無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
橋の下での運用は理論的にありなのか#2 (2022/6/25 19:33:16)
*記事中動画がありますが、アメブロサイトからしか再生出来ない場合があります
■Esトップシーズン≠梅雨の時期
「今日は暑い」と単純な表現では済まされない暑さとなった宇都宮。日中、走行中の車に表示される車外温度は39-40℃を行ったり来たりしています。
まだ、6月なんですけどね。Esシーズンらしくない一日となりました。
■実験は地味に
さて、本題です。
先週も実験をした「橋の下での運用」ですが、本日も改めてやってみることに。
時間の都合もあって、実験しながらAMのみ1.5hほどの運用でした。
テストした橋梁は2種類。
▼桁橋 ・・・前回と今回
▼トラス桁橋 ・・・今回
です。
■Test1:橋の下 vs 橋の下から離れたところ
(方法1)これは単純。単に橋の下から離れたところと比較するだけ。
(結果1)前回同様、橋の下の方がQSBの落ち込みが低い(Sメータが見えないので)のか、聞こえ続ける事が多かったです。
これが定量的に指標化できれば完璧なのですが、GoPro 2台使って比較するしかないかなぁ・・・?
(方法2)アンテナに取り付けた磁界電流計を見ながら、送信状態で橋の下→橋の下から離れる
(結果2)わずかですが、橋の下の方が高くなる。(出力で言えば数10mW程度の差分)
■Test2:同じ種類の橋における、橋の橋げたまでの高さ違い
橋と言っても、アスファルトの下はこんな感じで鉄骨が入っています。
今日テストした2種類の橋では、鉄骨の入り方や本数が違いますし、道路の幅(アスファルト)も異なります。
アスファルトは結構誘電率が高いので影響ありそうですが、橋の下から見れば導電率が圧倒的に高い鉄骨が先に来るので、影響のほどはさほど無いのでは?と考えてます。
(方法)高さ違いとは、リグのアンテナ先端~鉄骨までの高さ違いの事を指してます。車をわずかに動かし、アンテナに取り付けた磁界電流計を値の変化を確認します。
また、ボンネット上orルーフ上でも比較。
(結果)顕著な差は見られず。差があると言っても、波長に対してほとんど差が無いくらいの違いだからなのかもしれません。
■test3:桁橋 vs トラス桁橋
(方法)上記Test1とtest2を橋の種類毎でやるだけ。結局2×2の4パターンです。
(結果)トラス桁橋の方が差が顕著。しかも良く繋がる。
トラス構造は、鉄骨がかなり複雑に組まれています。Esの様に偏波面が完全に壊れきった電波に対しては、その複雑な構造がかえって有利になっているのかもしれません。
ただ、不確定要素も。
場所にも依るのですが、トラスの方がアンテナからの高さがあります。なのですが、リグから橋桁までの高さは、レーザー測量器を持っていかなかったので測定出来ず・・・。
■一応橋の上にも上がってみた
これは予想通りでしたが、
普通に住宅街特有の広帯域ノイズレベルが高く、QSOどころではありません。
一方で、橋の下ではノイズは”ほぼゼロ”。
N.BはもちろんANLすら不要なくらいノイズフロアは低い です。
恐らくですが、橋の上の場合、リグと橋桁鉄骨との接地抵抗は下がるものの、大地からみたインピーダンスはあまり低くなく、橋桁のアース経由で周囲のノイズをもらってしまうから(=高周波的には浮いているアース)だと考えてます。
■避暑を兼ねる運用場所として
今日みたいな日は特にですが、直射日光を避け、川沿いに流れて吹く風の中で運用が出来る「橋の下運用スタイル」ですが、これは結構快適なものがあります。
また次回も試して見ようかと思ってます。
ちなみに、今日は「和歌山県を除き」結構目まぐるしく変わる
足が早めのEsでしたが、それでも、和歌山県移動の局は非常に安定して聞こえ続けたのは印象的でした。
■QSO
やまぐちLX16
こうべTA150
きょうとFS01
きんきAZ627
かがわMC36
いわてB73
みえTO103
おかやまMI043
やまぐちTS118
とちぎAR123
なごやCE79
execution time : 0.016 sec