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<アマチュア用を改造、わずか3日で納品!!>第一電波工業、常総市の「臨時災害FM局」に送信アンテナを無償提供 (2015/10/19 18:55:36)
ダイヤモンドアンテナのブランドで知られる第一電波工業は10月19日、同社のWebサイトに「常総市役所に設置するFM送信アンテナを無償提供」という告知を掲載した。9月10日(木)に発生した浸水被害に対応するため、同14日(月)から同市役所で放送を開始した「臨時災害放送局(じょうそうさいがいエフエム、JOYZ3Q-FM、出力50W)」の聴取エリア拡大のため、提供依頼からわずか3日で送信用アンテナを納品したことや、建設中のアンテナ写真などが掲載されている。
「じょうそうさいがいエフエム」は、9月14日(月)に同市役所屋上に仮設したアンテナで放送を開始したが、当初は安定した放送波が送出できず、市域全体へ安定して情報を届けることが困難だった。そのため運営主体の水戸コミュニティ放送株式会社(FMぱるるん)は、9月18日(金)に第一電波工業へ送信アンテナの提供協力を依頼。3日後の21日(月・祝)に納品と設置を完了したもの。これによって放送波は安定し、聴取可能エリアも拡大したという。
第一電波工業がWebサイトに掲載した内容は次のとおり。
★常総市役所に設置するFM送信アンテナを無償提供
9月の関東・東北豪雨による「鬼怒川堤防決壊による水害」に見舞われた常総市役所内に、「臨時災害放送局(FM放送)」が開設されました。
ここでは、豪雨による災害の被災者に対し迅速かつきめ細かい情報の提供を行い、被害の軽減に資することを目的とするもの最新情報の発信が行われます。
弊社では安定した放送波を送出するために、アンテナを無償提供させて頂きました。
同社によると、この送信アンテナは144/430MHz帯の高利得グランドプレーン「X700H」の改造品で、1/2波長の5段コーリニア形式となっている。9月18日金曜日の依頼に対してわずか3日後(祝日)、現地へ納品・設置という機動力に関係者や無線愛好家から賞賛の声が挙がっている。
水戸コミュニティ放送が同社に送った礼状は下記の通りだ。
なお第一電波工業のWebサイトには、3月に宮城県仙台市で行われた「第3回国連防災世界会議」の関連行事で、アマチュア無線のPRの一環として同社保有の「無線デモカー」を展示したことについて、JARL宮城県支部から贈られた感謝状も掲載されている。
●関連リンク: 常総市役所に設置するFM送信アンテナを無償提供(第一電波工業)