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<許可事項、禁止事項を明確化>JARL、主催コンテストの規定・規約の改正内容を発表 (2016/3/8 8:30:13)
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は3月7日、Webサイトのコンテストコーナーに「コンテスト委員会からのお知らせ」として、さる2月27・28日の第26回理事会で審議承認されたJARL主催コンテストの規定・規約の改正内容を掲載した。7月の6m AND DOWNコンテストにD-STAR種目を追加するほか、登録クラブの年間総合順位で新たに「高校1位」を表彰すること、運用上の許可事項と禁止事項の規約上での明確化などを図ったという。
JARL Webの「コンテスト委員会からのお知らせ」コーナーで発表された「JARL開催コンテストの規程・規約の改正について」の内容を抜粋する。この改正内容は2016年4月以降のJARL主催コンテストから有効になる。規約の詳細は今後発表される各コンテストの規約に盛り込まれる。
(1)6m AND DOWNコンテストにD-STAR種目を追加します
・対象コンテスト名と部門種目は、6m AND DOWNコンテストの「電話部門シングルオペ・オールバンド・D-STAR種目(コードナンバー:PD)」となります。
・D-STAR種目では、D-STAR局同士の交信を競うものとなります。
・D-STAR種目参加者以外のコンテスト参加者のD-STARによる交信は、FMと同様、電話扱いになります。
・ QSOは、DVモード(デジタル音声通信)かつシンプレックス(レピーターを介さないQSO)で行ってください。
・使用周波数帯は、JARLコンテスト周波数帯の電話(FM)として指定されたものにします。
(2)登録クラブの年間総合順位で高校1位を表彰します
現在、JARL登録クラブのコンテスト年間順位は、地域クラブ、学校クラブ、職域クラブ、専門クラブ別に分け、それぞれの1位から3位に賞状を贈ってきました。今回、若年層のコンテスト参加の奨励と育成のため、学校クラブの中の高校クラブ(高専は含まない)の1位に賞状を贈ることになりました。
(3)運用上の許可事項、禁止事項の規約上での明確化や規約内容の明確化を行いました
これまで規約上で明記されていなかった事項で問い合わせがあったり、公平性を確保するために必要な事項を規約で明確にしました。また、コンテスト参加にあたって、やって良いことと禁止されていることを「共通規約」としてまとめて明記しました。
さらにこれまでも規約に書かれていたが、誤解されやすい事項の記述の見直しを行いました。内容は次のようなものです。
・インターネットを利用した遠隔操作で無線局を運用するリモート運用は、すべてのアンテナ、送信機、受信機がひとつの所在地に収まっている場合のみ許されます。
当然のことですが、運用は無線局免許や資格の関連法規、さらにコンテスト規約に従ったものとしてください。
・送信機、受信機、アンテナを設置した無線局の所在地以外に位置するリモート受信機の使用は禁止します。
これはリモート受信機の使用によって、著しい不公平を生じることがあるため禁止するものです。
・コンテスト終了後に、データベースや録音、電子メールまたはその他の手段を使って交信ログを作ったり、あるいは交信を確認したり、コールサインやナンバーを修正することを禁止します。
手書きログをコンテスト終了後に電子ログに入力する作業は、確認や修正をしない限り禁止はされません。
・All ASIAN DX
コンテスト以外のJARL主催コンテストの規約中の「移動局かつシングルオペに運用開始時のマルチプライヤー内の運用場所変更を認める」という記述を、「コンテスト参加の
目的で常置場所を離れ移動運用する局かつシングルオペに限り、運用開始時のマルチプライヤー内の運用場所変更を認める」という記述に改めます。
これは自宅で運用後、同じマルチプライヤー内に移動して参加することの無いようにするためです。同じマルチプライヤー内での移動を認めるとした対象は、あくまで移動運用する局を対象としたものであるといういうことを明確にしました。
・全市全郡コンテストの規約で、コンテストナンバーに関する記述「自局の運用場所を示す別表の市、郡、または区ナンバー」を「自局の運用場所を示す
別表の市、郡、区ナンバー(例えば、区で運用する場合は市ナンバーでなく、区ナンバーとする)」という記述に改めます。
これは、区での運用は市ナンバーまででなく区ナンバーまでをコンテストナンバーにする、つまり市、郡、区の区分の中で最小区分のナンバーをコンテストナンバーにする、という規約の意図を明確にするためです。
詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク: コンテスト委員会からのお知らせ(JARL Web)