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外部マイクロフォンについて (2022/9/10 21:11:09)
特定小電力無線(特小)・LCR(デジタルコミュニティー無線)の運用時には、
外部マイクロフォンの使用をおすすめします。
(スピーカーマイク、ピン型マイク等、本体の外部端子に接続して使用するマイクロフォン)
1.人体の影響を少なくする
本体内臓のマイクを使用する時には本体に顔を近づけなくてはならず、自分の体に近ければ送受信ともに影響が出ます。
外部マイクを使用すれば自分の体から離して送受信が出来るため、その影響を多少なりとも軽減することが出来ます。
2.電波の到来方向を探る
外部マイクを使用すれば本体を持って腕を伸ばし、電波の強くなる到来方向を360度探ることが出来ます。
わずか数十センチで信号強度が大きく変わることがあるため、常に電波が強くなる方向を探り出す必要があるためです。
受信時にその信号強度が強いピンポイントの場所で固定しないといけませんが、外部マイクを使用しないと送信時に
本体に顔を近づけるためにピンポイントの場所からズレてしまいます。
相手は受信できてるけど、呼んでも全然応答がないんだよなあ、なんていう場合はこうしたケースがあるかもしれません。
3.垂直偏波とは必ずしも限らない
特小・LCRの電波の偏波面は、必ずしも垂直偏波の方が強いとは限りません。
本体を水平とか斜め45度とかにした方が強いケースまれにあります。
何らかの反射やダクト等の影響で、偏波面が変化して到達しているものと思われます。
受信の時には水平にした方が強いのが分かったとしても、外部マイクを使用しないとこれもまた送信時には
ピンポイントの場所から本体が動いてしまうことになります。
以上、過去の経験からの考察でした。