無線ブログ集
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アルインコ特小カタログは教科書ならぬ強化書だった! Part1 (2015/9/6 21:55:47)
特小無線機のことを勉強したい
特小を趣味として楽しんでみたい、という方が増えているようです。若いころに合法CBを楽しんでいた方が、時間的な余裕が出てきてもう一度CBを楽しんでみたいということからネットなどで情報収集をした結果、特小もしくはデジ簡に行きつくことが多いようです。
無線機の入手を考えると合法CB機はハードルが高いようです。
そこで今回は、特小無線機の知識を深める話となります。
知識を深めるための教科書として選んだのが、アルインコの特小カタログ総合版です。
ネットでもPDFファイルが閲覧できます。 (http://www.alinco.co.jp/img/catalog/catalogP20110609003.pdf)
自分に合った無線機を選ぼう
カタログの1ページと2ページはアルインコの特小ラインナップの中からタイプ別に、自分に合った無線機を選ぶためのチャートとなります。1ページは、通話モードの解説です。
通話モードは全部で6種類に分類されています。
- 交互通話/レピーター対応 機種:DJ-P221.DJ-P22.DJ-P24L.DJ-P24S.DJ-PA27
- レピーター兼用/多機能 機種:DJ-R100L.DJ-R100S
- 交互通話/デジタル 機種:DJ-P35D
- 同時通話 機種:DJ-P25.DJ-P45
- 交互通話/ベーシック 機種:DJ-P20(B/S).DJ-PA20(K/R/Y/S/B)
- 交互通話/超小型 機種:DJ-PX3(B/S)
趣味として特小を楽しみたいという場合に選ぶ通話モードは「交互通話」と「レピーター」と表示されているタイプとなります。
交互通話でも「デジタル」と表示のある無線機は従来のアナログと秘話性に優れたデジタルと2タイプの電波を送受信できる無線機ですが、販売価格が高いものです。
特小マニアの中にはデジタル通信を楽しんでいる方もいらっしゃいますが、あまりにも少数の方となりますので、特小を楽しむためにはアナログタイプの無線機で十分です。
同時通話タイプは電話と同じように「もしもし、はいはい」というような同時に送受信できるタイプなので、用途は業務用として主に使用されています。
2ページ目はYES・NO形式のチャートです。
交信を趣味とする方にはあまり役に立たないと思いますが、仕事で特小の無線機を使うことを検討している方には便利なチャートです。
DJ-P221/DJ-P22
3ページ、4ページはDJ-P221とDJ-P22の紹介ページです。
業務で使用されることを前提とした47chでレピーター対応の無線機となります。
趣味で交信を楽しむ方へもお勧めです。
この2機種、ホビー・レジャーユースよりもかなり業務向けに用途を絞って作られたようで、防水や、堅牢な筐体など、頑丈に作られた特小無線機のようです。
趣味で使用することを考えるとお勧めするのがDJ-P221のロングアンテナタイプとなります。
DJ-P24/DJ-PA27
5ページ、6ページはDJ-P24とDJ-PA27の紹介ページです。
DJ-P24のロングアンテナタイプはフリラ愛好家にも定評がある多機能無線機で、多くのフリラユーザーが使用しています。
DJ-PA27は堅牢なボディー素材を使用しており、日常的に仕事の交信で無線機を使用する方に人気の機種です。
ただし、アンテナが短いので長距離の交信には適していませんが、使用しないときはアンテナが回転して本体側に収納できるので、カバンなどにいれて持ち歩くときは便利です。
趣味として使う方にはDJ-P24のロングアンテナタイプがお勧めです。
DJ-R100D/DJ-P35D
7ページ、8ページは
DJ-R100DとDJ-P35Dの紹介ページです。
神機と呼ばれたDJ-R20Dの後継機に相当する機種がDJ-R100Dです。
DJ-R100DとDJ-P35Dはアルインコの特小機ラインナップの中でも2トップに位置する象徴的な無線機です。
DJ-R100Dはアナログ機としては特小でこれ以上の機能を備えたものはないフルスペックの無線機です。
DJ-R100Dは自分自身がレピーターとなる機能も搭載されていますので、2台目の無線機としても活躍します。
もちろんガンガン交信するためのメインリグとしても十分な性能を持っています。
またDJ-P35Dはアナログ通信はもちろん、秘話性に優れたデジタル通信が可能な無線機です。
デジタル対応の無線機は一部を除き、機種的には、デジタル、アナログ両対応のDJ-P35Dと生産完了となってしまいましたが、デジタル専用機のDJ-R30Dのみです。
デジタルモードは特殊な通信モードなので、趣味で交信を目的とする方のユーザーは多くありません。
お勧めとしてはDJ-R100Dのロングアンテナタイプとなります。
DJ-P25/DJ-45
9ページ、10ページはDJ-P25とDJ-45です。
交信モードは同時通話と交互通話の両用タイプなので、販売価格が高価な割に同時通話の利用頻度が低いため、趣味として交信を楽しもうというユーザーにはお勧めできるモデルではありません。
なぜ教科書ではなく強化書なのか?
今回のタイトルですが、無線機のことを勉強するための教科書に最適ということでアルインコのカタログを紹介していますが、特小という無線システムのことを理解するためにもこのカタログは最適ということもあり、教科書という側面と知識を深めるための強化書としての側面を持っていると思います。
これから特小を始める方はもちろんのこと、今まで特小を楽しんできた方も、このカタログをご覧になればさらに特小の知識が深まるのではないでしょうか。
お近くの販売店でカタログを入手されてもいいかと思いますが、インターネットでカタログを閲覧することもできますので、 アルインコのwebページ
を参考にしてみてください。
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