町に近く、神社もあるとのことなので整備されているのかと思ったら、入口のみ石階段でその先はずっと登山道でした。訪れる人もいないのか荒れた雰囲気が漂っていましたが、給水塔側への下り道は明るい雑木林で悪くありませんでした。亘理駅まで歩き13時30分着。




愛宕山山頂

給水塔への下山路


 半日の里山歩き。このあたりの山域としては眺望が良く、楽しめるコースでした。


 無線運用は「つつじの森」と愛宕山でJP7IEL局にお相手いただきました(距離62km双方5W)。今日は新たに作製した430用垂直ダイポールアンテナ(5/8λスタブマッチ)とRH-770を比較してみました。はじめにRH-770。標高が低いので届くかどうか心配でしたが、430FMにてお呼びしてみるとノイズの中からかすかな変調が聞こえてきました。かなり厳しく、位置を調整し51-51。続いて垂直ダイポール。51-51変わらずではあるものの、ベストのポイントではRH-770と比べノイズが減り、変調も強まる印象がありました。エレメント角度を90度にしてVダイポール状態でも使ってみましたが、かえって悪化。IEL局側はほとんど了解できない場面もあったようで、垂直での使用がベターのようです。




 再度RH-770に戻し145MHzも試してみました。一瞬変調が浮いてきたものの交信に至らず、でした。里山では430の方に軍配が上がることが多いです。








feed 黒森山―明通峠―深山 11/15 (2020/11/16 16:41:39)



 明通峠から深山までは未踏となっており、この部分のみ歩いても面白くなさそうなので黒森山、四方山を経ていったん明通峠に下り、深山に登り返すルートで歩いてみました。前回下山した上大畑地区から入山しました。



りんご畑を進む

登山口

月山神社コース登山口


 JR常磐線浜吉田駅下車。上大畑は少し高台になってりんご畑は収穫期を迎えておりました。農道の行き止まりに金網の柵があり登山口となっています。この登山口は黒森山への直登となり、黒森沢コースと月山神社コースがあります。黒森沢コースは左手林道を進みますが入口の案内標識はなく、月山神社コースのみ鳥居の脇に案内版がありました。今回は月山神社コースへ。鳥居をくぐって少し登ると月山神社。見晴らし良く浜吉田の集落、太平洋が一望でした。



月山神社付近より

月山神社

主尾根へ


 神社裏から踏み跡のしっかりした登山道が続き、15分ほどで主尾根の分岐に到着。ここから四方山までは前回と同じです。黒森山山頂からはうっすら白くなりかけた蔵王連峰がパノラマとなっていました。ID-51のGPSで認したところ、255mを表示。誤差0m。四方山山頂では展望台に上がってみました。360度の大展望でさぞかし電波の飛びも素晴らしいと思いますが、観光客が三々五々という感じで上がってくるので無線運用はできそうにありません。D-STARレピーターアクセスのみ確認し、山頂を後にしました。



黒森山山頂

山頂より(蔵王)

四方山山頂付近

展望台より


 四方山から舗装された道をいったん下山し、20分で明通峠に到着。峠から山元町側に30m程下った右手に深山への登山口を示す案内と標柱がありました。ここから深山までは緩い尾根の登りとなり、しっかりした踏み跡が続いていました。かつてはけもの道で背丈を超える笹藪に覆われていたと思いますが、地元の方々が切り開き、道を付けたのだとか。雷神山、山家山を越え、雑木林の気持ちの良い尾根筋を進むと、少し西側が開けた小ピークがありました。山名標識のない無名峰。眼下に角田山元トンネルに続くと思われる車道と角田市街が見えていました。ここならレピーターアクセス可能では?ということでD-STAR仙台青葉にアクセスを試みたところ、ダウンリンクはあるもののSメーターは振らず。帰宅後、Google Maps APRSで確認したところ残念ながらプロットされず、でした。



舗装路を下り明通峠出合い

深山への標識

登山口

深山へ

雷神山山頂

山家山山頂

無名峰

無名峰より 

深山山頂


 峠から1時間ほどで最終ピークの深山に到着。アップダウンが少なく、西風の穏やかな日であれば冬場の低山歩きとして楽しめるコースと思いました。深山から南は藪との付き合いから逃れられませんが、北は程よく手入れがなされている印象でした。これで未踏となっていた空白が埋まりました。新地の鹿狼山から亘理の閑居山まで少しずつ歩き通したことになります。あとは閑居山から北の山域が残るのみです。




 無線運用の方は黒森山、深山手前の国見台でJP7IEL局にお相手いただきました。黒森山では430でも使えるようにエレメントを変更した2m用J型アンテナ(430は動作不明)とRH-770を比較してみました。430ではどちらも51-51ですが、RH-770(5/8λ2段)の方が変調に力強さが増した感じがありました。2mの方はRH-770で51-54、J型アンテナで-54-57。S3の違いでJ型アンテナに軍配が上がりました。430に合わせたJ型アンテナは給電位置を変えず、エレメントのみ短くしてあります(スタブ先端から74cmでSWR1.1に落ちてくれました)。エレメント交換の手間はかかりますがデュアルで使え、そこそこの性能との感触でした。



山下駅ホームより台形の四方山











feed 黒森山―四方山 (亘理郡亘理町) 11/3 (2020/11/4 5:21:51)

 移動運用地として知られる四方山。その北に連なる低い山々はかつて道のない藪山でしたが、この数年、地元の方々のご尽力により登山道が整備されたことを知りました。自分はこのあたりは未踏で、特に四方山の北にある黒森山に興味を持ち、いつか登ってみたいと考えていました。

 「亘理町まちづくり協議会」ホームページに地名の解説と詳しいルートマップが載っています。それを見るといくつかの登山口があるようですが、以前訪れたことのある「慶月院の墓」から登ることにしました。


登山口


 慶月院は伊達騒動を起こしたとされる原田甲斐の実母です。正式に弔いもできないため山中に自然石を置き、墓としたのだとか。以前訪れた時は藪に埋もれたようになっておりました。墓地周辺の手入れもなく気の毒に思ったものです。20数年ぶりに訪ねてみると、散策道が整備され、案内解説板も設置されていました。




 墓地の奥に閑居山への標識と共に登山道がありました。10分ほどで「令法(りょうぶ)の丘」。雑木林の中のちょっとした平坦地で眺望はありません。さらに10分ほどで稜線尾根分岐となり、黒森山は左ですが、まずは右の閑居山に登ってみることにしました。杉林に囲まれた通過点といった感じの山頂。標高205m。眺望はなし。三角点と山頂を示す標識のみを確認し、分岐まで戻りました。






閑居山山頂



夜討峠


 黒森山へは杉林と雑木林の迷うことのない一本道です。整備しすぎることなく、細々として良く踏まれた杣道が続いていました。見晴らしはなく、1カ所のみ切通しに太平洋が垣間見える程度です。夜討峠、月山神社分岐、黒森沢分岐を過ぎ、登山口から約1時間20分で黒森山山頂着。西の眺望がすばらしく、蔵王連峰が一望、のはずですが、雲がかかって見えませんでした。二口山塊の山々や遠く仙台市街地のビル群が霞の先に見えていました。地味な低山の連なりの中で、眺望に恵まれた貴重な山頂と言えます。標高255m。


黒森山山頂

蔵王方向

仙台市街地方向

GPSでは251mを表示 誤差4m


 誰もいない山頂で短時間、無線運用としました。2mで4局交信。その後、新江合川に移動されていたJP7IEL局と430にて55-55(RH770)、3エレに換え59-57。たいへん安定した伝搬でしばし交信を続けました。






 山頂を後に四方山へ。雑木林の気持ちの良い尾根道、アップダウンもさほどなく20分ほど歩くと芝の張られた山頂部の一角に到着。反対側の道路から車でも上れるとあって、山頂公園といった雰囲気です。ここで、いつも交信いただいているOM局とアイボール。フリーライセンス無線を運用中の地元局もおられ、無線や里山の話を聞かせていただきました。甘柿までいただき感謝です。


四方山へ

山頂付近

四方山山頂


 その後、JP7IEL局と430で再度の無線運用。こちらはRH770、IEL局は40cmほどのホイップ直付けとのこと。黒森山に比べ伝搬が安定せず、東屋周辺が最も安定し59-57。145では51-51と端的に低下。アンテナの特性にもよりますが、今回も430圧勝となりました。


 いったん黒森山に引き返し、黒森沢コースを下山。このコースはなぜか標識、赤布がなく、沢の出合いあたりは道が崩れた個所や倒木もあって荒れた感じがありました。沢を抜けると林道となり、上大畑地区のリンゴ畑に出ることができました。四方山から約40分で下山。




黒森沢出合い付近

下山口

上大畑地区


 これまで深山から南を主に歩いていましたが、北も歩けるようになって、このあたりの登山エリアがだいぶ広がったように感じました。常磐線の各駅を使って、冬場の里山散策と無線運用を兼ね、また歩いてみます。

 
 
 


feed 福田峠―五社壇―鹿狼山(福島県新地町)11/1 (2020/11/2 12:46:56)



 亘理山地・七峰の南端にあたる五社壇と鹿狼山に登ってきました。七峰の中で五社壇のみ長らく未踏のままとなっており、これで深山から南がつながりました。

 JR常磐線坂元駅下車。福田峠までは遠いのでタクシーを使いました。峠手前の「いっぱい清水」から登山開始。峠の右手に地蔵森への登山口、少し進んで左手に五社壇登山口を示す小さな標識がありました。杉林が続き、その後雑木に変わり、良く踏まれた登山道が続いていました。雑木林に入ってから藪っぽいところはあったものの、密藪を覚悟していただけに拍子抜けしてしまいました。急登を登りきるとまもなく山頂と鹿狼山への分岐があり、左手100mほど進んだところで五社壇山頂着。苔むした石碑が5つ並んでいました。標高383m。もみの木や雑木に囲まれ眺望はありません。どこか霊気漂う静かな山頂。


福田峠の登山口





山頂付近の分岐点

五社壇山頂


 ポールにRH770を取り付け、2mでCQを出してみました。仙台市内と相性が良いのか3局に交信いただきました。D-STAR仙台青葉430レピーターにアクセスするとS7でダウンリンクあり。JP7IEL局と430FMに移り51-51で交信。




 五社壇を後にし、鈴宇峠へ。杉林を下ると途中から林道歩きとなり、まもなく車道に出て鈴宇峠着。ここから鹿狼山への登り返しとなります。登山口の駐車スペースには5台ほど止まっていました。




鹿狼山登山口(鈴宇峠)


 鹿狼山は全体が公園のような山で、山登りというよりは散策といった趣です。同じような地形と風景が続く緩慢な道を進むと展望所があり、眼下に新地の町や松川浦が広がっていました。いったん下り、ロープの張られた急登を登りきると、あっけなく山頂着。標高429m。ID-51のGPSでは434mを表示。誤差5m。七峰の最高峰で山頂神社の南に芝が張られた明るい山頂です。登山日和とあって多くの人で賑わっていました。でもそれも一時、下山する頃にはほとんど人がいなくなって静かな山頂に戻っていました。








登山道途中の展望所

山頂にて

鹿狼山山頂



 さて、神社の裏手から再度の無線運用。2mは1局のみで後が続かず終了。D-STARに移り、仙台青葉430からのダウンリンクがS9で入感。北は樹木で遮られているものの五社壇より50mほど標高があり伝搬は悪くないようです。JP7IEL局にお付き合いいただき、430FMで51-54(RH770)。持参した3エレ八木(NY430X3)に換え、何度か方角を調整したところ54-56に上がりました。思いのほかサイドが切れ、少し回しただけでほとんど入感しなくなります。双方5W、距離約80km。RH770では145MHzも試してみました。こちらには52で入感し変調も十分了解できるものの、JP7IEL局側は信号が弱くまったく了解できないとのこと。交信成立ならず、でした。今回も430の貫通力を実感。145に比べアンテナ利得が得られるためか、特に里山では430の方がよく飛ぶとの印象で、ノイズも少ないです。


NY430X3



 正午過ぎ、山頂から尾根沿いのコースで「鹿狼の湯」方向に下山。このあたりはバスやタクシーに乏しく、ここから約1時間、田園の車道を新地駅まで歩きました。いつものことながら下山後の車道歩きはこたえます。


鹿狼山

五社壇


 新地駅までの途中、振り返ると鹿狼山、五社壇、そして北に続く七峰の小さな山々が連なっていました。








feed 主義山-権現堂山-地蔵森 (2020/10/26 9:55:35)
 奥羽山系が薄っすらと白くなってきました。これからは里山モードに替わります。昨日は太平洋沿いの亘理山地を歩いてきました。七峰と称される亘理山地の内、小斎峠から入山し金華山、音羽山、主義山、権現堂山、地蔵森の5山を経て福田峠へ。この山域は3年前に登り、道迷い(道失い)を起こしています。その後、反対側から登って正しいルートを確認したのですが、どこから迷ったのか、なぜ迷ったのか、いまだわかりません。


右から音羽山、主義山、権現堂山、地蔵森(JR坂元駅ホームより)


 JR常磐線坂元駅から小斎峠へ。左手に小さな標識と共に登山口があります。8時20分登山開始。5分ほどで尾根となり金華山。いったん下り尾根沿いに何度かアップダウンを繰り返し、音羽山を踏み、花嫁峠を経て主義山へ。細々とした道が続きます。まだ草木の葉が落ちておらず、全体的に藪がうるさいです。比較的歩きやすいと思っていると今度は密藪で道を失いそうになる。昨年台風19号の影響か、倒木が多く、それも1本2本でなく面的に道をふさいでいるため、その部分で道がなくなっており、密藪の中から道を探す、といった具合です。
















 主義山着9時10分。標高313m。ID51のGPSでは309mと出ました。誤差4m。眺望なく周りは杉ですが、明るい感じの山頂です。ここで2局と交信。


 いったん下り、トラバースぎみに登り返すと権現堂山。標高325m。ここが山元町の最高峰と思われます。雑木に囲まれた小さな山頂です。GPSは334mを表示。誤差9m。休憩を兼ねここでも無線運用。145MHzで2局と交信。その後、D-STAR仙台青葉430にアクセスし57程度でダウンリンクあり。JP7IEL局とレピーター交信後、シンプレックスに移り51-51。JP7IEL局側ははじめ厳しい様子でしたが、入感ポイントを探って位置決めをしたところ145、430共ほぼ同等で、弱いながらも安定して交信できました(双方5W)。距離約75km。






 権現堂山を後にし、福島県境となる地蔵森へ。この途中、3年前に道迷いを起こしました。権現堂山直下から道が荒れており、赤布もほとんどありません。藪の中に道を探しながらしばらく下り、たしか左手の杉林に直角に曲がるルートを示す小さな標識があったはず。ところがそのあたりと思われる場所が倒木で景色が変わっており、標識もなくなっていました(赤布もなし)。記憶を頼りに適当に当たりをつけて進み、地蔵森のとりつきに出ることができました。記憶があったのでなんとかなりましたが、初めてであれば尾根を直進しそのまま道を失う可能性大です。地蔵森着11時40分。




地蔵森へのとりつき点 この標識のみ立派で健在


林道で2カ所、登山道分断


地蔵森山頂


山頂付近より


 地蔵森山頂直下まで以前からあった林道がさらに山頂を回り込むように延伸されていました。なので登山道が分断されています。山頂も手入れされている様子はなく荒れ放題。小さな祠があり、その前にポールを立て、再度JP7IEL局と交信。今度は430で55-55と良好な信号。権現堂山とは大違い。145でも試したところなぜか51-51に低下。430の思いもよらぬ貫通力に驚いてしまいました。


RH-770


 地蔵森山頂から福田峠までは尾根を下る登山道が続いているはずです。これまで2度、登りにも下りにも使っているので安心していたのですが、山頂付近の密藪でどうしても見つかりません。強引に進んでも藪漕ぎするだけなので、回り道となる林道を下ることにしました。


福田峠側登山口(左) 右の林道を下山


いっぱい清水


 福田峠着1時20分。峠にある登山口を確認すると、倒木で塞がれた状態でした。正規のルートを辿ったとしても難儀しただろうと思います。峠から舗装路を下ったところに「いっぱい清水」があります。半日の藪歩きから解放され、ほっと一息つきました。






feed 南面白山から猿鼻山・小東峠、山寺へ 10/18 (2020/10/19 10:42:27)
 快晴無風。絶好の秋山日和。面白山高原駅から登り始め、二つのピークを経て山寺駅へ、少し長丁場のルートを歩いてみました。

 
 仙山線始発に乗り面白山高原駅に着くと、いつもは閑散としている駅前が山形側から車で来られたらしい登山者で賑わっていました。多くは北面白山に向うようです。南面白山へは自分を含め数名。皆さん健脚とみえ、あっという間に追い抜かれてしまいました。旧スキー場を過ぎると平坦なブナの美林地帯。ここから一気に高度を稼ぎ、今度はブナ二次林が現れます。細めのブナが密生し、紅葉もまずまずといったところでした。二口山塊の何に魅かれるのか言えば、この見事なブナの林なのかもしれません。




 駅から90分ほどで南面白山。先行者はすでに先に進んだのか、だれもいない山頂。遠く朝日連峰が雲海に浮かんでいました。目の前には大東岳、そしてこれから向かう猿鼻山、さらに北蔵王の山々。






猿鼻山


小東岳


 いったん高度150mを下り鞍部へ。眺めの良い斜面からは先日登った小東岳が形よく見えていました。刈払いのされない笹薮を登り返し、猿鼻山到着。山頂手前は6月に登った時以上に笹が伸びてうるさく、朝露もあってだいぶ濡れてしまいました。標高1216m。地図に山名表記もなく山頂標識もない、そんな山ですが、見晴らしの良いなだらかな頂を持つ自分的には名山の一つに数えたいくらいの山です。駅から2時間20分。ここで休憩を兼ね無線運用としました。


猿鼻山の登り返しから南面白山を振り返る


猿鼻山山頂にて






 登山ストックに延長ポールを差し込み、クリップベースで最軽量アテナRH660Sを設置。ID-51のGPSでは標高1218mを表示していました。誤差2m。145MHzをワッチするとけっこう賑わっていました。空きを見つけてCQを出し約40分運用。山形、宮城、福島各局に交信いただきました。山岳では福島県いわき市の屹兎屋山(きっとやさん)移動局。パワー2Wとのことでしたが安定した信号でした。距離126km。屹兎屋山は阿武隈山地南端に位置し、仙台からは遠いです。近くに二ツ箭山もあり、どこかに一泊していつか登ってみたい山です。


 山頂を後に高度100mほどをいったん下り、小東岳分岐への登り返し。痩せ尾根となり、まもなく小東岳分岐に到着。前回登った山王岳が目の前に見えてきました。振り返ると越えてきた猿鼻山が大きく、意外な存在感を醸していました。小東岳はすぐそこですが、今回はパスし、小東峠へ。


大東岳(痩せ尾根より)


糸岳(奥) 山王岳(手前)


小東峠と小東岳





 ここからは長いトラバースの続く勝手知る道です。今日も熊に遭遇するのでは?と不安を抱えながら、ストックで笹をたたき、音を立てながら進みました。前回、熊と遭遇した箇所にも立ち寄ってみたところ、樹木には爪痕らしきものが残っていました。所部への分岐点から奥山寺キャンプ場跡側へ下山。馬形集落を経て午後2時前、山寺駅着。

 地味な二口山塊にあって展望のよい尾根歩きが楽しめる行程でした。機会をみてまた歩いてみます。


<登山ストック>
 初めて登山ストックを携行しました。ノルディックスタイルで2本持つ方をよく見かけますが、自分は1本(T型グリップ 189g)のみです。本来の杖としての使い方以外に、笹薮をかき分けたり、朝露を払ったり、熊に聞こえるように音を立てたり、はたまたアンテナポールになったりと重宝な装備とあらためて認識しました。









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