無線ブログ集
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慶月院の墓―つつじの森―鴻ノ巣峠 (2021/11/29 5:50:23)
移動運用地として知られる四方山の北に連なる尾根は、黒森山や閑居山を経て割山峠に至ります。今回は慶月院の墓入り口から入山し、閑居山、つつじの森、鴻ノ巣峠をめぐりました。
JR常磐線亘理駅下車。タクシーで慶月院の墓入り口へ。慶月院は仙台藩の重臣・原田甲斐の母親です。江戸時代前期に仙台藩で起こった伊達騒動を題材にした山本周五郎の小説(『樅ノ木は残った』)にもなりました。騒動の首謀者とされた原田甲斐の母として累がおよび、正式に弔いもできないため内密に葬り、墓ではなく山中の自然石を墓印にしたと伝えられているそうです。
慶月院の墓
墓地から気持ちの良い雑木林の細道を登ると令法の丘。昨年訪れた際、見晴らしはなかったのですが、樹木が一部伐採され亘理の町と太平洋が望める展望地となっていました。さらに10分ほど登ると主尾根の分岐。南に進めば黒森山、四方山。今回は北へ。ほどなく杉林に囲まれた閑居山、さらに進むとつつじの森。ここは石切り場の真上となっており、森というより崖っぷちで、ちょっとした小ピークになっています。蔵王は雪雲に覆われ見えませんでした。IC-705のGPSで確認したところ標高200m。ルート上で無線運用適地2カ所に見当をつけてきたのですが、ここはその1カ所目。
つつじの森
今回もデュアル3エレ八木。2mSSBでCQを出し、県内および山形県長井市より応答いただきました。JP7IEL局(距離約63km 5W)と145MHzで51、430MHzはノイズに埋もれ交信不可。IEL局側には430MHzでも51ほどで入感していたようです。いったん撤収し次の運用場所へ。
崖に沿って300mほど進むと鴻ノ巣峠となります。昔は峠だったのかもしれませんが、今は西側が採石場となって見る影もありません。この峠のすぐ上に広さ8畳ほどのちょっとした高台があります。第二の運用ポイント。昨年通過した際に、大年寺山や仙台中心部のビル群がかすかに見えていたのを思い出し、ここなら良好に交信できるのでは?と当たりを付けていたのです。
遠くに仙台のビル群
高台より西側眺望
D-star仙台青葉レピーターにて再度JP7IEL局をお呼びしシンプレックスへ。つつじの森より標高的には20mほど低いものの145MHz、430MHzとも信号が上がり55で良好に交信することができました。オープンスリーブのエレメントを取り付けているだけのデュアル3エレ八木。この間、430MHzに関してはD-starレピーターへのアクセスのみに使っていたのですが、シンプレックスにおいても手ごたえが感じられました。430も3エレとして機能しているのかどうは?です。一応指向性もあり、デュアルで重さ130gほど。里山運用はこれでいいかな、と。
下山口
下山は鴻ノ巣峠から林道側に下りました。このルートは初めて歩きましたが、雑木林の明るい尾根道が続き悪くないです。下山口の林道を500mほど進み割山峠の車道に出ることができました。左手に前回登った愛宕山。今回はパスし、亘理駅までひたすら歩きました。