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茨城大学宇宙科学教育研究センター公開天文台 (2015/4/21 0:15:32)
KDD茨城衛星通信所の衛星通信アンテナとして使用されたいたパラボラアンテナを、通信所閉鎖に伴い国立天文台へKDDが施設を譲渡し電波望遠鏡に改修。茨城大学が運用を行っています。
元のKDD茨城衛星通信所は衛星通信発祥の地として有名です。
今回の一般公開では、直径32mのパラボラアンテナの直下まで行く事ができました。
この細い階段を登って、
給電部の直下に到着。
巨大な導波管が接続されています。
仰角をコントロールするモーター。
こちらは方位角用。
もともとアンテナの向きを変える必要のない静止衛星との通信に使っていたアンテナだったので、モーターの動きが非常に遅く、正反対を向けるまでに1時間近くかかるそうです。それでも、モーター制御のプログラムを書き換えて少し早くなったとか。
この巨大な鉄の管が導波管で、アンテナの下にある局舎内の受信機に接続されています。この太さなのでほとんど減衰なしで伝送できるようです。
天体が発する非常に微弱な電波を受信する電波望遠鏡での観測はノイズとの戦いで、受信機は感度を上げるために冷却してるそうですが、ノイズレベルも上がってしまいノイズを除去するのに苦労しているそうです。
天体観測では主に6GHz~9GHzを受信しているそうです。
重量は380トン!
階段の途中に張ってあった注意書き。
岩手県水沢にある観測施設の子局の扱いのようです。
衛星通信に使用していた当時の銘版。
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