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<Webサイトで詳細なスケジュールが公開に>東京地区の民放AM局による「FM補完放送(ワイドFM)」、10月5日(月)から試験電波を発射!! (2015/9/24 17:00:20)
AMラジオ放送の難聴対策や送信所の災害対策などを目的に、アナログテレビ放送の“跡地”の一部、90~95MHzを使用して行われる「FM補完放送」。すでに秋田、富山、愛媛、山口、鹿児島、茨城などの民放AM局で正式放送が始まっているが、いよいよ東京地区の民放AMラジオ3局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)でも2015年12月から「ワイドFM」の愛称でスタートする。これに先立ち2015年10月5日(月)から、送信所である東京スカイツリーで「試験電波」が発射されることが告知された。
10月5日から東京地区で発射されるのは、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ(90.5MHz)、株式会社文化放送(91.6MHz)、株式会社ニッポン放送(93.0MHz)による「FM補完放送」(いずれも空中線電力7kW、送信所:東京スカイツリー)と、株式会社VIPが行うデジタル方式の「V-Lowマルチメディア放送」(コールサイン:JOLZ-MM3、周波数:105.428571MHz、電波型式:3M90 X7W、空中線電力:10kW、送信所:東京タワー)の試験電波だ。
これら4社は試験電波の発射により、一般のFMラジオや地上デジタルテレビに電波障害が起きる可能性があるとして「V-Low受信対策センター」を設立。試験電波発射スケジュールの公開や受信障害の有無の確認、障害発生時の対応などの告知を行っている。このほど 同センターのwebサイトに試験電波発射の具体的スケジュールが公開された 。その一部を紹介するので、一度ワッチしてみてはいかがだろうか。良好なロケーションで指向性のある外部アンテナを使用すれば、東北や信越、東海地方の一部でも受信できる可能性がありそうだ。
高層ビルの林立や電子機器などによる雑音で聞きにくくなっていた東京地区のAMラジオ放送が、FM補完放送によって受信状況が改善されることに期待したい。なお受信には90~95MHzをカバーするFMラジオ、または受信機が必要となる(アナログテレビ放送時代に市販された「テレビ1~3chの音声が聞こえるラジオ」でも一部を除き可能)。
●関連リンク:
・V-Low受信対策センター
・TBSラジオ&コミュニケーションズ(AM954kHz / FM90.5MHz)
・文化放送(AM1134kHz / FM91.6MHz)
・ニッポン放送(AM1242kHz / FM93.0MHz)
・株式会社VIP
・FM補完中継局(ウィキペディア)