無線ブログ集
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ICB-88h 送信できない (2022/10/19 21:18:06)
ICB-88h 送信できないとのことです。
ヘリカルアンテナの無線機です。
アンテナを増し締めしました。
スケルチ、ボリュームを回すのが固いです。
回転軸がズレています。
ボディーと緩衝しています。
基板を点検、外してゆきます。
1本だけ違うネジが取付けられていました。
長さ、サイズも違います。
スケルチ、ボリュームが固い原因です。
フレームから外れていました。
無理に納めたため、基板が曲がっています。
整形しました。
インジケーターが外れていました。
送信・受信ともSメーターが動きません。
ネジを締めたときに配線をつぶしています。
配線を貫通しています。
断線です。
つなぎました。
SメーターOKです。
PLLシールド板を取り外し。
電解コンデンサーをオール交換しました。
PTTスイッチが不良です。
分解洗浄しました。
接点を研磨しました。
組み立て。
送信ができないとのこと。
RFの配線が断線していました。
送信できない原因はこれだけではありません。
送信基板のコイルにハンダ不良がありました。
再ハンダしました。
まだパワーが出ません。
終段のファイナルトランジスターがNGです。
オーナー様が入手して交換したものですが、偽り物らしいとのことです。
動作しますが高周波特性が悪くパワーがでません。
ファイナルトランジスターを交換。
高周波用のトランジスター2個を並列にして取付けました。
ファイナルトランジスターのバイアス電流を調整。
バイアス抵抗を変更しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,4W
変調時プラス
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整。
受信感度。
ー122,0dBm
Sメーター感度。
ー73dBm受信のとき、
Sメーター指示9、標準です。
アンテナローディングコイルを最大に調整しました。
交換部品です。
オートサーチ機能が便利です。
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追加記事。
パワーが出ない原因はファイナルトランジスターが不良ではなく、RFの断線やハンダ不良によるものです。
偽り物のトランジスターを入手されたのは残念なことでした。
オーナー様から取り外したトランジスターを郵送していただきました。
測定の結果、良好であることがわかりました。
ファイナルトランジスターを取付けました。
出力 0,5W OKです。
スプリアスの状態。
オリジナルのファイナルになりました。
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