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<ARISSスクールコンタクト>7月31日(金)20時26分から、国際宇宙ステーション(ISS)と世界スカウトジャンボリー・8N23WSJに集まった世界中のスカウトが交信 (2015/7/30 19:30:06)
7月28日(火)から8月8日(土)まで、山口県山口市を会場に「第23回世界スカウトジャンボリー」が開催され、世界161か国から30,000名以上のスカウトが集結している。この会場に設置された記念局「8N23WSJ」に集合した若いスカウトたちと 国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中の宇宙飛行士の間の「ARISSスクールコンタクト」が、 7月31日(金)20時26分(JST)から約10分間にわたって行われる。
ISSには現在、日本人宇宙飛行士・油井亀美也(KG5BPH)のほか、米国のチェル・リングリン(KO5MOS)、ロシアのオレッグ・コノネンコ(RN3DX)、ゲナディ・パダルカ(RN3DT)、ミカエル・コニエンコ(RN3BF)という5名のアマチュア無線有資格者が滞在しているが、今回の交信はチェル・リングリン宇宙飛行士(KO5MOS)が担当する。このため、スカウトたちとの交信は英語で行われることになる。
7月27日付のARRLニュースによると「今月初めにISSへ到着したチェル・リングリン宇宙飛行士(KO5MOS)のARISSスクールコンタクトにおける、初の交信」と伝えている。
地上側の、第23回世界スカウトジャンボリー記念局「8N23WSJ」は、世界中から集まった14~17歳のスカウトが担当するという、今まで国内で実施されてきた「ARISSスクールコンタクト」とは趣が違う形となる。
また国際宇宙ステーションに滞在中の宇宙飛行士と交信ができる「ARISSスクールコンタクト」は、臨時局であれば無線従事者免許証のない小中学生でも交信が可能だが、「第23回世界スカウトジャンボリー」の臨時局では、免許証のない者の運用を「17歳以下」まで拡大し、立会人の条件も緩和される特例措置が取られている。
交信スケジュールは下記のとおり。
★第23回世界スカウトジャンボリー
・コールサイン:8N23WSJ(14〜17歳のスカウトが交信)
・日時(JST):7月31日(金)20時26分54秒~ 約10分間
・運用地:第23回世界スカウトジャンボリー会場
※「8N23WSJ」が実施する国際宇宙ステーション(ISS)との交信に関し、一定の条件の下であればアマチュア無線の免許・資格を持たない青少年でも運用できるよう告示を制定
国際宇宙ステーションのコールサインは「NA1SS」。ARISS.orgのWebサイトによると、ISSからは145.80MHzで音声信号が送られてくる。見晴らしのよい屋外ならハンディ機でも受信できるという。妨害にならぬよう静かなワッチが肝要だ。
当日のISSの軌道を確認すると、ISSの軌道が高く九州→四国→本州と、ほぼ真上を縦断するコースを飛行するため、非常に条件がよい。NA1SSから発射された宇宙飛行士の声は、ハンディ機に付属ホイップアンテナでも長時間に渡り安定して聞こえる可能性が十分あるだろう。
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<“特例措置”で海外から訪れたハムに運用を開放!>中国総通、「第23回世界スカウトジャンボリー」アマチュア局「8N23WSJ」の免許状を交付
●関連リンク:
・Upcoming ARISS Contacts(ARISS.org 最新スケジュールを掲載)
・「きぼう」/ISSの目視予想情報(国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構/JAXA)
・中国総合通信局 「第23回世界スカウトジャンボリー」開催を記念した特別な識別信号を使用したアマチュア局の免許状を交付