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Lazy-Hアンテナ・・・? (2020/12/2 21:37:34)
Lazy-Hアンテナ、一度は使いたいと思っていた。元々HF用のアンテナとして紹介されていた。
Lazyとは怠け者、やる気がないだが動きが遅いという意味がぴったりだ。
MMANA等で解析ではラジエータの長さを1-2mm動かしただけではゲインもインピーダンスも変わらない。
試しに40MHz周波数を変化させてみたがゲイン変化は少ない。平行フィーダーで給電を行えばマルチバンドアンテナとして使える!
Lazy-Hに反射器を取り付けると下図のようになる
反射器が短いのはラジエターは5/8λとしてゲインを上げている。その後方中央に反射器を配置した。
この放射パターンはこんな感じだが、不要なサイドローブがあり垂直面も広い。
そこで反射器の位置をもう少しラジエータの端へ移動してみた。
サイドローブも抑制され垂直面も小さくなった。
ブロードサイドアレイ系(同軸コリニアも)のアンテナの面白さのひとつはエレメントの配置で垂直面をコントロール出来ることだ。
上の反射器の着いたLazy-Hをスタックすると・・これは某社がかつて販売し一世を風靡した??アンテナだ。
つまり「カーテンビームアンテナ」となる、2エレの4列2段スタックである。
反射器付きLazy-Hの2列のスタックとも言える。
このカーテンビームは同軸コリニアと同じ特徴を持っている。ノイズに強い。
解析では広帯域だったが・・特定の周波数に共振させると同軸コリニアと同じ程度の帯域幅、つまり狭帯域となる。
【単位はdBi、ゲイン以上にノイズフロアも低い】
このビームパターンはブローバンドアレイのエンドファイアー型という良い所取りとなる。
1.2Gならば非常に製作しやすいコンパクト?高利得なアンテナになりそうだ。
今月中に試作して年末の休みに楽しめるように・・休み前までに製作方法を公開する予定だ。
ダウンチルト型の同軸コリニアの欠点を補うものとして考えてきたが、思わぬ結果に行き着いた。
既に430MHzの試作品は完成している。週末にはテストする予定!