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<会長が「早急に対策を講じなければ20年後に存亡の危機」と問題提起>JARL、第24回理事会報告を会員専用ページに掲載 (2015/10/8 19:30:37)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は、さる9月26・27日に開催した第24回理事会の報告をWebサイトの会員専用ページで公開した。この理事会ではIARUに新規加盟する連盟(コソボ)の承認や、個人賛助会員の募集などの議題のほか、「会員の年齢構成について」「D-STARをJARL主催コンテストに入れることについて」「AR QUEEN(アマチュア無線クイーン)コンテストについて」などの協議事項が取り上げられた。山之内会長からはJARL会員の年齢構成が示され「高齢化が顕著で、早急に対策を講じなければ20年後にはJARLは存亡の危機を迎える」との問題提起があった。報告書の閲覧はJARL会員のみで、コールサインと登録したパスワードが必要となる。
JARL Webの会員専用ページに掲載された「第24回理事会報告」によると、議題として上程された「個人の賛助会員募集について」は、かねてから会員増強組織強化委員会で議論を重ね、募集要項をまとめたもので、原案の文言を一部修正した上で募集を行うことを全会一致で承認したという。個人賛助会費の金額など詳細は2016年1月発行のJARL NEWSに掲載される。
また協議事項の中で山之内会長は、昭和47年以降3~6年ごとのJARL会員の年齢構成を示し、現在はピークが60歳代で40歳以下の正員は3.5%しかいないことを示した上で「高齢化が顕著で早急に対策を講じなければ20年後にはJARLは存亡の危機を迎える」と問題提起を行った。理事会は今後の会員増強を全年齢層に向けて積極的に行わわなければならないこと、JARLの組織を挙げて取り組むことなどの認識で一致したという。 【理事会報告に年齢別分布データの掲載あり】
さらに「D-STARをJARL主催コンテストに入れることについて」は、6m AND DOWNコンテストにD-STAR DVモードの種目を設けられないかをコンテスト委員会に諮問することになったという。
また民間テレビのキー局と組んでスポンサーを募り、アマチュア無線の“クイーンコンテスト(AR QUEENコンテスト)”を実施し、メディア露出によりアマチュア無線と連盟の振興に役立てたいので連盟として協力して欲しいという提案が、ある理事の企画立案で行われたが、「活動実績のない団体主催の企画に安易に連盟が協力し、名義誌用を許可することはできない」「連盟が協力するには危険すぎる」などの意見が出て、協議の結果、連盟としての協力は一切行わないことが決定したという。
理事会報告の詳細は、下記関連リンクのJARL会員専用ページ(要ID、パスワード)からPDF形式で閲覧が可能だ。
●関連リンク: JARL理事会報告(JARL Web 会員専用ページ)