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feed ディヌ・リパッティ ピアノ演奏"最後のリサイタル"を聴く (2015/7/5 8:56:53)
色々とブログにてクラシックのピアニストを紹介してきましたが、
"ディヌ・リパッティ"(1917~1950)は別次元のピアニストといって過言ではないでしょう。

1917年にルーマニア・ブカレストで生まれた彼は、華々しいキャリアの途中、晩年
病に冒され(白血病ともホジキンリンパ腫とも言われています。
1950年代当時では判断がつきにくい症例です。)わずか33歳で天に召されました。

今回紹介する音源は、彼が行った最後のリサイタルをレコーディングしたもので
心打つ"極限の美"が収録されています。

イメージ 1
1950年9月16日のモノラル・ライヴレコーディング。

曲目は彼が得意とした"バッハのパルティータ第1番"を始め、"ショパン"の"子犬のワルツ"等
全17曲が収録されています。

このリサイタル前、彼は40度近い高熱にうなされたりと体調が極限まで悪化していた状態で、
医者からドクター・ストップがかかったにもかかわらず演奏を続けました。
どの収録曲もそれを思わせないリズム感と躍動感で、彼の強靭な精神力が伝わって来る上、
力強さ、ダイナミックさも兼ね備えた素晴らしい演奏が堪能できます。

このリサイタル後の3ヶ月後天に召される彼ですが、辞世の句ともいうべき
壮絶な演奏が記録されています。ぜひ一度お聴きになることをおすすめします。


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