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<リスト掲載、10Wタイプのリグも “100W出力” に変更可能!?>アマチュア無線機メーカーの「送信出力改造」と依頼手続きサービス (2023/4/19 11:30:15)
HF帯を中心としたアマチュア無線機は、ユーザーの無線従事者資格に合わせる形で「10/20Wタイプ」「50Wタイプ」「100Wタイプ」など、送信出力の異なる製品を複数ラインアップしていることが多い。では、4アマ資格で開局時に10Wタイプを購入、その後上級資格を取得して50Wや100Wにパワーアップを図りたくなった場合はどうしたら良いのだろう? 実は一部の無線機は、メーカー側が純正の「送信出力改造」を有償で提供しているという。全国通販を手掛ける岐阜県のアマチュア無線ショップ「CQオーム」による情報と、同店が行っている「依頼手続きサービス」を紹介する。
真空管式のHF機が全盛だった昭和の時代には、10W出力のHF機を100Wに増力できる「 純正パワーアップキット 」が各メーカーから市販されていたこともあったが、令和の時代にはまったく見掛けなくなってしまった。
では例えば現在、4アマ資格のハムが「10Wタイプ」のHF機で開局、その後に上級資格を取得して「50W」や「100W」にパワーアップを考えた場合は、リグを買い換えないといけないのだろうか? 市販されている無線機の諸元を見ると、10Wタイプも50W、100Wタイプも同じ電力増幅デバイスを使用していることが多く、どの出力タイプの機種もメーカー希望小売価格は同じだったりするのだが…。
岐阜県のアマチュア無線ショップ、CQオームによると、アイコムと八重洲無線の一部機種はメーカーに依頼することで「送信出力改造」が受けられるという。もちろん有償だが、費用は概ね1万円前後とリグを買い替えるよりは遙かに安い設定となっている。
また「10Wタイプを50W出力に」「50Wタイプを100W出力に」というパワーアップだけでなく、「100Wタイプを50W出力に」「50Wタイプを10W出力に」といったパワーダウン改造にも対応している(一部、10Wに低減できない機種もある)。
CQオームのWebサイトより
送信出力改造サービスを受けたリグは技適(技術基準適合証明、工事設計認証)が無効になるが、改造後にユーザーへ返送する際に添付される修理明細書が“メーカーによる改造証明”として利用できるので、これを添付してJARDなどの保証を受ければ、新たな送信出力の局免許を得ることができると同店では説明している(IC-9700シリーズのEME改造は除く)。
CQオームが行っている「送信出力改造の依頼手続きサービス」はWebサイトで申し込み(その後、費用を送金)、同店に改造希望の無線機を送ることで、あとは依頼者とメーカーとの煩雑なやり取りを不要とし、改造後の無線機が返送されてくるという便利なサービスだ。もちろんCQオーム以外のショップで購入した無線機でも申し込むことができる。
2023年4月18日現在、同店の「送信出力改造の依頼手続きサービス」で、メーカー純正の「送信出力改造」が受けられる機種リストと、税込価格(メーカーによる改造費用含む)は下記の通り。詳細がわかるURLアドレスのリンクも個別掲載した。
◆アイコム 出力改造依頼が可能な機種
※金額はすべて税込み(メーカーによる改造費用含む)
★IC-7100シリーズ( HF帯10WタイプのIC-7100Sは改造対象外 )
・50Wタイプを → 100W出力(144/430MHz帯 50W)に 8,360円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 8,360円
https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ic7100_kaizou
★IC-7610シリーズ
・50Wタイプを → 100W出力に 8,360円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 8,360円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ic7610_kaizou
★IC-7300シリーズ
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 50W出力に 11,660円
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 100W出力に 11,660円
・50Wタイプを → 100W出力に 8,360円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 8,360円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/32076
★IC-9700S(144/430MHz帯 20W、1200MHz帯 10W)
・144/430MHz帯 20W出力 → 50W出力に 11,660円
・144/430MHz帯 20W出力 → EME改造(144MHz帯 100W、430MHz帯 75W) 11,660円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ic9700s_kaizou
★IC-9700(144/430MHz帯 50W、1200MHz帯 10W)
・144/430MHz帯 50W出力 → EME改造(144MHz帯 100W、430MHz帯 75W) 8,360円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ic9700emekaizou
◆八重洲無線 出力改造依頼が可能な機種
※金額はすべて税込み(メーカーによる改造費用含む)
★FT-710シリーズ
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 50W出力に 10,340円
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 100W出力に 10,340円
・50Wタイプを → 100W出力に 10,340円
・50Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 10,340円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 10,340円
・100Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 10,340円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ft710_kaizou
★FT-891シリーズ
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 50W出力に 8,360円
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 100W出力に 8,360円
・50Wタイプを → 100W出力に 8,360円
・50Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 8,360円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 8,360円
・100Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 8,360円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ft891_kaizou
★FT-991/FT-991Aシリーズ
・10W(50/144/430MHz帯 20W)タイプを → 50W出力に 8,800円
・10W(50/144/430MHz帯 20W)タイプを → 100W(144/430MHz帯 50W)出力に 8,800円
・50Wタイプを → 100W(144/430MHz帯 50W)出力に 8,800円
・50Wタイプを → 10W(50/144/430MHz帯 20W)出力に低減 8,800円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 8,800円
・100Wタイプを → 10W(50/144/430MHz帯 20W)出力に低減 8,800円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ft991_kaizou
★FTDX10シリーズ
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 50W出力に 10,340円
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 100W出力に 10,340円
・50Wタイプを → 100W出力に 10,340円
・50Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 10,340円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 10,340円
・100Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 10,340円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ftdx10_kaizou
★FTDX101シリーズ( 200WタイプのFTDX101MPは改造対象外 )
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 50W出力に 14,080円
・10W(50MHz帯 20W)タイプを → 100W出力に 14,080円
・50Wタイプを → 100W出力に 14,080円
・50Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 14,080円
・100Wタイプを → 50W出力に低減 14,080円
・100Wタイプを → 10W(50MHz帯 20W)出力に低減 14,080円
詳細 https://www.cqcqde.com/fs/cqohm/ftdx101_kaizou
詳しくは下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・出力改造依頼手続き(CQオーム サイト内検索結果より)
・CQオーム