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feed <東京・秋葉原再開発計画「外神田一丁目南部地区のまちづくり」>オノデンやラオックスの区域に高さ約170mの超高層ビルを建設 (2021/8/25 12:05:30)

アマチュア無線家に馴染みの深い東京・秋葉原で、再開発計画「外神田一丁目南部地区のまちづくり(外神田一丁目再開発事業)」が進んでいる。“神田須田町・神田淡路町界隈と秋葉原駅周辺地域を行き交う人々の懸橋となるまちづくり”を基本コンセプトに、JR秋葉原駅(電気街口)から出て中央通りに向かって正面に見える「オノデン」や免税店の「ラオックス」、その奥の「東洋計測器ラジオセンター店」などを含むエリアと、国道17号線を挟んで神田川に面した国土交通省万世出張所のエリアに、高さ170m近くの超高層ビル1棟と、複数のビルを建てるというもの。地域内には老舗ジャンク・パーツ店「日米商事」や計測器バー「Gauge(ゲージ)」などもあり、その動向が話題になっている。

 

 

秋葉原(外神田一丁目)の再開発イメージ(「ちよだ自分ごと化プロジェクト」から)

神田川に面したエリアには親水広場や船着場が作られるとしている(「ちよだ自分ごと化プロジェクト」から)

 

 東京・秋葉原は電気街からサブカルチャーの街へと変貌し、ここ数年は外国人の観光客の姿も多く見られた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響でその賑わいは失われ、長期間シャッターが閉まっていたり、廃業を発表した店舗も少なくない。

 

 そんな中、秋葉原地区の大規模再開発「外神田一丁目再開発事業(外神田一丁目南部地区のまちづくり)」の計画が進行中で、早ければ2021年9月にも再開発計画が決定するという。

 

 この再開発計画は、地権者(国、東京都、千代田区、民間など)が再開発の事業体となる組合を作り、万世橋交差点から国道17号線を挟んだ東京都外神田一丁目エリアに、高さ約170mの超高層ビル(地上41階建て?)を含むビル建設などの計画が具体的に進むというもの。

 

 再開発エリアは、JR秋葉原駅(電気街口)から出て中央通りに向かい正面に位置する。家電の「オノデン」や総合免税店の「ラオックス」といった秋葉原を代表するネオンが目立つ建物も計画エリアに含まれている。実現すると学生時代によく通った「ツクモ万世店(現在は麺屋武蔵が入居)」や「石丸電気レコードセンター」の面影は完全に消えてしまうことになる。“対話のある自動販売機店”の木倉商店(現在は喫煙所)も消えてしまうのだろうか…。

 

 

超高層ビルが建つ予定のA街区と川沿いのB街区を一体的に再開発。その間を通る国道17号線上に遊歩道(デッキ)を設置して両街区を繋ぐ(「ちよだ自分ごと化プロジェクト」から)

 

 

 また、今では少なくなったジャンク品からパーツ類まで扱う「日米商事」や、計測機器を販売する老舗「東洋計測器株式会社」が手がけた、ヴィンテージ計測器を眺めながら旨いお酒と音楽が楽しめる計測器バー「Gauge(ゲージ)」( 2016年7月28日記事 )も再開発エリアに含まれる。東洋計測器が入居するビルの上階にあった「デニーズ秋葉原店」は一足早く7月8日に閉店した。

 

 ちなみに、2019年4月に閉店したアマチュア無線機や、バイク用インカム機器などで知られる三協特殊無線の店舗も同エリアにあった( 2019年4月16日記事 )。

 

 仮に再開発が計画通り進むと、お馴染み深い秋葉原の風景は一変する。10店舗以上あったアマチュア無線機器を扱うショップも、山本無線、ロケット、富士無線電機などわずかになってしまった。また「東京ラジオデパート」の建て替えという話も聞く。今後、一帯の再開発と合わせて周辺の街並みがどのように変化するのか注目が集まっている。

 

 

外神田一丁目南部地区のまちづくりについて(千代田区の資料から)

 

 

※パソコンでご覧になっている場合、小さい画像はクリックすると拡大します。

 

 


JR秋葉原駅(電気街口)を出て中央通り方面の突き当り(オノデンやラオックスのネオンサインがある場所)に約170mの超高層ビルが建つ計画だ

 

万世橋交差点から見た再開発エリア


今では少なくなったジャンク品からパーツ類まで扱う「日米商事」。その右隣りはかつてアマチュア無線ショップのツクモ万世店(旧・九十九電機本店)
があった建物。現在はラーメン店になっている

 

神田川を御茶ノ水方向を望む。右側の護岸に船着場が作られる計画

JR総武線のガード右側から神田川の間が再開発エリア。この風景が一変することになる

万世橋交差点から御茶ノ水方面を見た国道17号線。この両側の建物がすべて取り壊され、新しく誕生した2つのエリアが遊歩道(デッキ)で繋がれる

川沿いのエリア。現在は国土交通省関東地方整備局東京国道事務所万世橋出張所や東京都千代田区が管轄する施設の建物が点在する


計測機器を販売する老舗「東洋計測器株式会社」の本店サービスショップ(ラジオセンター店)。その隣に同社が手がけたヴィンテージ計測器を眺めながら旨いお酒と音楽が楽しめる空間、計測器バー「Gauge(ゲージ)」がある。ここも再開発エリアだ

 

2019年4月に閉店したアマチュア無線機やバイク用インカム機器などで知られる三協特殊無線の店舗は、現在ケバブ屋になっている

ロケット アマチュア無線本館(JR総武線のガード下)の店舗裏が再開発エリアという位置関係

オノデンやラオックスの裏手には国道17号線からJR総武線のガード下へと続く道路があるが、計画ではこの場所は超高層ビルの中に取り込まれる形で歩行者用の通路となり、車は通れなくなる。さらに画像の奥になる川沿いの開発エリアと遊歩道(デッキ)で結ばれる


JR総武線ガード横の再開発エリアをJR秋葉原駅と反対側から見た様子

 

すでに空き店舗や空き地も多く、時間貸しの駐車場なども目立つ

再開発が計画通り進むと、万世橋交差点から見る風景は一変することになるだろう

 

 

 今回の秋葉原再開発計画について、詳しくは記事下の関連リンクから確認してほしい。

 

 

 

↓東京・秋葉原に関する過去の記事もチェック!

 

<通信販売は継続>2019年4月12日、アマチュア無線機やバイク用インカム機器などで知られる三協特殊無線株式会社「秋葉原店舗」が閉店へ

 

<また老舗ジャンク・パーツ店が閉店>東京・秋葉原、ラジオガァデン「日米無線電機商会」が年内(2018年)いっぱいで店じまい

 

<旨いお酒と音楽と、つまみはヴィンテージ測定器>東京・秋葉原、東洋計測器が計測器バー「Gauge(ゲージ)」をオープン

 

<過去に「記念局8J1AKIBA運用」「メイドさんと一緒に半田付け」など実施>東京・秋葉原の若松通商本社ビルが1月末で閉店へ

 

<35年の歴史に幕を閉じる!>また1つ…、11月29日(日)に東京・秋葉原の老舗パーツショップ「鈴商」が店舗閉店

 

<秋葉原で相次ぐジャンク店の撤退>ニュー秋葉原センター内の老舗ジャンク・パーツ店「国際ラジオ」がひっそりと廃業

 

64年の歴史に幕を下ろした「秋葉原ラジオストアー」、ついに解体作業が始まった!

 

JR総武線のガード下にある「秋葉原ラジオストアー」、64年の歴史に幕

 

 

 

●関連リンク:
・外神田一丁目南部地区のまちづくりについて(千代田区ホームページ/PDF形式)
・外神田一丁目計画(ちよだ自分ごと化プロジェクト)
・「第3回 外神田一丁目南部地区地区計画勉強会」資料(ちよだ自分ごと化プロジェクト/PDF形式)
・9月にも都計決定/延べ11万平米のオフィス、ホテル棟/外神田一丁目再開発(建設通信新聞Digital)
・秋葉原駅近く「外神田一丁目再開発事業」の超高層棟は高さ約170mに!(超高層マンション・超高層ビル)
・「秋葉原駅」のすぐ近く 高さ約170m、総延床面積約116,000㎡の「外神田一丁目南部地区第一種市街地再開発事業」計画案が判明!(東京・大阪 都心上空ヘリコプター遊覧飛行)

 

 

 


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