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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/4/20 15:05:18)

現在データベースには 387 件のデータが登録されています。

feed 桑沼―大倉山―氾濫原 10/23 (2022/10/24 12:30:23)

 

 

 そろそろ山の中腹あたりまで紅葉が下りてきているのでは?ということで、北泉ヶ岳の奥にある桑沼周辺を散策することにしました。

 

 地下鉄泉中央駅から始発バスに乗りスプリングバレースキー場で降車。バス延長(土日のみ)は今月いっぱいで終わりのようです。雲間から青空も見え、ほど良い天気。まずは桑沼まで長い林道歩きとなります。8月にも歩いて様子はわかっており、気分的には前回よりだいぶ楽です。約1時間で桑沼着。

桑沼入山口

 

 静寂な湖面、見ごろを迎えて色づいた樹々にちょうど日が差してくれました。少し長丁場でもあり、時間があれば帰りに湖畔を歩くことにして、その先の大倉山登山口へ。急登の連続、といってもさほどではありません。20分ほどで北泉ヶ岳との分岐に到着。右に進みほどなく大倉山。広場風の地味な山頂、見覚えのある東屋展望台がありました。標高934m。展望台に上がっても樹木が伸びてさほどの眺望は得られません。

桑沼

大倉山登山口

急登が続く

北泉ヶ岳分岐

大倉山山頂

 

 この山はだいぶ前に何度か登っていますが、面白味のない山頂という記憶しかありませんでした。ところが・・・。山頂の隅にわずかな踏み跡があり5mほど進むとおもむろに視界が開けました。予想だにしなかった息をのむような大展望。狭い岩場の突端、足元からスッパリと切れ落ちており、目もくらむ高度感。そして眼下に広がる紅葉の森と山々。北西に開け、遠くに船形山一帯も見渡せました。大倉山山頂の北側は数十メートルの断崖絶壁となっているようで、樹木でそれが隠れてしまっていたわけです。この眺望ポイントはまさに仰天のサプライズ、ほんと驚いてしまいました。

岩場の展望地より↑↓

奥に船形山

 

 山頂広場に戻りアンテナ(アローライン)を設置。短時間無線運用しました(145MHz)。伝搬的にも北に開けているようで、岩手県遠野市、紫波町、一関市、県内石巻市など各局に交信いただきました。背後の山で壁となる仙台市内からも応答いただきましたがやはり弱目のようです。約30分、8局と交信し終了。

氾濫原へ

 

 大倉山からはじめは平坦な遊歩道のような道が続きますが、その後急坂の細道となり、30分ほどで氾濫原手前の大倉沢に出合いました。渡渉点あたりから道が怪しくなり、慎重に進みました。左手上方の崖に伏流水が噴出した滝が現れ、その先にクヌギ、カヤ、トチなどが林立する原生林の平坦地、氾濫原が広がっていました。先ほどの大倉沢の水がなぜかここですべて地中に吸い込まれ、忽然と消えてしまいます。時期によっては大量の水が流れ出して氾濫するようです。山中にぽっかり広がった秘境感漂う空間。

大倉沢

ここで沢水が地中に吸い込まれる

氾濫原 林道のように見えるのが沢跡↑↓

 

 涸れた沢跡が至る所にあってどこでも歩ける上に、案内板や標識もなく、迷いやすいです。実際、うろついているうちに何度か道を見失ってしまいました。氾濫原の右手の縁に沿って木柵道の名残があるのを見つけ、ことなきを得ました。ここは訪れる登山者も少ないようです。誰にも出会うことはありませんでした。

 

大倉山北斜面

下山口

 

 氾濫原を後に、ゴーロ帯の中の細道、さらに山越えして下山口の林道に到着。軽いハイキングと油断していましたが、氾濫原周辺は一部荒れていたり、歩きにくかったりで、林道に出るまでが思いのほか長く感じ、実際、時間もかかってしまいました。予定していた12時台のバス時刻には間に合いそうになく、桑沼で写真を撮ったりして時間をつぶし、頃合いを見計らって長い林道をまた歩き返しバス停まで戻りました。

桑沼遊歩道

 

 約6時間半の行程。最後は雷雨もありましたが、紅葉の桑沼、しばらくぶりの大倉山、氾濫原。いろいろと発見もあり、印象深い山歩きであったように思います。

 

 

 

 

 


feed 東山温泉探訪 10/18-19 (2022/10/20 15:55:56)

 

 

 秘湯の一軒宿とかいうよりも湯町の散策や路地歩きするのを愉しみにしており、いくつか旅館があってそこで暮らす方々の生活の場でもある、そんな温泉地を好んで訪れることが多いです。「高級」風な旅館ばかりが増えて賑わいを見せているようなところは苦手で、どちらかというとあまり陽の当たらない温泉場の方が奥深いというか、奥深さすら感じさせないところに味がある、そんな風に思えなくもありません。

 会津の東山温泉は写真でしか見たことがなく、そこには古色蒼然とした旅館が写ってはいるものの、温泉地としてはどんなだろうと、一度は訪ねてみたいと思っていました。

 

 仙台から会津若松まで高速バスで約2時間30分。循環バスに乗り換え、20分で東山温泉着。3時間ほどにすぎませんが、会津は奥まっていて感覚的にも実際のところもけっこう遠く感じました。東山温泉駅(バス駅)で降車。もうここは温泉地の中心部です。歩いてすぐ、湯川沿いに木造の旅館「向瀧」が目に飛び込んできました。写真で見るよりその全体像ははるかに大きな建物で、山手の方まで重厚な棟が幾重にも続く様は、山城のようでもありました。江戸中期からの保養所を引き継いで創業125年とのことで、国の有形文化財に指定されているようです。宿のホームページに大正時代の写真がありますが、詠観橋を含め今もそのままといった感じです。普通並みの宿泊料でもあり、ここに泊りたかったのですが、いつもの思い付きの計画なので直前での予約はかないませんでした。宿泊できる部屋数も多くはないのかもしれません。

「向瀧」

 

 近くに酒屋があったので、地酒でも買っておこうと思ったのですが営業している様子はありませんでした。隣の食堂に入り、昼食がてら主人に聞いたところ「数年前にやめてしまって、この温泉街に酒屋はなくなってしまったんです」とのこと。旅館あっての酒屋、その酒屋がなくなったというのは思いのほか深刻なのでは?と心配になってしまいました。

 

 湯川沿いに歩いてみました。川の両岸に「滝」の名の付く旅館が並んでいます。改装中なのか材木が積み上げられ、作業の真っ最中だったり、すでに営業をやめて廃墟同然の建物も散見されました。ここには19の旅館・ホテルがあるそうですが、実際に営業しているのはその半数ほどでしょうか。

 

 残念坂、湯泉坂を過ぎると射的場がありました。このあたりが中心部ということでしょうか。店屋は羊羹専門店のみ、他に理容店、食堂数軒。かつての商店や民家もぽつりぽつりとあるものの廃屋が目立ちほとんど人の気配はなし。宿が元気にならないと生活の場も成り立たないのか、あるいは宿のみ頑張ってもいかんともしがたいのか、複雑な気分になってしまいました。

残念坂

 

 

 平日でまだ昼過ぎのためか温泉街を歩いているのはXと自分のみ。入国緩和や旅行支援も始まり、観光客でごった返しているのでは?などと話していたのですが、そのような心配はここでは無用のようです。ところどころに淵や滝が現れる湯川の清流はなかなかのもので、川沿いに与謝野晶子や竹久夢二の碑がありました。かつて多くの文人も訪れたようです。

 

 さらに奥に「雨降り滝」や「傘岩」などの名所があるようですが寒くなり、引き返すことにしました。途中、湯泉神社への階段を上ってみたところ、温泉街の一部が見渡せました。多くは鉄筋の大型ホテル。そしていくつかの廃墟。いっときは手に余るほどの客を受け入れ、活気を極めたのだろうと思います。どんな経過をたどり、どんな営みがあったのか。栄枯盛衰と人々の苦楽を凝縮しているようで、自分はそんな風景に心惹かれてしまうところがあります。

湯泉神社へ

神社境内

 

 予約しておいた宿に到着してみると、まだチェックイン時間前というのに駐車場やロビーはけっこうな人出でした。みなさん、車で宿に直行し、あとは外出することも歩いたりすることもなし、ということなのかもしれません。案内された部屋からは会津若松市街が一望で、さほど遠くないことに意外な感じを受けました。

 

 近くに標高870mの背あぶり山があり、眺めも良いらしく移動局の無線運用地にもなっているようです。車なら山頂公園まですぐのようですが、温泉街から登山できなくもなさそうなので、ゆっくり2泊して登ってみるとか、あるいはここを拠点に会津の山に登るもの悪くないかな、と思った次第です。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 10/16 (2022/10/17 9:02:04)

 

 

 早朝、山支度をして出かけたものの奥羽山系は雲が垂れ込め、予報ほど良くはないようです。大きく崩れることもないだろうと、あまり期待せず登ってみました。約1カ月ぶりの泉ヶ岳。

 

 始発バスに乗り、自然ふれあい館前下車。だいぶ気温が下がり、かつ曇天でもあり、急登の「かもしかコース」で大丈夫かとも思いましたが、それは下山に使うことにして、無難に水神コースを登ることにしました。今日はこのルートでと考えていても、バスの中で考えが変わることがよくあります。同乗の登山者は自分を含めて6人、内数人が水神コースに向かいました。北泉ヶ岳方向への登山口でもあるし、水場と山頂手前に展望の良い「賽の河原」があって、このところ自分もよくこのルートを登ります。

登山口付近

 

 水神を過ぎ、「大岩」あたりから標高1000mを超え、木々が色づいてきました。何年も登っているものの、この山で紅葉を目にしたという記憶はほとんどないです。この時期は別の山に登っていたのかもしれません。いづこの山にも例外なく秋は訪れ、深まりつつ山装う、その空間に分け入り一歩また一歩と歩を進める、今ならではの愉しみではあります。賽の河原まで登ると、ガスが切れて明るくなってきました。約90分で山頂着。西に進んだガレ場の展望地へ。錦に染まりつつある北泉ヶ岳がガスの中から姿を見せてくれました。

水神分岐

賽の河原

山頂

ガレ場付近より北泉ヶ岳

 

 

 いつもの場所にアンテナを設置。FTM10Sとアローライン(145MHz)。7L4WVU局に領布いただいたポケットアンテナアナライザーTE-2101を初めて持参してみました。先日、ベランダにてAA-200と測定比較してみたところ精度的な遜色はないようです。モノポールに取り付けたアローライン、共振点が少し上にあるもののメイン近辺でSWR1.2。地形によっても微妙に変わるので、まあ、こんなところでしょう。重さ90g。操作も簡単で、これならどこにでも持ち歩けます。設計・製作された7L4WVU局およびJE3QDZ局に感謝です。

 

 CQを出したり応答したりしながら約1時間30分の運用、宮城、福島、岩手、山形、長野の18局に交信いただきました。0エリアは他に数局聞こえ、応答しましたが交信にいたりませんでした。長野県は下高井郡野沢温泉村。9月にもこの山頂からつながっている同じ移動局。その際は、具体的な移動地、装備までは確認できなかったのですが、毛無山中腹1446m地点とのこと、3エレ八木を北方向に向けていただいたようです。55-52。前回より信号は安定していると思ったら急にSが下がる、そしてまた浮き上がるという状態で大きめのQSBがみられたものの、こちらの信号は安定して届いているようで、モノポールを調整ながら交信を続けファイナルを送りました。距離258km。

 帰宅後、カシミールで確認してみました。北蔵王の山形神室あたりが壁になるものの、飯豊連峰の南をすり抜け、新潟県内陸部を経て大きな障壁なく毛無山に到達するようです。定点運用を続けていると意外なパスに驚かされることがあります。泉ヶ岳と野沢温泉村の毛無山、きわどいながらも絶妙な位置関係と言えるのかもしれません。

 

 少し撤収に手間取り、帰りのバス時刻まで1時間ちょっと。もう少しゆっくり紅葉の写真でも撮ろうかと思っていたのですが、その余裕はなくなってしまいました。

 

下山路より黒森山を望む

 

 下山はかもしかコース。岡沼、うさぎ平を経て、スキー場をかけるように下り、なんとか間に合いました。

 

 

 

 

 

 


feed 船形山 10/2 (2022/10/3 14:17:53)

 

 

 いつも泉ヶ岳の山頂付近から眺めるのみだった船形山。18年ぶりに登ってみました。宮城県側からは船を逆さまにしたように見えることから船形山、山形県側の名称は御所山。標高1500m。宮城側、山形側どちらから登っても山頂まで4時間近くかかり、奥深い山と言えます。宮城側の色麻コースは2時間弱で登れますが、登山口まで延々と続くダートな林道で、かつて車の腹を何度もこすった上に泥だらけになり、ひどい目にあったことがあります。今回は無難に黒川郡大和町の升沢コースを登ることにしました。

 

 仙台の自宅を4時30分に出、登山口の旗坂野営場に6時着。すでに10台ほど駐車していました。だいぶ記憶が薄れて、どこが登山口なのか迷っていると、単独の登山者が出発、いったん林道を進んですぐ右手に登山口の標識がありました。6時15分登山開始。

旗坂野営場 駐車場

駐車場から林道を進むと登山口

 

 ブナ林の中の良く踏まれた幅広な道。ゆるい登りが続き、旗坂平、一群平、鳴清水を経て、1時間20分程で「三光の宮」に到着。岩の展望地から仙台平野や牡鹿半島が眺められました。その昔、船形山噴火の際に溶岩が冷えてできた岩峰のようです。大滝キャンプ場への分岐、蛇ヶ岳分岐を過ぎ、まもなく升沢小屋着。以前は荒れた感じの小屋でしたが建替えられ、内部もよく整えられて大切に使われている様子がうかがえました。

三光の宮(月と星と太陽)

三光の宮より三峰山を望む

升沢小屋

 

 小屋のすぐ後ろに沢があり、その沢が登山道となって源頭まで登りつめていくのですが、赤布もあり、石伝いに歩けるのでさほど労はありません。登り切って千畳敷に到着。森林限界を超え眺望が開けてきました。ここからがこのルートのハイライト。

沢を登りつめる

 

 千畳敷を後にさらに登ると、やっと船形山の山頂が姿を現してくれました。錦に彩られたなだらかな斜面の上に建つ山頂小屋も。途中のガレ場からは熊野岳から続く重畳たる北蔵王の山々や山形県側の黒伏山も見えてきました。三光の宮から1時間40分、登山口から約3時間で山頂着。少しハイペースで登ったようです。標高1500m。

北蔵王、二口山塊の山々

山形県側 黒伏山、奥に月山

 

 アプローチが長い分、登りがいのある、また達成感のある山頂。標高のわりには高山的雰囲気とおおらかさがあり、山頂は岩場となって遮るもののない360度の大展望が広がっていました。鳥海山、月山、栗駒山、新庄神室などなど。すぐ西側には黒伏山、最上カゴ、仙台カゴなど特異な岩峰が目を引きました。

船形山山頂

北方向 奥に栗駒山

 

 しばし眺望を堪能し、岩場下の平坦地にアンテナを設置。本日もFTM-10Sとアローライン、いつもの装備です(145MHz)。7エリア6県のすべてと0エリアからお声がけいただき、19局に交信いただきました。0エリアは新潟県柏崎市と新潟市。柏崎市は八国山移動局。標高517m山頂より5Wとのことで54-52。距離214km。南は福島県浅川町固定局と59-57。距離約155km。北は青森県弘前市の岩木山移動局。ノイズ混じりの弱い信号で、アンテナポールを微妙に調整しながら交信を続けファイナルを送りました。55-51。2エリアから登山に来られたようです。距離245.8km。今回の最遠方交信となりました。運用開始から1時間20分が経過、山頂はだいぶ賑わってきたようです。下山も長丁場、ちょうど途切れたところで早めの終了としました。

 

 下山は蛇ヶ岳を回ってみることにしました。千畳敷まで下り、分岐を右へ。尾根筋ではあるものの特に展望はなく、笹が覆ったり、枝が張り出したりといった細々とした登山道が続いていました。荒れた感じはなし。40分ほどで標高1400mの蛇ヶ岳山頂に到着。通過点的な山頂でそれらしい雰囲気はないものの、振り返ると船形山の全景、そして泉ヶ岳へと続く山々のスケールに圧倒されてしまいました。

千畳敷から蛇ヶ岳へ(泉ヶ岳方向)

船形山南斜面

船形山を振り返る

泉ヶ岳・北泉ヶ岳(奥) 三峰山(中央) 後白髭山(右)

 

 蛇ヶ岳山頂を下り、縦走路と分かれ分岐を左へ。間もなく小さな湿原と草原帯が現れ、明るい雰囲気になってきました。山頂からの眺望といい、湿原といい、この周回ルートは変化があって悪くありません。30分ほどで升沢コースに合流。

小湿原

 

 旗坂野営場の駐車場に2時30分着。蛇ヶ岳経由のため下山も登りと同じ約3時間を要しました。紅葉もそこそこ楽しめ、奥山の良さを満喫できたように思います。山頂小屋も升沢小屋もよく整備されており、体力的に可能ならいつか小屋泊りも・・・良さそうです。

 

 

 

 

 

 


feed 山の無線装備(現状編) (2022/10/1 10:47:52)

 

 

 山での無線運用を続けてかれこれ15年ほど、交信中いつも話題になるのはリグやパワー、アンテナ、バッテリーのことで、自分はほとんど145MHzのみなので、機材といっても知れているし、すべてザックに入るものばかりで大げさなものはありません。ただ、登る山や運用時間を想定していくつか使い分けており、自分の体力技量、標高や天候などの条件、それらと無線という趣味の両立、簡素な装備ながらそこにさまざま悩みどころもあるし、試行錯誤もあるわけです。それらは過去にも何度か書いたとおりですが、この間、気に入って使っている装備・機材について、使い続けている古いものや新たに導入したものなど経過や感想を含めて書いてみます。「自分的・山の無線装備」現状編。

 

<リグ>  

 ハンディ機はほとんど使わなくなりました。IC-705とFTM-10Sがメインリグです。天候悪化でIC-705をひどく濡らしてしまったことがあり、以降、特に奥山ではFTM-10Sを使うことが多くなりました。山に「濡れ」はつきもので、古い機種ながらやはり防水リグは安心感があります。どちらも10W可。山頂のロケなら小パワーでよく飛ぶし、あえてQRPという楽しみ方も一理かと思います。一方、周りの障害物がない分、平地以上にパワーの違いが明瞭になるのも山頂であって、アンテナ次第といっても狭い山頂などホイップ系以外使えない場合も多いわけです。5W以下で遠方の局のスケルチが開かず10Wでは気づいてくれる、あるいは多少でもメリットが上がり応答いただく、そんなケースが実感として多々あり、毎回フルパワーにするかどうかは別として、山で10W、そこそこの手ごたえは感じられます。残念ながらFTM-10Sは生産終了となってしまいました。山岳でも使い手の良いリグで、せめてユーザーサポートの継続を願いたいところです。今さらながらではありますが、防水の他にもIC-705にないFTM-10Sの良い点があるので挙げてみます。

・同じ10W でも消費電流が2A以下(実測1.91A)。

・12V給電の場合もほぼフルパワーが維持される(IC-705はパワー低下)。

・本体とコントローラーが別で、同軸ケーブルが短くて済み運用の自由度が高い。

・送信時にPTTを押し続ける必要がなく疲れない(1回押すと送信、再度押すと受信)。

 

 特に低消費電流がこのリグの最大の特徴で、2A以下で10W出せる省エネ・高効率の機種は他に例がないと思います。その分、バッテリーは小さく軽いもので済むわけで、山では本当にありがたいです。数年前に受信音が聞こえなくなる不具合で修理に出し、その際、受信感度、送信出力についても再調整を依頼しました。修理から戻ってきたリグというのは愛着が深まるもので、可能なうちはメインリグとして使い続けるつもりです。IC-705はSSBやD-starに出たい時や、熱の問題もあり主に寒い時期の運用が中心です。

 

<バッテリー>

 重量と容量のバランス、ノイズの有無、安定性、信頼性などなど、これまでさまざまなものを使ってみて、2年前からPDバッテリー(USB・Type-C出力12V 3.0A / 15V 3.0A)に落ち着いています。大容量のRP-PB201(20000mAh)と小容量のJMB-F100PD(10000mAh)を山行、運用時間、使用リグで使い分けており、主にRP-PB201はIC-705に15V給電、JMB-F100PDはFTM-10Sに12V給電として使います。この組み合わせでIC-705は3~4時間、FTM-10Sは2.5時間ほど持ちます(145MHz・FM・10Wにて)。両方とも山で20回ほど使ってみて不安に感じたことはなく、ノイズも特段気になったことはないです。充電もハイスピード。劣化の様子もなく信頼できるバッテリーと思います。以前にはPDやType-Cの登場などというのはまったく予期せぬことで、バッテリー周辺の進化にはほとほと驚いてしまいます。

 

<アンテナ >

 自作のほかメーカー製を改良?するなどしてさまざま使ってきました。今は自作3エレ(OWA八木)、J型アンテナ、サガのアローライン(AL-144F)のいづれかを持っていくことがほとんどです。どれも本体150gほど、ザックにポロッと入り、ポールにクリップで取り付けるのみで設営の手間もないです。使用頻度ではアローライン。風に強く天候に左右されにくいため、ついこれをザックに入れてしまいます。今使っているAL-144Fは2代目で、いろいろといじり過ぎた1代目からさらに軽量化し、細めのRG58ケーブル3mを給電部に直結しています。本来5D2V専用のため、網線側の固定に一工夫必要ですが特に難しいこともありません。3エレ、J型アンテナもRG58ケーブル3mを使用。コネクターはすべてBNCに統一。現地で手間のないのが一番です。3本とも性能的には特に不満なく、よく飛んでくれます(運用実績は毎度の移動記事に記載)。

アローラインと機材一式

 

<アンテナ設置ポール>

 長い間、三脚の重さが最大のネックでした。これに替わる「折り畳み式モノポール」を自作してみたものの、いまひとつ。たどり着いたのが雪崩捜索用のプローブ(ゾンデ)です。各種あり、使っているのはブラックダイヤモンド製の長さ240cmのプローブ。収納寸法45cm、重さ250g。もともと固い雪面に刺して使う道具なのでしなりがなく、好都合です。20~30cm地面に刺して固定するだけ。これで軽量アンテナなら問題なく上げられ、地上高2m以上を確保できるし、設置面積をとらず、目立ちにくいのも利点かと思います。地面が固くて刺さりにくいこともありますが、東北の山は岩場が少なく、たいてい大丈夫なようです(直物等に配慮)。課題としては、3エレの場合、風で勝手に回ってしまうことと、カーボン製なのでアンテナによっては微妙な影響があるようで、ケーブルの引き回し方などさらに検証が必要かもしれません。

片支持ブーム、3エレ八木、RG58ケーブル、プローブ(収納状態)

 

 現状編としてはこんなところで、さらなる軽量化とか、工夫のしどころはまだまだあるように思います。すばやく設置・撤収でき、簡素でおっくうにならない装備が信条です。誰しも静かさを求めて山に向かうので、周りに登山者がいる状況では運用を控える、もしくは即撤収。なるべくなら人の少ない山を選び、山頂にこだわらず、山中身軽に歩き回り、見晴らしの良い適地があれば、良く整合のとれたアンテナでしばし交信を楽しむ・・・現実はなかなかそうもいかず、そうなってもいないのですが、そんな山岳移動が理想ではあります。

 

 

 

 


feed 月山 9/25 (2022/9/26 11:54:25)

 

 

 コロナ禍で県外登山を控えていたこともあり、この山に登るのは2017年8月以来5年ぶり。最近は地味な山ばかりで、有名どころの人気の山に登るのも久しぶりです。晴天が見込めるとあって早起きして足を延ばしてみました。

 

志津温泉より姥ヶ岳↑  五色沼より↓

 

 仙台の自宅を4時過ぎに出て、山形県西川町の志津温泉を過ぎ月山駐車場に6時30分着。車はまだまばらな状態、姥ヶ岳への登山リフト開始が午前8時なのでだいぶ間があり、皆さん準備中だったり、朝食を食べたりしてゆっくりしている様子で、そのうち何組かは出発していきました。無駄にリフト開始を待つのもなんなので、自分も姥沢から直接登り始めることにしました。6時50分登山開始。

駐車場付近

 

 登り始めてまもなく水場があり、右手に月山が見えてきました。標高はすでに1500m近くあり30分ほどで木道の続く草原帯に出ました。ほぼリフト終点と同じ高さ。振り返ると朝日連峰の稜線が目に飛び込んできました。

朝日連峰(奥)

牛首

 

 姥沢から1時間で牛首着。休憩していると下からアナウンスがかすかに聞こえ、リフトが動き出したようです。牛首から尾根に取り付き、北西側が見えてきました。月山西斜面の荒々しい山肌、そしてその先に鳥海山・・・。尾根を挟んで風景が劇的に転換する、これもこのルートの魅力かと思います。ここから急登の連続。カジ小屋跡を過ぎ、さらに急登をひと踏ん張りして山頂の一角に到着。登り始めから2時間ちょっと。朝日、飯豊、吾妻、蔵王など周りの名だたる山々が雲の上に浮かんでいました。

月山西斜面 奥に鳥海山

姥ヶ岳からの稜線

カジ小屋跡

月山山頂

山頂付近より肘折温泉側(正面に葉山)

 

 山頂部が広く、無線運用場所には困りません。南西方向が開けた山頂神社のすぐ下にアンテナを設置しました。標高1880m。QTHは山形県西村山郡西川町。

 

<本日の装備>

リグ FTM10S(145MHz)パワー10W弱

バッテリー 小型PDバッテリーJMB-F100PD(10000mAh  12V給電)

アンテナ アローラインAL-144F(モノポール設置)

 

 登山リフト開始と共に時間を追ってどんどん登ってくることが予想され、早めの下山を考えて運用時間は2時間としました。バンド内ワッチするとかなり混んでおり、下の周波数のいくつかが空いている状況。CQを出し、7エリアのほか新潟、長野、富山、石川各局に途切れることなく呼んでいただき、25局に交信いただきました。新潟県とは内陸部を含めロケ的に良好なようで新潟市、三条市、柏崎市、村上市、加茂市、新発田市、長岡市、糸魚川市とQSO。長野県は長野市固定および野沢温泉村移動局。長野市固定局はGPとのことで41-52。距離約266km。

 9エリアは富山県南砺市固定局と51-51。GPで10Wとのこと。ノイズの中に変調を聞き取るという感じでしたが終始信号は安定。距離約350km。石川県白山市の白山山頂移動局と59-55。ハンディ機にSRH770直付けとのこと、山頂同士ということで59-55。なんの不安もなく交信を続けました。距離392km。さらに石川県加賀市移動局と59-55。安定した信号なのでたぶん八木を向けていただいているのでは?と安心していると、途中まったく入感しなくなり、再度お呼びしたところ変調が浮いてきてこちらのリグ、アンテナも無事伝え、ファイナルを送りました。距離約410km。そろそろCLを考えていた時刻でしたが、タイミングよく呼んでいただき、今回の最遠方交信となりました。

 

 山岳移動局も白山のほか、米山(柏崎市)、毛無山中腹(野沢温泉村)、火打山(糸魚川市)各局に交信いただきました。また福島市固定局よりQRP20mWにて呼んでいただき59-51。はじめ31~41でかすかに入感。何度かコールサインを聞き返しアンテナポールを微妙に調整して無事交信に至りました。

 

 待機局があったようにも思いましたが、山頂周辺は登山者でごった返しの状態、2時間弱で終了としました。

 

 月山は標高があり、かつ日本海側に近く、宮城県の山とは飛びの違いを感じることができました。コンディション的も悪くなかったように思います。今回もアローライン、簡素なアンテナながら気持ち良く飛んでくれました。また、10W弱の連続運用にもかかわらず、重さわずか200gのPDバッテリーもよく持ちこたえてくれたと思います(終了時残量22%)。

 

 下山は同じルートを戻りました。いたるところ登りの登山者との渋滞が発生しましたが、牛首からはだいぶ少なくなりました。帰りもリフトを使わず、姥沢に下山。

牛首分岐

リフト乗り場(右)との分岐(左へ 姥沢に下山)

 

 これまで登山リフトの開始時刻に合わせて自宅を出発するようにしていたのですが、姥沢から直接登るのであれば、もっと早い時間帯に静かな山が楽しめることに気づきました。今年の紅葉は遅れているようです。シーズン中、可能ならもう1回くらい登っても良いかな、と考えています。

 

 

 

 


feed 青根温泉探訪 9/21-22 (2022/9/23 14:15:01)

 

 

 蔵王登山の際、この温泉で汗を流して帰ることが多いものの、たいてい共同湯利用で散策するなどということもなく、仙台から比較的近いこともあり、あえて宿泊しようとも思わない、そんな温泉地ではあります。ただ、以前から気になっていた宿があり、県民割を利用して泊まってみることにしました。

 

 仙台駅前からバスで約70分、蔵王町の遠刈田温泉へ。1時間に1本と意外にも本数は多いです。バスは少し先のリゾートホテルが終点となっており、青根温泉までは歩くかタクシー利用となりますが、宿に聞いたところ終点バス停まで送迎可とのこと、迎えの車に乗り10分ほどで青根温泉に到着しました。歩くと40~50分かかるかもしれません。

 

 お世話になったのは道路沿いにあっていつも通り過ぎていた湯元不忘閣。慶長年間から22代続く古い宿で、その昔、伊達家代々の当主が滞在したそうです。敷地の一段高いところに木造2階建ての「青根御殿」があり、これは昭和7年に再建されたもののようです。そのほか中庭、蔵、湯治棟などの一部は昔の姿をとどめ、蔵は湯殿に、湯治棟は食事会場に変わり、宿の中を探検するだけでも興味深いものがありました。こういう老舗旅館というのは往々にして「高級旅館」を銘打ったりしてげんなりしてしまうのですが、ここはそういう風がなく、歴史の重みを受けとめつつも自然体の様子で、宿泊料金も普通並み、急ごしらえな構えのないところが気に入りました。

 

青根御殿(右手)

 

 中庭に面した1階の部屋と90段ある長い階段を上った高台の部屋があるようですが、宿の勧めで今回は中庭に面した方にしました。試しに階段を上がってみたところ仙台方向の眺望が得られ、次回はこちらの部屋から無線運用も良いのでは?などとあらぬ考えがよぎりました。

 

 湯場も変わっていて、なんといっても重厚な作りの大湯が圧巻ですが、茶室のような狭いにじり口から入る半露天「亥之輔の湯」、高天井の蔵の中にぽつねんと湯舟が置かれた「蔵の湯」など、事前情報は得ていたものの、実際の存在感、その場の空気・・・やはり入ってみて初めて伝わってくるものがあります。特に「蔵の湯」。貸し切りなので一人です。4~5人入れそうな湯舟のみならず、蔵の空間そのものを独り占めする、それは良いのですが、薄暗い大空間にぽつんと一人で湯に浸かっていると、これまでの人生やら行く末、いろんな災難とか転機等々つまらぬことが脳裏に浮かんできて、つい物思いにふけり、妙な気分になってきました。長湯は控えた方がよさそうです。

半露天「亥之輔の湯」

蔵の中へ

「蔵の湯」

「大湯」の湯屋(手前)と青根御殿(奥)

 

 さて、翌朝は早起きして小さな温泉町を散策しました。自分は近所を散策するつもりでいましたが、Xが古賀政男の歌碑を見たいというので行ってみることにしました。温泉街から峩々温泉へ続く約1kmの車道歩き。ゲートから左への分岐を進むとまもなく公園の中に歌碑がありました。古賀政男は昭和3年夏、不忘閣に滞在。付近の山中で自殺を図るも未遂に終わり、そのときに見た蔵王の夕暮れから名曲『影を慕いて』の詩が浮かんだといわれているそうです。歌碑の前に立つと『影を慕いて』の伴奏が自動で流れてきて驚いてしまいました。侘びし気な森に響き渡る物悲しいメロディ、熊よけになるかどうかわかりませんが、これはこれで悪くないのかもしれません。

 

 温泉街に戻り、路地を歩いてみました。かつては十軒ほどの旅館があったと思いますが、更地になったり廃屋が残ったままだったり、多くは廃業してしまったようです。湯治旅館だったところも営業している雰囲気はありませんでした。一方、経営者が変わって新規開業とか、以前はなかった足湯(停車場の湯)が作られたり、試行錯誤は続いているようです。早朝6時30分に開く共同湯「じゃっぽの湯」、地元の方々が一番湯を楽しみに待っていました。

青根温泉の町並み

標高499m

青根洋館

共同湯「じゃっぽの湯」

 

 朝食後、「青根御殿」を案内いただきました。朝日のさす開放的なガラス戸になっており、仙台や遠く牡鹿半島、金華山が見渡せました。

 

 

 見慣れた近場の温泉地でも泊まってみると違った風景に出合うことがあります。数年前に登山道がつけられた「物見岩」という展望地もあるようで、ちょっとした山歩きや無線も楽しみかな、と思います。機会を見てまた訪ねてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 


feed 南面白山 9/17 (2022/9/18 18:20:46)

 

 

 6月中旬に登った際には登山開始から下山まで藪蚊がまとわりつき、虫の多さに辟易しました。そろそろ大丈夫かなと思い、3ヵ月ぶりに登ってみました。

 

 仙山線始発で面白山高原駅へ。降りたのは3名のみ。台風接近によりこれから天気は下り坂。登るとすればこの日しかないと思ったのですが、意外に登山者は少ないようです。駅前に車数台、すでに何組かは登り始めているのかもしれません。

面白山高原駅前(登山口付近)

 

 駅から10分ほどで「コスモスベルグ」。人影のない旧スキー場に満開のコスモスが絨毯のように広がっていました。以前はコスモス祭りで賑わいをみせていたと記憶していますが、かつてのリフトやロッジも廃墟と化し、営業していた頃はこのロッジでかつ丼とビールが定番だったな、などと思い出され、花畑を登りつつ何か寂しげな思いがこみあげてくるのでした。

コスモスベルグと南面白山

旧スキー場の上部から遠く鳥海山が見えていました(中央奥)。

 

 50分ほど登るとブナの美林帯。300mほどの平坦地に見渡す限り林立するブナの森にはいつも圧倒されてしまいます。このあたりの標高は900m前後、紅葉にはまだ1カ月ほど早いようです。

 

 歩きにくいゴーロを過ぎ、30分ほど登った斜面一帯に再度のブナの美林。このブナも素晴しいの一言。下のブナ林よりも細く、その分、密度はいっそう増したように感じられました。

上部斜面のブナ林

 

 登山開始から2時間弱で誰もいない南面白山山頂に到着。標高1225m。山頂自体にガスはかかっていないものの、周りの山々はほとんど見えず。晴れていれば正面に大東岳、南に猿鼻山と蔵王縦走路が続き、熊野岳まで見渡せるはずですが、残念。ちょうどこのあたりの標高に雲がかかっているようです。

南面白山山頂

大東岳↑  猿鼻山↓

 

 上空には青空も見え隠れしており、無線運用しながらガスが抜けるのを待つことにしました。狭い山頂を避け、少し離れた尾根の一角にアンテナを設置。

 

 FTM10Sとアローライン(145MHz)、いつもの装備です。

 

 ワッチすると新潟市西蒲区固定局のCQが聞こえてきました。はじめ55-53でレポート交換。八木に換えていただき59-57。その後CQを出し、宮城、岩手、山形、新潟各局に交信いただきました。0エリアは長岡市固定(2局)、新潟市固定(3局)。長岡局とは53~55、新潟局とは57~59。泉ヶ岳に比べ若干0エリアに近く、安定して届くようです。距離約155~195km。北はあまりつながらない岩手県沿岸部の大船渡市固定局と51-52。大船渡市の天候は雨とのことで、その影響か、弱い信号にノイズがからんでぎりぎりのところを拾っていただいたようです。距離約115km。約1時間半の運用、17局に交信いただき終了。

 

 再度、山頂に戻ってみると数グループが休憩中でにぎやかでした。ガスが一瞬薄くなり、猿鼻山が姿を現してくれましたが、それもつかの間でした。先に進んでもガスに突入するのみ。素直に来た道を下山することにしました。コスモスベルグまで下ると快晴となり暑いくらいでした。

面白山高原駅

 

 さて帰宅後、全身をくまなくチェックしたところ、脇腹にマダニが食い込んでいるのを発見。体長3mm ほど。噛みついて足をばたつかせ、さらに皮膚内に入り込もうとしている様子でした。噛みつかれているという感覚はまったくなく、注意深く目視しなければ発見できなかったと思います。実は6月に登った際もマダニに噛みつかれ、それも1週間ほど気付かず、十分に吸血された状態(体調6~7mmに肥大)で発見、自然脱落という経験をしています。その間、毎日入浴したにもかかわらずまったく気づきませんでした。もしや今回もと思いチェックしたわけです。

 ハッカ油と虫さされクリームを混ぜたものを虫体に盛り10分放置。その後、ピンセットで抜き取ったところ、頭部も残らず抜けてくれました。指で抜こうとしても抜けないです。毛抜きなどで抜こうとすると千切れて皮膚内に頭部が残ってしまうとのことで要注意。笹やぶ、草やぶ等に生息し、山に限らず公園や庭などどこにでもいるようです。特に初夏と秋に多く発生するのだとか。次回以降の山行ではスパッツを付けるとか、防虫剤を塗っておくとか、特に藪の多い二口山塊は油断禁物で、マダニ対策が必須と肝に銘じた次第です。

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 9/11 (2022/9/12 11:12:07)

 

 

 自分にとって最も身近な山である泉ヶ岳から定点無線運用をしてみようと思い立ち、数年が過ぎましたが、今シーズンほど頻繁に登ったことはありません。登山口までのアクセスの容易さ、いろんなルートがあって飽きがこない、積雪期でも登れなくもない等々、ついこの山に足が向いてしまいます。標高(1172m)や位置で言えば里山に近いものの、自分的には奥羽山系の一角ということで「奥山」に分類しています。無線の方は蔵王よりも700mほど低く、過大な期待をしても期待外れに終わることが多いです。それでも思わぬ伝搬に巡り合う、などということもまれになくもありません。

 

 朝、自宅近くから目視したところ山頂付近に雲がかかり、どうかな?と思いつつも、今シーズンたぶん13回目となる泉ヶ岳に向かいました。先月までの湿気を含んだよどみがなく、だいぶ涼しくなって、山頂直登の「かもしかコース」を登ってみることにしました。スキー場の途中から近頃オープンした新しいキャンプ場の全景が見えました。奥の方まで意外に広そう。テント数30張りほど、ソロキャンプとかリモートワークとか・・・、いろいろと流行りのようです。

 

スキー場を登る(かもしかコース)

新しいキャンプ場(左手の緑地)

うさぎ平より

 

 うさぎ平、岡沼を経て90分ほどで山頂着。せっかく登っても低木に囲まれ眺望ゼロ。ある意味「残念な山頂」です。山頂手前の賽の河原もしくは山頂から北泉ヶ岳方向に進んだガレ場に眺望の得られるポイントがあり、自分の運用場所はいつもガレ場付近となります。上空は青空が見えているものの、時折ガスがかすめていきます。もう少し高い山なら雲海となるところですが、雲の上でもなく下でもない、そんな状態のようです。

山頂

ガレ場付近

 

 他の登山者の休憩場所から離れた藪地にアンテナを設置。

<本日の装備>

リグ FTM10S(145MHz)+小型PDバッテリー(12V給電)

アンテナ アローライン(AL-144F)

 

 帰りのバス時刻を考えると運用時間は1時間半ほど。呼ばれない時は早めに撤収して少し遠回りのコースで下山ということもありますが、今回はほぼ途切れなく呼んでいただきました。宮城県内のほか、岩手、秋田、山形、福島、新潟、長野の14局と交信。新潟は長岡市、新潟市の固定局。これまで新潟市内との相性は良くない印象がありましたが2局交信いただき、いづれもGPとのことで52~53。長岡局もGPでも入っていたそうですが、八木を向けていただき57-59。蔵王、朝日、飯豊の山々が壁となって、この山頂で0エリアと交信できるのは3回に1回くらいです。コンディション的にも良かったのかもしれません。

 さらに/0局。コールサインをメモし、その後も何か話されたようですが、直後にもう1局よりコールがあり聞き取れなくなってしまいました。後の局に待機をお願いし、/0局をお呼びしたところ長野県下高井郡野沢温泉村の移動局でした。ノイズ混じりで弱目の信号。55-52でレポート交換。野沢温泉村の具体的な移動地やアンテナ設備等は確認できませんでしたが、信号はブレなく終始安定しており、こちらの信号もしっかり届いている様子がうかがえました。お名前、カード交換を確認しファイナル。この山頂で長野局との交信は初めてです。同時コールいただいた局が完全にかぶっていたら、交信の機会を逃してしまっていたかもしれません。距離約260km。今回の最遠方QSOでした。

無線機材一式

 

 普段あまりつながらない盛岡市や秋田市の固定局にも呼んでいただきました。南面白山、鳥海山、一切経山など山岳移動局との交信もありました。長さ2.4mのモノポールにクリップで取り付けただけのアローライン。このアンテナは信号の安定性が良いです。よく聞こえ飛ぶと感じるのはそのためでは? 今回も気持ちよく飛んでくれたように思います。

 

 バス時刻ぎりぎりまで運用し、急ぎ下山。

 

かもしかコース登山口(スキー場)付近

 

 すっかりガスが取れ、好天となってスキー場あたりはパラグライダーや家族連れでにぎわっていました。

 

 

 

 

 

 

 


feed 泉ヶ岳 8/21 (2022/8/21 19:42:46)

 

 

 新型コロナの感染拡大、当県でも連日過去最多を更新中です。以前は1日40人でも多いと思ったのに、今は4000人超えが普通になってしまいました。数度のワクチン接種が進み、ほぼ全員がマスクをし、手洗いを徹底し、衛生意識も比較的高いといわれていた日本が4週連続で世界最悪の感染国になってしまいました。死者数も急増。これがなぜなのか? 「専門家」なる方々からその解説を聞いたことはありません。行動制限もイベント制限もない日本はウイルスにとって勝手し放題、穴だらけということでしょう。

 

 本日しばらくぶりの快晴予報であるものの遠出する気にもならず、いつもの泉ヶ岳へ。今シーズン既に10回くらい登っていますが、同じ山といってもルートはいろいろ、登るたびになんらか変化が感じられ、特に飽きるということもありません。地下鉄泉中央駅から始発バスに乗って登山口へ。前回、桑沼からのルートでだいぶバテたこともあり、今回は自然ふれあい館前から一般的なコースを歩きました。どのコースで登っても山頂までの標高差は約600mあり、足慣らしと気分転換にはちょうど良いです。

自然ふれあい館前キャンプ場

 

 水神コースを入ってすぐ、左手に小さな滝があって沢の雰囲気も良く、下山に使うときはここで休憩したります。30分ほどで水神平。トレランの数組が追い越していきました。この数年、トレラン激増中のようです。

水神コース入り口付近の小さな滝

 

 大岩を経て賽の河原の小広いガレ場から大東岳、面白山など二口の山々が見渡せました。蔵王は雲の中。船形山あたりはガスがかかり、山の天気は期待したほどでもありません。まもなく山頂着。自然ふれあい館からちょうど90分。他のコースに比べ若干遠回りになり長めにかかるようです。山頂から北泉ヶ岳方向に少し進んだいつもの運用場所に移動し、アンテナを設置しました(145MHz)。

賽の河原

山頂

 

 風が強いのでは?と思い、しばらくぶりにアローラインにしました。実際は微風程度で、3エレでもよかったかもしれません。長さ2.5mのモノポールにクリップで取り付けるのみ。軽いのでこれで十分です。途中弱い混信が入り周波数を変更しながら、岩手、山形、福島および県内各局に交信いただきました。ポール位置をずらしたり斜めにすると信号が上がるケースがある一方、弱い信号で何をしても了解しきれないケースもありました。山岳移動局? こちらの信号は十分届いている様子は何となく伝わってくるのですが、交信に至らず。約1時間40分の無線運用、15局にお相手いただき終了としました。

 

 いつの間にか正面に見えていた後白髭山や北泉ヶ岳にガスがかかり始めてきました。この山頂の好天もいつまで持つかわかりません。急ぎ撤収し、かもしかコースを下山。岡沼周辺の草はだいぶ伸びてススキもちらほら。

岡沼

スキー場上部

 

 帰りのバス車窓から山頂付近にガスをかぶった泉ヶ岳が見えていました。今週また、天気は崩れつつあるようです。

 

 

 

 

 

 


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