無線ブログ集
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4月13日 電気通信大学UECコミュニケーションミュージアムに行ってきた (2018/4/19 0:06:41)
4月13日
東京都調布市の電気通信大学キャンバス内にあるUECコミュニケーションミュージアムに行ってきました。
ここにはマルコーニの時代の火花通信から往年のアマチュア無線機まで、無線通信に関するとても貴重な史料が収蔵されている展示館となっていて、大学敷地内にありますが誰でも自由に見学することができます。
電気通信大学ということでキャンバス内にはこんなオブジェが
ホーンアンテナでしょうかね?
コミュニケーションミュージアムの屋上には有名な電通大クラブのアンテナがありました。
入口には船舶の衛星通信に使われているインマルサット地球局設備が展示されています。
こちらは遭難時に救命信号を自動で送出するイーパブ
装置が水没すると内部のガスの圧力で浮上しアンテナを自動で展開する仕組み。
展示室に入って最初に目に入ったのは、1960年代に使われていた船舶通信機器の数々。
短波の送信機は出力1KW 終段は真空管で複数のバンドが送信可能な当時では最新の送信機だったようです。
こちらは大変貴重なJJYで使われていた送信機(もちろん本物!!)
出力は2KW
5MHz、10MHzでポーポーという時報の音と毎正時にながれていたJJYのアナウンスはこの送信機から送信されていたんですね。
こちらも大変貴重なJBOの送信機
衛星通信が普及する前は、短波帯の船舶無線と陸上の電話回線を接続して遠洋漁業の船舶向けに船舶電話として使われていました。
「こちらはJBOです 只今より一括呼び出しを始めます」のアナウンスを聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
この10KW送信機で遠くはインド洋を航行中の船と通話をしていたそうです。
NTTマイクロ回線の通信装置
今は光ファイバー網に置き換わり、マイクロ波はあまり使われていません。
3GHz、4GHzに複数の回線が設定されていたようです。
なかなか見ることができないTV送信機
東京タワーで使われていた映像10KW音声2.5KWアナログVHF放送の送信機です。
終段は真空管で水冷方式。
映像周波数と音声周波数を合成するデュープレクサもKW級になるとこんなに巨大
同軸ケーブルではなく極太の導波管が使われています。
軍用無線機も多数展示
B29などで使われていた大変貴重な物
真空管は1万本以上収蔵しているそうです。
気象衛星ひまわりのデータ受信機とデータレコーダ
往年のアマチュア無線機も多数展示されています。
どれも保存状態がとても良く大変貴重な無線機です。
ここに紹介したのは展示物のほんの一部。
水曜日~金曜日の午後のみ開館と開館時間が限定的なのでなかなか行くのが難しい展示館ですが、無線好きなら1日中見ていても飽きることがないほど充実した展示内容になってますので、ぜひ1度訪れてみてはいかがでしょうか。
(コミュニケーションミュージアム様に撮影許可を頂ています)
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