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ラジックス問題(R2014/R2016出資者あて今井氏からの通知文書) (2016/9/3 14:01:01)
平成28年9月1日、R2014/R2016出資者あて、MLを通じて今井氏からとある通知が送付されました。
題名は【8月5週の状況】というもの
(以下、今井文書0901と言います。) です。
本文書
は、今井氏が有限会社ラジックス社(社長 田中敏之 東京都板橋区中台1-34-4田中ビル3F TEL: 03-5945-3440 FAX: 03-5945-3440 ) が募集した新技適機種開発プロジェクトに出資(代金前払い)した人へ宛てた
公式見解の文書だと思われます。
今日(平成28年9月3日)現在、ラジックス社の公式HPを含めどこにも
本文書が
公式に公開されておらず、出資者掲示板および同MLも閉鎖されてしまいました。このため
1. 今井文書0901が
出資者全員のもとには確実に届いていないと思われ、その人たちの知る権利を保障する必要があると判断したこと。
2.本事件の記録として長く保管しておく必要を感じていること。
以上の観点から、私の責任においてここに全文を転載することにしました。
(大変長文で非常に読みにくいため、 「・」で区切られた項目
ごとに一行空けた以外は一切手を加えておりません。原ファイルも比較のため掲載していますので参照ください。)
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【8月5週の状況】
●開発状況について
・先の評価運用を踏まえ工事設計認証版は一回り小型化することとしました。併せて電池は
単2を8本装填する形です。工事設計認証を取得出来る目処がつき申込みは済んでいます。
・マイクは現在1ピンの4極タイプと現行のマイクでは2機種ほどと限定されますので、4
ピンマイク等への変更を検討しています。
・来週頭を目処に出資者の方全員へラジックス田中社長より、これまでの経緯と今後の製
造、引渡し、返金に関する案内を書面で出していただく予定です。選択式となっており、希
望をお伺いする形をお願いしております。
・製造期日、外販の価格、引渡し方法などが案内されるそうです。
・それに続き外販に向けての一般向けの案内が行われるそうです。
●引継ぎについて
・当初のご案内でも触れましたが、最初の計画では進められないのが明らかになった時点
で、さらに誤解を招くような出資使途金の明細発表や出資者の方ではないと思われる方か
らの田中社長への脅迫等の状況を見兼ね、この様な立場を取らせていただいてきました。
・受信プロトの作成、当初のR2104型からの1枚基板化への設計変更と製造、そしてこの
度、2台のR2016の完成と進み最も重要と捉えておりましたDXタイプに恥じない性能を
引き出していただくことに成功しました。さらに大量生産(工事設計認証タイプ)は性能そ
のままに小型化が決定しております。
・議事録でも何度か触れさせていただきましたが、本プロジェクトの目標は工事設計認証の
取得によるバンド防衛という愛好家皆さんの共通の利益であり、大幅な設計変更により一
度はその認証を取り下げることとなりましたが、新型で再度取得出来るところまでたどり
着くことが出来ました。田中社長より実機の配布についての責任ある発表も有ります。
・残念ながら新規メーカーとしては一番乗りとはいきませんでした。しかしより多くの認証
取得が実現出来れば技適の3桁の証明実績と併せて平成34年以降も使用出来る運びとなる
のはほぼ確実な状況であり、気運の高まりは田中社長も私も喜ばしく思っております。
・昨年11月の状況を初めて目の当たりにした際、外販による利益を出資者向けの製造費に
充てるしかプロジェクトの完遂は無いと認識し、皆さんのお力を得ながらその計画を立て
ては発表するものの果たしてその外販は成功するものなのかが疑問で有りました。計画が
いくら立派でも出来上がってくる無線機が魅力無いものであれば売れる筈もありません。
・昨年末の認証用実機の測定データを拝見した際、光明が見えました。今まで見たことの無
い様な送受信のスプリアスの低さ。過剰とも思える技術を追求してしまった結果この様な
状況になってしまったのだと。そしてその基板を使用した受信プロトを手にした際、疑問が
確信に変わりました。これはきっと素晴らしい無線機が出来上がると。
・とはいえこの性能というものは手にしてみないと実感できないものです。この時点から計
画立てより性能の具現化に注力する方針に転換しました。コスト面で外観等のネガな部分
が出てしまってましたので出資者の方に信じていただく為には、性能向上が一番だと。
・出資者の方へはさらにお待たせしてしまう結果と、正確な計画が不透明なまま進んでしま
ったことはお詫びいたします。ただ、これを追求しないまま進んでいたら果たして成功して
いたでしょうか。
・田中社長にはその技術を追求いただく為、開発一本に専念いただきました。敢えて私は今
まで黙っておりました。こうしてそれが実現した事を鑑み、私はこのプロジェクトから外れ
ることを選択しました。生産台数の負担を減らすため実機の配布は辞退いたします。
許されればお約束していた九州や関東での説明会は出資者として出席させていただく予定
です。
・実際にお話された方でしたら感じ取られたかも知れませんが田中社長は相当な頑固者、良
く言えば昔ながらの職人かたぎそのものです。目を逸らすと直ぐに非現実な方に注力され
てしまうので、性能実現のために入院しようが体調を崩されようが生かさず殺さず、逃げ出
さないよう常に監視して取り組んでいただきました。田中社長に一番酷い仕打ちをしたの
は私かも知れません。私もその様な気質を持っておりませんので心を鬼にするのは相当疲
弊しました。
・何より困ったのが私は金銭管理面には全くタッチしておりませんでしたのでそういった
コストに関する判断が出来なかったことです。私はラジックス社の社員でもなければ利益
関係を持っておりません。当然計画についても幾ら投資すれば済むのか把握出来ませんの
で責任を持った発言は出来ず歯がゆい思いをしました。私が書くまでも有りませんが本プ
ロジェクトの最大の失敗は田中社長が誰にも相談せずに出資方式を採ってしまったことに
有ります。とあるミーティングのアンケート結果では本体価格6万円でも購入するという
ご意見を頂戴していたにも関わらず現実的な価格とは程遠い価格で計画を開始してしまい
ました。勿論田中社長には小中学生でも購入出来る価格を実現したいという強い思いを持
たれていたのですが。。。
・技適用の部品や筐体及び加工費、技適取得費用、サポート人権費用等は私が支出しており
ますのが来週までに出る計画案には反映されていないでしょう。田中社長に出資している
わけでもなく、皆さんの市民ラジオを想う気持ちに賛同してのことですので返金もあてに
しておりません。田中社長が独り立ちして儲けが出る様になったら喜んで受け取ります。
・この場をお借りしてこの様な発表も恐縮なのですが、先の性能改善の際初めて市民ラジオ
運用を目の当たりにしてやっと技術者魂に火が点いたとお見受けしました。バンド防衛に
強く賛同されて始まったこのプロジェクト。技術者として第一級なのでしょうが、人を怒ら
れることも第一級。今まで蔑ろにしていた出資者の方へ真摯に対応いただき、プロとしてこ
のプロジェクトを完遂していただく事をご本人に強くお願いしておきました。
・流石に頑固な田中社長も今回の対応を強く反省していらっしゃいます。社会的な制裁も受
けているも同然と言える批判も受けておりますが、今が底辺。信頼を勝ち取ってピンチをチ
ャンスに。私からは今一度田中社長にチャンスを与えてあげていただきたいとお願いする
次第です。頑固者ゆえ誤解も多いと感じておりますが技術に対しては誰よりも正直で真摯
であると断言いたします。
・最後は怨み節になってしまいましたが、これが私の正直な気持ちです。私も敢えてこの様
な対応をしましたのでR2016に付きまとう悪いイメージも私に付いてしまっている状況も
あり、志半ばで無念ではありますがプロジェクトから外れます。残念ながら加入を固辞され
たMLも停止させていただきます。田中社長にもお願いしておりますが私をより悪者にす
る事により這い上がっていって欲しいと思います。
冒頭にも書きましたが、反社会的な行動に出る方やプロジェクトが上手くいっては困ると
考えている方がもしいらっしゃる様でしたらこれからは心置きなく対応出来ます。私がこ
の様な立場を選んだのはその為でも有りました。そういった面からも皆さんの崇高なご賛
同を傷付けることの無い様に取り組んでいくことをお約束いたします。
皆様におかれましては楽しい無線ライフを引き続き楽しんでいただければ幸甚です。
またリスクを省みず個人的にご協力・ご声援を頂いた方々にも深い感謝を申し上げます。
敬具
いたばしAB303 今井
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転載、ここまで。
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