無線ブログ集
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鳥海山・温海岳移動 (2016/8/15 6:04:22)
12日~14日、お盆休みを利用し鳥海山に登ってきました。といっても、山頂はめざさず、1日目は御浜神社付近、二日目は祓川・康新道尾根より無線運用。天気にも恵まれ、久しぶりに日本海側の伝搬を楽しむことができました。
仙台の自宅を5時に出発。4時間以上かかるかと見込んでいたら、8時30分に鉾立駐車場に到着。9時に登り始めることができました。もう少し早く自宅を出れば、日帰りも可能かも?平日とはいえ、休みをとっている人が多いとみえ、駐車場はすでに満杯状態、皆さん、次々登っていきます。御浜神社(小屋)までゆっくり登って1時間半。神社裏の尾根、標高約1700m地点にて、さっそく無線の準備。
御浜小屋付近
<今回の装備>
リグ ID-51 5W
アンテナ 7/8λGP(145MHz)
2mの運用のみとし、SG2000を改造した7/8λGPを試してみることに。CQを出したところ、同じ鳥海山の山頂(七高山)移動局より兵庫、鳥取の信号も入感しているとの情報をいただきました。こちらにはそれらしい信号は聞こえず。妙高市、十日町市、新潟市など0エリア各局に応答いただき、パイルになりかけたところで、「JG8・・・」との明瞭な変調が聞こえてきました。樺戸郡月形町固定局。59-55でレポート交換。相手局側はローカルの混信があったようで、設備など詳しい話はできませんでしたが、か細くはなく、十分な強度をもった信号でした。距離490km。その後も、岩木山(弘前市)、青森市、五所川原市各局など北に信号が伸びている印象でした。距離200km程。南は、志賀高原笠ヶ岳移動局(長野県高山村)と57-57、長野市固定局と59-59。また妙高山とは相性が良いらしく、何局さんかにつないでいただきました。いずれも距離300km程。2時間弱で30局と交信し終了。
翌13日は、秋田県由利本荘市の祓川登山口から登ってみました。今日も山頂が良く見えています。快晴。見晴らしの良いところまで登って無線運用と考えていたのですが、このコースはなかなか適地がありません。小さな雪渓や湿原をいくつか越え、康新道へ。2時間の登山でやっと尾根に出ることができ、ここで運用することに。山頂部にはガスがかかり、風も出てきました。ワッチしてみると「・・・?」。昨日とは一転、何も聞こえません。北東方向が開け、遮るもののないロケーション。そんなはずは・・・。CQを出したところ、青森、秋田、岩手、宮城各局に応答いただきました。しかし、昨日に比べるとまったく信号の伸びが感じされず、1時間ほどで撤収。山頂をはさんで海と反対側となるためか、御浜周辺の伝搬とは明らかに異なるようです。
康新道尾根
その日は、新潟県との県境に近い鶴岡の温海温泉に宿泊。翌日そのまま仙台に帰ろうかと考えていたところ、宿の方に温泉街のすぐ裏手にある温海岳という山のことを教えていただきました。標高730mほど。山頂付近まで林道が続き、車でも登れないことはない、とのこと。思いがけない情報で、翌14日、さっそく行ってみることに。山頂近くの林道が荒れていたため、途中に車を置き、歩いて15分ほどで到着。山頂標識によると、鳥海山、月山、大朝日岳、飯豊連峰が見通しで、目の前は大海原、遠くに佐渡島も見える、まさに絶景の眺望を楽しめる山頂のようです。残念ながらこの日は霞んでいて、何も確認できませんでしたが、薄っすらと粟島だけは見えていました。
温海岳山頂
せっかくなのでアンテナを設置しワッチしていたところ、なんと「/3」の信号が入感。交信終了を待ってお呼びしたところ、一発でコールバックあり。京都府京丹後市移動局。51-57でレポート交換。5エレ八木から50W送信とのこと。異常伝搬かどうかは不明ですが、終始安定した交信を続けることができました。距離520km程。さらに富山県小矢部市移動局が55で入感。コンテスト中だったようですが、リアルレポートをお願いしたところ、Sは振らないものの、メリット5で問題なく届いているとのレポートをいただきました。距離320km程。標高低いにも関わらず、FBなロケーションに驚きました。この3日間で、京丹後市との交信が最長距離となりました。
期待通り、日本海側の伝搬の伸び、意外性というものを感じさせられました。何局さんかの情報によると、この数日、ダクトも発生したようです。山岳仕様に改造した7/8λGPも悪くない印象でした。なんといっても手間なく設置、撤収できるのがいいです。
今回も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。
温海温泉にて
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