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HanRonDa HRD-747 (2022/3/14 0:42:21)
今から1年ほど前の2021年2月17日、Swling Postという情報サイトが、 HRD-747 という非常に小さなラジオについて速報を流しました。短波から520MHzまで受信可能、SSBもOKということで、非常に気になりました。
その後、Alibaba.comでの卸売りを見かけましたが、いつの間にかネット上から消えてしまいました。量産にならなかったのだろうか・・と思っていたところ、最近になってようやく、Aliexpressでの小売りがぽつぽつと見られるようになってきました。
2月19日注文→3月8日到着。送料無料7,826円也。
わりとスマートなデザインの箱に入っています。
同梱物は取説、ストラップ、ポーチ、USB-Cケーブル、インナータイプのイヤホン。
とっても小さいです。質感も悪くありません。
BANDボタンを押すと、FM→MW→SW→AIR→CB→VHF/UHF→UBD→WXと切り替わります。
- FM帯は最大64~108MHz。ステレオ受信可能。
- MW帯は9kHzステップと10kHzステップが選べます。9kHzを選んでも1710kHzまで聴けます。
- SW帯は2~30MHzまでフルカバー。AMだけでなくUSB/LSBも!
- AIRは118~138kHz。当然ですがAMだけ。
- CB帯は25~28MHz。AMとFMが聴けます。もうちょっと上まで行ってくれれば10mFMが聴けたのに、残念。
- VU帯は30~520MHz。FMだけです。6mAMや2mSSBは聴けません。残念。
- UBDは何の略かわかりませんが、VU帯の中で自分の好きな範囲を設定できるということのようです。
- WXは北米のNOAA Wether Radio用の162.400~162.550MHz。日本では何か聴けるのでしょうか。
バンドごとにメモリーが100個。スケルチも設定できます。感度はLOCAL/DX/NOROMALから選択可能(LOCALがないバンドがあります)。バンドごとにフィルタの幅も設定できます。なかなか芸が細かいです。
上下のTUNEボタンで周波数を合わせるときのチャンネルステップは、以下が選択可能。STEPボタンで切り替えます。
- FM : 50.0kHz,10.0kHz,100.0kHz.
- MW : 522-1710kHz, stepping: 9.0kHz, 3.0kHz,
- : 520-1710kHz, stepping: 10.0kHz, 5.0kHz.
- SW : 5.0kHz, 1.00kHz, 0.10kHz, 0.02kHz, 0.01kHz.
- AIR : 25.0kHz, 12.5kHz, 8.3kHz
- CB : 5.00kHz, 1.00kHz, 0.10kHz, 0.02kHz, 0.01kHz
- VHF/UHF&UBD step: 25.0kHz, 12.5kHz, 7.5kHz, 5.0kHz, 1.0kHz
CBに1kHzステップがあるので、27.144MHzにもぴったり合わせられます。
VUで20kHzがないのが残念です。
TUNEボタンに加えて、右側のロータリーダイヤルでも周波数を合わせられます。周波数の数字の中に小さな上向きの▲があり、ロータリーダイヤルを回転させると▲が付いている桁の数字が上下します。1度ダイヤルを動かすと▲が点滅状態になり、このときにSTEPボタンを押すと、▲が右に一桁移動します。約5秒待つと、▲の点滅が点灯に変わり、この状態でSTEPボタンを押すと、上で説明したTUNEボタンのチャンネルステップが切り替わります。この辺の挙動はわかりにくく、何度もいじくってみてようやくわかりました。
近所の公園に持ち出して、D-808/VX-3と感度を比較してみました。
印象ですが、
- FM帯、MW帯、AIRバンドの感度はなかなかよい。
- SW帯の感度は悪くないが、ノイズや混変調に弱い印象。AFN810kHzの強電界地域だからかもしれない。
- CB帯はまだよくわからない。
- VU帯の感度は正直言ってよくない。至近距離のローカル局なら受信できた。ロッドアンテナを伸ばし切らない状態の方がよさそう。
ともかく、(いちおう)こんなに広い周波数帯をカバーしていて、SSBまで受信できるラジオがこんなに小さい筐体に収まっているのは驚きです。
アンテナ端子(3.5mmモノラル)があるほか、イヤホンのコードもアンテナになるようです。今後は、外部アンテナをつないだり、使い倒してみたいと思います。
(2022-03-14 記)