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<バンドプラン、コンテスト周波数、総通住所など>JARLの「モバイル・メニュー」に20か所以上の“誤り”が存在 (2015/5/5 7:30:14)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が、公式Webサイト内に開設している携帯電話・スマートフォン閲覧用の情報コーナー「モバイル・メニュー」に、現状と異なる記載が多数あることがわかった。改正されたアマチュアバンドプラン(使用区別)や、コンテスト用周波数を反映しなかったり、各地の総合通信局や日本無線協会の事務所の移転を修正しなかったことが原因と見られ、中には8年間も事実と異なる記載を続けている項目もあり、“誤り”は20か所以上に及ぶ。
JARLは移動運用の際やコンテスト参加時、関係期間に連絡をしたい場合に役立つよう、携帯電話やスマートフォンなどで閲覧できる「モバイル・メニュー」を、公式サイトのJARL Web内に設けている。
2015年5月5日現在、モバイル・メニューには「市郡区番号リスト」「バンドプラン」「コンテスト用周波数」「総合通信局、日本無線協会、JARD、TSSの住所と電話番号」「JARL事務局の住所と各部署の連絡先」が掲載されている。
ところが「市郡区番号リスト」を除く各コーナーの情報が古いまま更新・修正されていないため、記載内容を鵜呑みにすると電波法違反やコンテスト規約違反、申請書類の不達、間違い電話といった深刻な事態を引き起こす可能性が生じているのだ(市郡区番号リストは2014年1月1日現在のデータだが、その後にリストの修正が必要となる変更が生じていない)。
例えば「バンドプラン」には、2015年1月5日に開放された475.5kHz帯の記載がなく、さらに同日から施行された各アマチュアバンドの新バンドプラン(使用区別)や、50/144/430MHz帯に設けられた「デジタル呼び出し周波数」も反映されていない状態だ。
また、新バンドプラン施行に伴い、2015年春の理事会で修正が改められ、4月の「ALL JAコンテスト」から実施された「コンテスト用周波数帯」も古い記載のままとなっている。
このほか、各地の総合通信局の住所では、関東、九州の両総通と沖縄総合通信事務所が移転前の旧住所のままとなっている。関東総合通信局が「モバイル・メニュー」に記載された千代田区丸の内から、現在の住所(千代田区九段南)に移転したのは平成19年5月のこと。実に8年間も旧データのまま“放置”されていることになる。
さらに無線従事者国家試験を実施する日本無線協会の住所では、東海、近畿、九州、沖縄、北海道、北陸の5支部が旧住所のままだ(九州支部は熊本市の政令指定都市化を反映していない)。また保証業務を行うTSS株式会社も移転前の旧住所になっている。このほかJARL事務局内の一部のセクションの電話番号も異なっている。
JARL会員から寄せられた情報を基にhamlife.jpで調査したところ、「モバイル・メニュー」全体で、実際と異なる記載は全部で25か所にのぼることがわかった。早急な修正が行われることに期待したい。
●関連リンク: モバイル・メニュー(JARL Web)