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<マイメディア東海>移動可能な電波監視システム(DEURAS)センサ局を使用した初の模擬探査訓練の様子をリポート (2015/12/14 19:00:30)
静岡、愛知、岐阜、三重の4県を管轄する総務省東海総合通信局のWebサイトに掲載されている「マイメディア東海」という広報コーナーにおいて、「重要無線通信妨害の発生に備え模擬探査訓練等を実施(平成27年度)、移動可能なDEURASセンサ局を使用した初の模擬探査訓練」として、11月10日に東海総合通信局が実施した「重要無線通信妨害の発生に備える模擬探査訓練」と、その前日に実施した「可搬型DEURASの設置・運用訓練」の様子をリポートした。
多様化する電磁波障害に対処する「電波利用環境課」と、日ごろ不法・違法無線局を監視している「監視課」、警察や海上保安庁との合同取り締まりや監視設備の整備などを行っている「調査課」の東海総合通信局3課の職員合同で、防災行政、消防、航空無線などの重要無線通信に妨害が発生した場合を想定して「電波監視システム(DEURAS)を使用した電波の模擬探査訓練」と「可搬型DEURASの設置・運用訓練」を行ったものだ。
「マイメディア東海」によると、「模擬探査訓練は、重要無線通信妨害発生時に妨害源を迅速に排除するために実施するもので、仮想妨害局から妨害波に見立てた電波を発射させ、当局から出動した2組の探査チームが妨害源を探査し仮想妨害局を特定する訓練です」「通常、常設されたDEURASセンサ局と不法無線局探索車から得られる情報を基に探査を行いますが、今回の模擬探査訓練では、不法無線局探索車とは別に、車両に小型可搬センサ局を搭載した移動可能なDEURASセンサ局を出動させ、常設のDEURASセンサ局、不法無線局探索車及び移動出来るDEURASセンサ局の情報を基に探査を行ったもので、両探査チームとも仮想妨害局を特定することができ、訓練を終えることができました」と伝えている。
一方、可搬型DEURAS設置・運用訓練は、「常設のDEURASセンサ局が設置されていない地域において、重要無線通信妨害が発生した場合に、可搬型DEURASを臨時に設置して、妨害源を探査する必要があることから、電波監視の職員なら誰でも迅速にその作業を行えるよう実施したものです」。
東海総合通信局では「今後も東海地域の重要無線通信などを守るため、監視機能の強化と電波監視職員の習熟を図っていくこととしています」と説明している。
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク: 東海総合通信局 重要無線通信妨害の発生に備え模擬探査訓練等を実施(平成27年度)