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【ハムフェア2022】<FM方式のATVも可能、オプションで10GHz帯にも対応>アイコム、144/430/1200/2400/5600MHz帯のオールモード機「IC-905」を発表 (2022/8/20 10:10:06)
アイコム株式会社は2022年8月20日、「ハムフェア2022」の同社ブースで144/430/1200/2400/5600MHz帯のオールモード機「IC-905」を発表した。昨年から同社が進めてきた“SHFプロジェクト”の2.4/5.6GHz帯トランシーバー(プロトタイプ)「SHF-P1」をさらに進化させ、製品化したモデルという位置づけ。電波型式はSSB/CW/FM/AM/RTTY/D-STAR(DV/DD)のほかFM方式のATV(アマチュア・テレビジョン=映像送受信)にも対応。さらにオプションユニット(CX-10G)の装着で10GHz帯(10.1/10.4GHz帯)にも対応するという、“ハムの夢”を凝縮したようなトランシーバーだ。価格と発売時期は未定。
IC-905のコントロール部分。ATVの送受信画像も表示可能
コントローラ部分の背面
コントローラ部分の左側面
アイコムのIC-905紹介ビデオ(画面をクリックでスタート)
アイコムの発表、および取材で判明したIC-905の特徴は次のとおり。
★業界初、144/430/1200/2400/5600MHzと10GHz(オプション)をカバーするV/U/SHFマルチバンダー
★オプションの10GHz帯トランスバーター「CX-10G」の入出力周波数は2400MHz帯
2400MHz→10GHzトランスバーター「CX-10G」
★電波型式はSSB/CW/FM/AM/RTTY/D-STAR(DV/DD)のほか、FM方式のATV(アマチュア・テレビジョン)にも対応
★「コントローラ」と「アンテナ直下設置型RFモジュール」のセパレート構成
★コントローラとRFモジュールをLANケーブルで接続することで損失を大幅に軽減、PoE給電(Power over Ethernet:LANケーブルを使用した給電方式)によりRFモジュールの設置の自由度を向上
IC-905のRFモジュールと10GHzトランスバーター、各バンドのアンテナ類
RFモジュールと各バンドアンテナ、10GHzトランスバーターの結線
★GPS信号を基準とした高度な周波数安定度を実現するためにGPSアンテナ装備。高精度な1PPSのクロック信号を取得し、OCXOの周波数を高精度に補正
★送信出力
144/430/1200MHz帯:10W
2400/5600MHz帯:2W
10GHz帯:0.5W(オプションのCX-10G装着時)
★アンテナ端子は144/430/1200MHz帯、2400MHz帯、5600MHz帯の3つを装備
★2400MHz帯アンテナ「AH-24」、5600MHz帯アンテナ「AH-56」をオプションで用意(予定)
なおIC-905およびCX-10Gの発売時期、価格は現在のところ未定となっている。
●関連リンク:
・アイコム株式会社ホームページ(8月20日現在、IC-905の情報は掲載されていない)
・アイコム新製品紹介ビデオ(YouTube アイコム公式チャンネル)