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<“特例措置”で海外から訪れたハムに運用を開放!>中国総通、「第23回世界スカウトジャンボリー」アマチュア局「8N23WSJ」の免許状を交付 (2015/7/28 18:13:46)
ボーイスカウトの世界大会として4年に一度開催される「世界スカウトジャンボリー」。我が国では実に44年ぶりとなる「第23回世界スカウトジャンボリー」が、162か国と地域から約3万人が参加して7月28日から8月8日まで山口県山口市で行われている。この大会開催を記念して、7月28日に総務省中国総合通信局は会場内におけるアマチュア局の変更検査を実施し、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブに対して「8N23WSJ」のコールサインの免許状を交付したと発表した。
今回のアマチュア局「8N23WSJ」の運用においては、青少年に科学技術に対する理解と関心を持たせ、世界中のアマチュア局と交信してアマチュア無線の健全な普及、発展などに寄与することを目的としているほか、大会期間中の7月31日(金)には、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士との交信が予定されているなど、多数の周波数帯でサービスが行われる。
なかでも今回のアマチュア局に対しては、通常の運用とは違う“特例措置”が設けられているのだ。
hamlife.jpで既報のとおり( 4月15日記事 )、相互認証(相互運用協定)を締結していない国からの来訪者に対して、同アマチュア局「8N23WSJ」を運用可能とすることと、無線従事者資格のない者が同イベントの「ARISSスクールコンタクト」での運用を17歳以下にまで拡大するという2つである。
以下、中国総合通信局の報道資料による。
【免許の概要】
1.識別信号(コールサイン) 8N23WSJ
2.申請者 日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ
3.設置場所 山口県山口市阿知須 きらら浜
4.空中線電力 1kW(最大)
5.運用期間 平成27年7月28日から8月8日まで
【「8N23WSJ」の識別信号(コールサイン)について】
8N:
行事等の開催に伴い、臨時かつ一時の目的のために運用するアマチュア局用に割り当てられます。また、我が国が免許した無線局であることも表しています。
23: 「第23回」の意を込めた「23」です。 中国総合通信局管内ではこの数字部分の一文字目は必ず「4」となりますが、行事の規模と開催の意義を考慮して、通常割り当てない「2」を特別に割り当てました。
WSJ: 「世界スカウトジャンボリー」の英語読み「World Scout
Jamboree」の頭文字を割り当てました。
【その他、総務省としての対応(アマチュア無線関係)】
総務省では、第23回世界スカウトジャンボリー実施に関する閣議了解(平成23年12月16日)を受け、平成27年4月14日、この大会に対して次のような対応をいたしました。
1.「8N23WSJ」の運用に関し、一定の条件の下であれば相互運用協定締結国以外の外国政府が発行するアマチュア無線免許・資格を持つ方でも運用ができるよう告示を制定。
2.「8N23WSJ」が実施する国際宇宙ステーション(ISS)との交信に関し、一定の条件の下であればアマチュア無線の免許・資格を持たない青少年でも運用できるよう告示を制定。
↓「第23回世界スカウトジャンボリー」hamlife.jp関連記事
●総務省、今夏の「第23回世界スカウトジャンボリー」開催に向けた「特例」を官報で告示
●<7月31日には日本とARISSスクールコンタクトも実施>7月23日、国際宇宙ステーション(ISS)へアマチュア無線の資格を持つ3人の宇宙飛行士が出発!!
●<7月28日~8月8日に山口市で開催>アイコム、「第23回世界スカウトジャンボリー」に協賛し無線機を貸与
●<7月25日~8月8日>山口県山口市の「第23回世界スカウトジャンボリー」会場内に臨時D-STARレピータ局設置
●関連リンク:
・中国総合通信局 「第23回世界スカウトジャンボリー」開催を記念した特別な識別信号を使用したアマチュア局の免許状を交付