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ゲルマラジオ用バーアンテナ 改良 (2015/11/3 17:05:57)
長さ18cmのコア7本を塩ビパイプに仕込んだバーアンテナに改良を加え、また比較のためもう一本、同様のものを作ってみました。
1本目は、前作の上から同じリッツ線を重ね巻きし、両端を結合。つまりリッツ線1本(0.1mm×100本)から2本(0.1mm×200本)に増量し、線材を太くしてみました。ブッシュの溝がこれで目いっぱいなので、これ以上は増量できません。インダクタンスを測ってみると、159μHと1本の時とほとんど変化なし。巻き方を変えたわけでなく、線材を縦に重ねているだけなので、変わらないようです。
もう1本は、太さ1.2mmのスズメッキ線を巻いてみました。35回巻き。インダクタンス158μH。線材による変化はありません。裸線なので、ミノムシクリップを使ってコイルのどこからでもタップが取れます。海外のサイトでよく見かける、タップからダイオードに直結する回路なども簡単に試せることから、実験用としてつくってみました。
さっそく、ゲルマラジオ実験ボードにつないで聞いてみたところ、リッツ線を2倍に増量したコイルは、1本のみの時と比べて、さほどの感度アップは実感できませんでした。東北放送も受信できるのでは?と期待しましたが、ほとんど聞き取れないのは、1本の時と同様。NHK仙台第一や第二は、音質にゆとりや深みが増したような印象はありますが、気のせいかもしれません。続いて、スズメッキ線を巻いたコイル。単線なのでリッツ線にかなわないだろうと予想していましたが、そうでもないです。リッツ線と変わらず、なかなかの高感度。ただ、東北放送は聞き取れません。
今回、コイル線材によって、音質もずいぶん変わるということに気づきました。リッツ線は低音に厚みがあり聴いていて疲れません。スズメッキ線の方は、高音が効いてクリアな音質。材質はもとより、たとえば撚り線と単線、撚り線のより方などによっても変わってくるのだろうと思います。スピーカーケーブルやオーディオケーブルにこだわる人の気持ちがわかるような気がします。ふと、物置に眠っているスピーカーケーブルでコイルを巻いたらどんな音になるのだろうなどと、良からぬことを思いついてしまいました。
愛宕神社でのゲルマラジオ受信実験では、東北放送が思いのほか強く入感したことから、なんとか我が家でも安定して受信できないものか、それも外部アンテナなし、なるべく小型のコイルで、ということで試行錯誤を重ねています。未だ成功ならず。
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