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link JO7TCX アマチュア無線局 JO7TCX アマチュア無線局 (2024/4/19 7:35:24)

現在データベースには 387 件のデータが登録されています。

feed 大年寺山散策(アンテナ調整)12/12 (2021/12/12 19:55:41)

 

 

 このところ里山運用ではオープンスリーブによるデュアル3エレ八木を使い続けています。D-star430レピーターにもアクセスできて、やはりデュアルは重宝です。現地ではIC-705のSWRプロット機能で確認はしているのですが、アナライザーではここしばらく測定していませんでした。ロッドエレメントなので微妙にズレてくることがたまにあります。大年寺山散策ついでにアンテナ調整してみました。

 

 周辺の樹木はほとんど落葉して冬支度です。少しだけ紅葉の名残らしきものが残っていました。

 

山頂公園 いつもの運用場所

 

 野草園の上、大年寺山山頂部の公園でさっそく測定したところ、特に問題というほどのズレはなし、ロッドエレメントの長さのみ微調整しました。140MHz ~160 MHz までSWR1.2以下でフラット。145MHz用3エレのみの状態と430MHz用オープンスリーブエレメント2本(第一および第二導波器)を装着した状態で比較しながら測定してみました。ほとんど変化ありませんが、430MHzエレメントを追加した方が若干SWRは下がってくれました。430MHzに関してはアナライザーが対応していないのでIC-705のプロット機能で測定。バー表示されない状態、SWR1.0? 良好なようです。

 

デュアル3エレ八木

145MHz用エレメントのみの状態

430MHz用オープンスリーブエレメント装着時

430MHzのSWRプロット

 

 調整後、せっかくなので2mSSBでCQを出してみましたが応答なし。145MHzFMをワッチしたところCQが聞こえ、数局に応答。栗原市固定局、岩手県平泉町の音羽山移動局、大崎市加護坊山移動局。パワー1W~5Wで特に問題なく交信いただきました。悪くはないようです。

 

 

 利得重視ではないもののOWA八木ならではの超広帯域で、使いやすいアンテナではあります。430MHzについては3エレとして機能しているのかどうか?よくわかりません。これまでのところシンプレックスの通常交信でも感触としてはまずまずです。今シーズンの里山運用、引き続きこれを使ってみます。

 

 

 

 


feed 大森山―疣石山―馬船峠―鷹討山 12/11 (2021/12/12 5:13:28)

 

 

 このところ週末、好天に恵まれています。亘理山地、深山から南の里山を歩いてきました。

 

 常磐線山下駅下車。高瀬峠から入山し、まずは大森山(影倉山)へ。高瀬峠に小さな標識と登山道がありますが、植林杉が伸びて刈り払いもされず藪に近い状態となっています。なので山頂を回り込む林道を登りました。こちらも手入れがされずほとんど藪と化しています。この山は十数年前に大規模な山火事があり、その後、林道が整備されたようです。でも、手入れされなければ元の自然に帰るのみ。放置されて廃墟と化した人工物、かつて多額の費用をかけてつくられ、その後荒れ放題となった林道。特に里山はこうした光景を目にすることが多く、考えさせられてしまいます。

 

高瀬峠入り口付近

大森山山頂に続く林道

 

 角田市の最高峰、といっても315m。この山域にあって大森山は眺望に恵まれた数少ないピークです。吾妻連峰の一切経、吾妻小富士、高山、その先に安達太良山。蔵王は雪雲の中。でもその眺望を遮るように設置された無粋な鉄骨と照明施設。これもいづれは廃墟と化すのでしょうか。山頂の一角で無線運用していると、十人ほどの登山者が集団で登ってきました。みなさん健脚で、藪道を登ってきたようです。急ぎ撤収。2mSSBにて県内および米沢市固定局と交信。

大森山山頂

 

 

 いったん高瀬峠に戻り、馬船峠をめざすことにしました。良く踏まれた細道が続いています。名乗峠を経てどこが山頂か判らない螺吹山を過ぎると、伐採地の先に疣石山(大沢山・物見山)が見えてきました。標高314m。伐採により西側が大展望となり、そのことが徐々に知られてきたのか、無線運用中、ここでも3組の登山者に出会いました。眺望の得られる貴重なピーク。みなさん休憩されます。ということで、またも急ぎ撤収。D-star福島レピーターおよび430DVシンプレックスにて石切山移動局(福島市)と交信。

伐採地と疣石山(大沢山)

 

 馬船峠から山元町側の林道の状態を確かめてみたいというのが今回の目的でもあったのですが、それは別の機会にして鷹討山まで足を延ばすことにしました。金津展望台を経て鷹討山山頂へ。あまり眺望もなく通過点的なピーク。珍しくここも十人ほどの登山者が休憩中でした。山頂から少し離れたところにアンテナを設置。3度目の無線運用。2mFMで数局にお相手いただき、とぎれたところで終了、下山としました。

 

馬船峠

 

 もともと地味な山域で人に会うこと自体あまりないのですが、この日は特異日だったようです。こういう時は山頂を避けて藪尾根から電波を出してみるのも良いのかもしれません。

 

 

 

 

 


feed IC-705 ヒートシンクに戻す (2021/12/11 21:24:50)

 

 

 冷却ファンを取り付けることで放熱効果が高まるのは間違いないものの、メリットよりもデメリットの方が気になり、ヒートシンクに戻すことにしました。

 

 理由としては

 1)ファンからのノイズがパッチンコアを付けても皆無と言い切れない

 2)同じPDにつなぐとリグへの給電が不安定になる現象がみられる

   (PDの種類によるかと思います)

 3)ファン用電源ケーブルが1本追加されて煩わしく設営、撤収の手間が増える

 

 IC-705の冷却、けっこう悩ましいです。固定局で使う分には電源も別にできるし、ノイズも特に問題になることはないかもしれません。でも、山では制限が多く、ケーブルも少ない方が良いわけです。実際使ってみるとファン用電源ケーブルのひと手間がけっこう煩わしく感じます。自分の場合、運用中に他の登山者が登ってきたら撤収し別の場所へ、という感じなのでやはり簡便で機動的なのが一番です。これから冬場は手もかじかんでくるのでなおさらかと。

 

 

 ヒートシンクは7cm×5cm×1cm。IC-705のバッテリースペースのシャーシ部分はいろいろと微妙な凹凸があり、ヒートシンクの下にアルミテープと熱伝導シートを張り密着度を高めています。ファンほどの放熱効果は望めないのですが、自分的にはこの方法がしっくりくるようです。今日は気温10度前後、微風。運用中TEMPメーターがレッドゾーンに上がることはありませんでした。

 

 暑い時期になったら何らか工夫して冷却ファンにまた戻すかもしれません。

 

 

 

 

 


feed 月山神社―黒森山―四方山―深山 12/4 (2021/12/5 9:49:50)

 

 

 仙台の自宅を出る際は雨。どうなるかと思いましたが常磐線で南に向かう内に明るさが増してきました。浜吉田駅下車。

 

 登山口の上大畑地区はりんごの収穫真っ盛りでした。高台になっているこのあたりは海が眺められる雰囲気の良い場所で、りんご畑の農道を上がった奥に黒森山登山口があります。

正面に黒森山

登山口

月山神社より

 

 鳥居をくぐり、階段状の急坂を登ると月山神社。境内裏手に登山道が続き、雑木と杉林の細道をゆるいアップダウンを繰り返しながら20分ほど登ると主尾根の分岐着。北に向かうと先週登った閑居山、今回は南へ。15分ほどで黒森山山頂。標高255m。IC-705のGPSでは254mを表示。蔵王はじめ奥羽山系は雪雲の中でしたが、北に泉ケ岳、薬莱山が見えていました。仙台方面も天気は回復したようです。

 

黒森山山頂

遠くに仙台のビル群

 

 山頂で無線運用していると四方山側と閑居山側から2組の登山者が登ってきました。この山頂で人に出会うこと自体、初めてです。そういえば昨年以上に登山道もよく踏まれ、だんだんメジャーな山になってきているのかもしれません。2mSSBで相馬市の固定局と交信、D-starは福島430レピーターにアクセスでき山掛けで交信。

 

 雑木の尾根道を南に30分ほど進み四方山。ここは山頂直下まで車道が上がっており、公園風に整備された台地状の山頂の一角に展望台があります。その下の日当たりの良い場所で2度目の無線運用。D-star仙台青葉レピーターにアクセスし、グーグルマップのAPRSに足跡を残しておきました。2mSSBにて福島市、富谷市固定局と交信。

四方山山頂付近

 

 山頂を後に車道を下り明通峠へ。峠から左へ50mほど先に深山登山口があり、長い登り返しとなります。雷神山、山家山の眺めのない小ピークを越えて進むとこの尾根で唯一の展望地(無名峰)に到着。角田山元トンネルの真上あたり。パンをかじって遅い昼食としました。

無名峰より

 

 さらに登ること20分、深山の一角である国見台に到着。以前は眺望が得られたようですが、今は樹木でなにも見えず。ただ、地形的には崖上に位置しており北の伝搬は悪くないようです。ここで本日3度目の無線運用。JP7IEL局(距離約70km 5W)と145MHzおよび430MHzにて55で良好に交信できました。今回もデュアル3エレ八木。はじめ厳しかったものの入感ポイントを探りかつアンテナを少し斜めにしたところ信号が安定してくれました。モノポールは動かしたり偏波面を変えたりする自由度が高く電波をとらえる面白さがあります。

 

 

 何度も登っている深山山頂はパスし山寺集落側に下山。いつもの山下駅に向かいました。

山下駅ホームより四方山

 

 自分的にはけっこう長丁場のルートでしたが、無線運用の楽しみがあって疲れはあまり感じずに済みました。見晴らしの良いピークや尾根にてQRV。他の登山者が登ってくれば撤収し次のピークへ。設営、撤収は簡便なものが一番と今回も実感した次第です。

 

 

 

 

 


feed 慶月院の墓―つつじの森―鴻ノ巣峠 (2021/11/29 5:50:23)

 

 

 移動運用地として知られる四方山の北に連なる尾根は、黒森山や閑居山を経て割山峠に至ります。今回は慶月院の墓入り口から入山し、閑居山、つつじの森、鴻ノ巣峠をめぐりました。

 

 JR常磐線亘理駅下車。タクシーで慶月院の墓入り口へ。慶月院は仙台藩の重臣・原田甲斐の母親です。江戸時代前期に仙台藩で起こった伊達騒動を題材にした山本周五郎の小説(『樅ノ木は残った』)にもなりました。騒動の首謀者とされた原田甲斐の母として累がおよび、正式に弔いもできないため内密に葬り、墓ではなく山中の自然石を墓印にしたと伝えられているそうです。

慶月院の墓

 

 墓地から気持ちの良い雑木林の細道を登ると令法の丘。昨年訪れた際、見晴らしはなかったのですが、樹木が一部伐採され亘理の町と太平洋が望める展望地となっていました。さらに10分ほど登ると主尾根の分岐。南に進めば黒森山、四方山。今回は北へ。ほどなく杉林に囲まれた閑居山、さらに進むとつつじの森。ここは石切り場の真上となっており、森というより崖っぷちで、ちょっとした小ピークになっています。蔵王は雪雲に覆われ見えませんでした。IC-705のGPSで確認したところ標高200m。ルート上で無線運用適地2カ所に見当をつけてきたのですが、ここはその1カ所目。

つつじの森

 

 今回もデュアル3エレ八木。2mSSBでCQを出し、県内および山形県長井市より応答いただきました。JP7IEL局(距離約63km 5W)と145MHzで51、430MHzはノイズに埋もれ交信不可。IEL局側には430MHzでも51ほどで入感していたようです。いったん撤収し次の運用場所へ。

 

 崖に沿って300mほど進むと鴻ノ巣峠となります。昔は峠だったのかもしれませんが、今は西側が採石場となって見る影もありません。この峠のすぐ上に広さ8畳ほどのちょっとした高台があります。第二の運用ポイント。昨年通過した際に、大年寺山や仙台中心部のビル群がかすかに見えていたのを思い出し、ここなら良好に交信できるのでは?と当たりを付けていたのです。

遠くに仙台のビル群

高台より西側眺望

 

 D-star仙台青葉レピーターにて再度JP7IEL局をお呼びしシンプレックスへ。つつじの森より標高的には20mほど低いものの145MHz、430MHzとも信号が上がり55で良好に交信することができました。オープンスリーブのエレメントを取り付けているだけのデュアル3エレ八木。この間、430MHzに関してはD-starレピーターへのアクセスのみに使っていたのですが、シンプレックスにおいても手ごたえが感じられました。430も3エレとして機能しているのかどうは?です。一応指向性もあり、デュアルで重さ130gほど。里山運用はこれでいいかな、と。

 

下山口

 

 下山は鴻ノ巣峠から林道側に下りました。このルートは初めて歩きましたが、雑木林の明るい尾根道が続き悪くないです。下山口の林道を500mほど進み割山峠の車道に出ることができました。左手に前回登った愛宕山。今回はパスし、亘理駅までひたすら歩きました。

 

 

 

 

 


feed IC-705 冷却ファン (2021/11/27 16:08:45)

 

 

 鷹討山の運用では久しぶりに145MHzDVモードでロングQSOを続けました。10W運用だったこともあり、後半では送信のたびにTEMPメーターがレッドゾーンを行ったり来たりという感じで少し心配になりました。付属バッテリーを外してヒートシンクを取り付けているとはいえ、FMおよびDVモード10W出力で長時間運用の場合、レッドゾーンは覚悟しなければなりません。

 ということで冷却ファンを試してみることにしました。純正乾電池ケースにファンを組み込む方法とかスリット部分に取り付ける、あるいは百均のクールファン活用などネットでいろんな情報が出ており参考にさせていただきました。アマゾンで検索するとスマホ用冷却ファンなどというのもあり、この手のものがいくらでも表示されます。世の中には熱くなる商品が増殖しているということでしょうか。

 

  IC-705のバッテリー収納スペースはプラスティック部分が9cm×6cm、その下のアルミシャーシ部分は多少狭くなり、さらにいくつかの凹凸や接点があります。冷却ファンのみであればシャーシに密着させる必要もないわけです。

 

 考慮したのは、1)バッテリースペースへの装着・固定、2)電源ケーブルの取り回し、3)冷却効果、の3点。自分が購入(アマゾン)したのは縦6cm×横6cm×幅1cmのごく一般的なUSBファンで、取り付け可能な最大の大きさかと思います。

 

シャーシの穴は樹脂板でカバー

PDバッテリーから容易に給電

収納時

 

 さっそくバッテリースペースに装着してみると少しきつめの固定具合が絶妙で、705のためにあるのでは?と思ってしまうほどジャストフィットしてくれました。厚みが1cmなので出っ張りもなし。ケーブルはスペースの空いた部分に格納することにしました。吸出しでも吹き付けでも効果はあまり変わらず、これまで使ってきたヒートシンクに比べると冷え方はだいぶ良さそうです。耐久性は疑問ありですが、しばらくこれを装着して使ってみます。

 

 

 

 

 

 


feed 鷹討山 11/21 (2021/11/22 10:38:36)

 

 

 前回、山頂を踏まなかった鷹討山。この山は隣の深山のように眺望が得られるわけではなく通過点的な地味な山頂です。眺望は東に広がる太平洋のみ。西の蔵王や奥羽山系は樹木で見えません。なので伝搬的に適しているとは言えないのですが、あまり登ってくる人はおらず休憩する人もいないので何度かここで無線運用しています。標高310m。

 

 

 常磐線山下駅下車。たかぶつコースの登山口から沢ルートで登ることにしました。2度下山で使ったことはありますが、登りは初めてです。沢が涸れる突き当りまで直線状に進めばよいはずと思い、少し藪っぽい細道を進むとなぜか沢から離れ、巻きながら標高を上げていることに気づきました。渡渉点をうっかり見過ごし枝道に入り込んでしまったようです。どうも様子がおかしいと思ったものの、枝道探索が目的でもあるのでそのまま進むと東街道コースの尾根道に合流。

沢沿いのルート

 東街道コース尾根道

 

 しばらく登り、まもなく主尾根ということころで今度は右の斜面に藪っぽい枝道があることに気づき入ってみました。笹薮を切り開いたトラバース。どこに続くのかと思いながら進むと視界が開け見慣れた展望地が現れました。ここは沢からのルートとの合流点。道迷い転じて二つの枝道を確かめることとなりました。展望地から主尾根に出れば、ほどなく鷹討山山頂。

 

展望地

山頂近くより

 

 デュアル3エレを設置。2mSSBにて仙台市内や岩手、福島各局にぽつりぽつりという感じで応答いただいたものの後が続きません。その後JP7IEL局とDVモードにてQSO。距離約70km、以前J型アンテナやアローラインでかなり厳しかった記憶があります。今回は3エレの効果か不安なくロングに交信を続けることができました。2時間ほど運用し、さすがに寒くなって撤収。

 

 下山はさきほど見過ごした渡渉点を確かめたいと思い、再度沢ルートへ。展望地のすぐ先に分岐があり左が別尾根の藪道、右が沢ルート。沢に出会うまでに2カ所の枝道があり、その1カ所に入ってみたところ、登山道を整備されているご夫婦に出会いました。2カ所とも先は行き止まりとのこと。いくつか疑問に思っていたルートの貴重な情報を聞かせていただきましたが、皆さん高齢でだんだん人手がなくなり、苦労して作った道も一部は元の藪に戻りつつあるとのことでした。新たに切り開らかれたルートを好んで歩く人は多くはないようです。

 

 

 さて、問題の渡渉点はあっけなく判明。分岐点に赤布もあり、登りの際になぜ気づかなかったのか不思議なくらいです。沢沿いに直進さえすればよいという微細な思い込みがいけなかったのかもしれません。といっても小さな山なのでそう大事に至ることはなし。時には道迷いに身をゆだねるのも里山歩きの醍醐味では、と思わなくもないです。

 

 

 

 

 


feed 高瀬峠―疣石山―馬船峠 11/7 (2021/11/8 13:16:50)

 

 

 今シーズンもJR常磐線を使い亘理の山々を歩いてみるつもりです。深山周辺はよく整備されて登山者も多いですが、その北や南はほとんど人に会うこともなく、登山道も少し手が加わったかと思うと翌年は荒れてしまっていたり、訪れるたびに状況が変わります。昨日は高瀬峠から入山、4月に辿ったルートを半年ぶりに歩いてみました。

 

 JR山下駅下車。高瀬峠をめざし林道を進むと左右に石切り場があり、その先1kmほどで峠となります。林道として整備されているのは石切り場まで。4月に訪れた時以上に荒れ方がひどく、特に峠の手前あたりは低木と雑草に覆われ道形はありませんでした。踏み跡すら消えてしまったようです。かつては車も往来した峠道で、「路肩注意」の看板だけが侘しく残っているのですが、見る影もありません。

 

高瀬林道

この先に峠

 

 高瀬峠から急な斜面を登り北に進むと螺吹山。前回見過ごした山頂標識を確認しようと注意深く進みましたが今回も見当たりませんでした。もともとそこが山頂かどうかもわからない状態だったのですが、朽ちしまったのかもしれません。笹薮の中の細道を進むと伐採地の斜面が見えてきました。伐採がさらに進んだ様子はなく、作業道もそのまま。そのへりに登山道が続き、登り切ったところが疣石山山頂。伐採によるものとはいえ、雑木や杉林の尾根が続く亘理山地にあって見晴らしの得られる数少ない山頂と言えます。西側は谷の急斜面となって高度感もあります。今日は吾妻、安達太良の稜線もうっすらと見えていました。この山は他に大沢山、物見山の山名を持つようで、明治時代の古い三角点も現存します。昔から地元の人々に親しまれた山なのかもしれません。

 

疣石山山頂(314.6m)

 

 さて、山頂にてしばしの無線運用。反射を使えるのでは?と吾妻山に3エレを向け2mSSBにてCQを出し、県内および福島、山形各局に応答いただきました。D-starレピーターのアクセスを試したところ、福島430と福島伊達430レピーターよりダウンリンクあり。福島伊達レピーター山掛けで福島市内局と交信。2mFMでは福島県郡山市の大将旗山移動局の信号が強力に入感。何度か山同士で交信いたいだいている局です。しばしQSOを楽しみ運用終了としました。

 

デュアルバンド軽量3エレ

 

 疣石山山頂からさらに北に向かい馬船峠へ。このまま集落に下ってもよいのですが林道の状態は推して知るべし。いったん鷹討山に登り返すことしに、山頂は踏まず手前の尾根から沢ルートで下山しました。

 

馬船峠 右手に登山道

沢沿いのルート

 

 高瀬峠から疣石山頂までは倒木が多く荒れ気味、山頂から馬船峠までとその先の登山道はおおむね良好でした。沢ルートも細々ながら踏み跡が続き、赤布もあります。この数年、山元町側はいろんな新しいルートが拓かれて、それらがどう交差しているのか、あるいは別の登山口につながるのか不明です。今期は一つ一つ辿ってみようかと考えています。

 

 

 

 

 


feed 変則スペース巻きコイル 1ICラジオ (2021/10/31 21:33:34)

 

 

 aitendoのラジオキットK-EZ7642SSを使い、自作コイルを組み合わせて乾電池1本で動作する1ICラジオを作ってみました。バリコンを中心にした小さな基板に回路が組まれており、自由度の高いラジオ作りに重宝します。以前も同様のキットでいくつか作りました。今回は変則スペース巻きコイル。

 

<コイル>

 分離の悪さがストレートラジオの欠点なので、それを補うのはコイルしだいということになります。直径6cm、長さ6.5cmの塩ビパイプにスパイダーコイルで好印象だった分割巻き?で巻いてみることにしました。通常の分割巻きと異なり、自在ブッシュの溝に沿って複数回巻いていく方式です。自在ブッシュの溝は16個。なので16分割となりますが、変則スペース巻きと言った方が正しいような気がします。溝に何回巻くかでインダクタンス調整ができるためコイル幅を短くできるメリットがあり、自分的には最近この巻き方にはまっています。

 

 

 1溝に何回巻くか? ですが、線全体の長さは15~20m巻けばよいので、逆算して5回づつ巻いてみることにました。線材は0.35mmポリウレタン線。5回巻いたら次の溝へ、溝を間違えないように慎重に巻き進めます。スパイダーコイルの時よりは巻きやすく、なんとか集中力を持続させて巻き上げることができました。インダクタンスを計ったところ327μH。少しほどいて297μHに調整、総巻き数74回となりました。

 

 

< K-EZ7642SS >

 続いてラジオ基板の製作。作り始めてすぐ、このキットはいろいろと問題があることに気づきました。バリコンのダイヤルが大きく、基板四隅の穴の2カ所をふさいでしまう、ホームページに掲載されている基板の写真と微妙に異なる、プリントで5KΩとあるところは実際には1KΩの間違い(部品は1KΩが付属)、等々。aitendo品質といってしまえばそれまでですが、特にダイヤルと穴の位置は問題なのでダイヤルを変更することにし、そのためバリコンは表裏反対に取り付けることにしました。コイルと電源をつなぎ動作確認したところ、NHK仙台第一がちょうどよい音量で入感してくれました。とりあえずひと安心。

 

 

<台座取り付け>

 9.5cm×8.5cm の木台に裏面配線としました。いつものバラック風。バリコン部分は木台をくり抜き埋め込み式としました。基板、コイル、電池ボックス、トランス接点をそれぞれ配線したらあとはネジ留めするのみ。これで完成、と思ったのですが・・・。

 

 組み上がってさっそくトランスを接続、オーディオイヤフォンで聞いてみると、NHK仙台第一、NHK仙台第二、東北放送とも十分な音量で入感。ただ、バリコンのどこを回してもNHK仙台第一のかぶりがみられ、分離が良くありません。音声のざらつきも感じられます。ふと、以前にも同じようなことがあったことを思い出し、コイルを縦位置にしたらどうなんだろうと試してみたところ、感度が少し低下するものの先ほどとは打って変わって信号のピークが先鋭になり、格段に聞きやすくなりました。音声も改善。

 

 

 ということでコイルを横位置から縦位置に付け直し製作完了としました。十分な感度を見込める場合は、コイル縦置きで分離を優先する、それも悪くないな、とあらためて実感しました。

 

 

 

 簡単なキットを組み合わせて作るのみなので半日あれば十分と思ったのですが、いろんな問題が発生して、けっこうてこずりました。丸一日を費やし完成。コイル巻きや部品の配置、配線を考えたり、あるいは予期せぬ難題が起こったり、それらに夢中になっている時はほかのことは何も考えずに済みます。自分時間に没頭。これがラジオ工作の良さかな、と思ったりもします。

 

 

 

 


feed AMラジオキット K-EZ7642BXA (2021/10/24 16:39:20)

 

 

 寒くなってくるとなぜか半田ごてを握ってラジオでも作ろうかという気持ちになります。以前に購入しまだ作っていないものもあるのにaitendoからいくつか新たなキットを買い込みました。1~2時間で作れる簡単なものばかりです。乾電池1本で動作するAMストレートラジオが好みで、手持ちの部品でも作れないこともないですがキットはキットなりの良さがあり、つい買ってしまいます。 K-EZ7642BXAは定番のTA7642ラジオICにS9014を追加し、トランスなしでオーディオイヤフォンを鳴らそうというものです。今年2月にTA7642とBC548Bを使った同様のものを作りましたが、回路はさらにシンプルになり「高音質で豊かな音」とか、果たして?

 

 

 付属のコイルをaitendoではラジカルフェライトコアコイルと表記していますが、普通のインダクターです。容量を図ってみたところ682μH。我が家の環境では容量オーバーなのは明らか。なので、直接はんだ付けせず、コイル交換できるようにプッシュ式端子を取り付けることにしました。変更したのはこの部分のみです。部品を確認しながら基板のプリントどおりにはんだ付けしていくのみ、30分ほどで組みあがりました。

 

 

 スイッチ付きイヤフォンジャックになっており、イヤフォンを差し込むと電源オン。まずは付属インダクターを取り付けて試したところ、NHK仙台第一(891KHz)が大音量で入感。こんな小さなコイルでも意外に感度は悪くないです。でも予想したとおりバリコンを回し切ったあたりで聞こえ、その上にあるNHK仙台第二(1089KHz)や東北放送(1260KHz) は入らず、でした。3局を聞くには200μHくらいがちょうどよいのです。ということで、小型のバーアンテナや以前に作ったスパイダーコイルを順次接続したところ、今度は3局とも高感度に受信してくれました。コイルの向きや偏波面を変えると分離もまずまず、ほぼ混信はなくなります。小さなボリュームが付いており音量調整可。肝心の音質はイヤフォンにもよると思いますが、キンキンせず、聞き疲れしない音では鳴ってくれます。まあ、これを「高音質」といえるのかどうかは? ではありますが・・・。

 

ダイヤルを回すには基板に下駄を履かせる必要あり

 

 

 完成して電源を入れ、イヤフォンから放送が飛び込んできた瞬間というのは、たとえキットでもちょっとした達成感があり、同じようなものでも何度も作りたくなってしまいます。今回はコイル差し替え式にしたので、コイル調整、実験用にちょうど良いかなと考えています。

 

 

 

 

 


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