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J型アンテナ 分岐導体バラン (2020/3/18 10:21:15)
3/4λJ型アンテナの挙動に手こずり、そもそもこのエレメント(3/4λ)を共振させること自体に問題があるのでは? ということで、いったん1/2λのラジエーター(1.01m)に差し替えました。不安定化しかねないショートバーも外しました。当然ながら給電点が変わってきますが、上下スライド式にしてあるので雑作ありません。スタブ下端から4.5cmでマッチングしてくれました。再現性も問題なく、落ち着いています。やはりこのアンテナは1/2λのラジエーターで動作が安定し、ベストな性能を発揮してくれるのではないでしょうか。
重さ約160g バランスもよくなりました
さて、BNCコネクター方式としたため、バランを付ける方法が思い浮かばず、とりあえずバランなしとしたことは前回書いた通りです。その後、ネットで「分岐導体バラン」という存在を知り、興味がわいて試してみることにしました。
〈手順〉
・長さ52cm(1/4λ)のビニール線の片方にミノムシクリップを取付けておく。
・同軸ケーブルの端から52cmの箇所で外皮を少し切り取り網線が見えるようにする。
・ビニール線の片方を網線にハンダ付けする。
・ミノムシクリップ側を給電部コネクター芯線(ピン)に取付ける。
以上、あっけないほど簡単です。
3D2Vの網線にハンダ付け
分岐導体バラン
芯線側取付け
分岐線の引き回し
このバランを取付ける前と取付けた場合の違いは下記の通りです。
バランなし
バランあり
効果は出ているようです。バランなしと比べSWRが下がります。周りの影響も受けにくくなるようです。同軸ケーブルとビニール線の間隔を縮めたり広げたりしてみましたが、特に給電部近くは密着させるとSWRが甘くなります。離した方が良好でした。測定位置を変えるなどして、さらに挙動の検証が必要かと思います。製作が手軽で、なにより軽量なのは利点です。
海外サイトではコネクター直結給電が多くみられます。自分の経験では、バランなしでも性能を発揮するアンテナではあるものの、付けた方が送受信とも安定性が増すとの感触はあります。J型アンテナに限らず、自作アンテナのほとんどは145MHz用かつ給電部むき出しです。この分岐導体バラン付き同軸ケーブルで取付けてみて、なにか違いがあるのかどうか、追々試してみます。
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