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feed アイコムが増波対応デジ簡機の新技適番号を取得していた (2023/7/12 0:34:28)

アイコムが、新たにチャンネルの増波に対応したデジ簡機(3R)の技適を取得したことが分かりました。
今回技適を取得したことが判明したのがIC-DPR4が2機種と、IC-DPR7/BT及び、その業務ルート版(IC-D70/BT)の2機種ずつとなっています。

まずは旧技適番号から確認

新技適番号をみる前に、旧技適番号の確認からしてみたいと思います。

▲IC-DPR4の旧技適番号。


▲IC-DPR4の旧技適は2種類確認できた。


▲IC-DPR7を含め、IC-DPR7BTやIC-70、IC-D70BTが同一番号で認証を受けている。


▲こちらもIC-DPR7を含め、IC-DPR7BTやIC-70、IC-D70BTが同一番号で認証を受けている。

まとめるとIC-DPR4が取得している技適番号は以下の通り
●001-P01506 令和2年4月3日
●001-P01709 令和3年10月6日

IC-DPR7/BT・ICD70/BTが取得している技適番号は以下の通り
●001-P01083 平成29年7月31日
●001-P01214 平成30年5月29日

IC-DPR4やIC-DPR7/BT・IC-D70/BTで2種類の技適番号が存在するのは、電波の質に関係する部分で設計変更を行った可能性があるのではないと考えられます。
IC-DPR4についてはBluetooth搭載機とBluetooth非搭載機で発売時期がずれたので技適番号を新たに取得した可能性もあるかと思われます。

新しい技適番号を確認してみよう

続いて、新しく取得している技適番号についてもみてみたいと思います。


▲IC-DPR4の新技的番号


▲IC-DPR4の技適番号は2種類ある

今回判明したのが、IC-DPR4に付いては、2つの技適番号が取得されていることです。
IC-DPR4は、IC-DPR4とIC-DPR4LITEの2機種がアイコムから発売されており、Bluetooth搭載機と、非搭載機に分けることが出来ます。
アイコムでは、Bluetooth搭載機をIC-DPR4と表記し、Bluetooth非搭載機をIC-DPR4LITEと表記して区別しています。
今回の2つの技適番号は、Bluetooth搭載機と、Bluetooth非搭載機と考えられます。


▲IC-DPR7/IC-D70の新技適番号


▲IC-DPR7BT/IC-D70BTの新技適番号

IC-DPR7とIC-DPR7BTは明確にBluetooth搭載機と、非搭載機で技適番号が分かれているのが分かります。

では、新技滴板についてまとめてみます。

IC-DPR7/BT・ICD70/BTが取得している技適番号は以下の通り
●001-P02002 令和5年6月6日
●001-P02003 令和5年6月6日

IC-DPR7/BT・ICD70/BTが取得している技適番号は以下の通り
●001-P02000 令和5年6月5日
●001-P02001 令和5年6月5日

なぜBluetooth搭載機と非搭載機で技適番号が異なるのか?

基本的にBluetoothといえども技適を取得することが求められます。
もし、Bluetoothユニットとして用意されているもの組み込むだけの場合でしたら、ユニットが技適を取得している場合がありますが、外部からユニットを購入するとなると製造コストが高くなってしまうことから、今回の機種については無線機の基板にBluetoothを組み込んでいると思われます。
そこで、無線機のデジ簡としての技適とBluetoothの技適を同時に取得した結果、Bluetooth搭載機と非搭載機で技適番号が分かれた可能性があります。

無線機のファームウェアの書き換えで増波できないか?

以前からフリラファンの間で囁かれているのが「ファームアップ」で増波できないか?という希望です。
確かに無線機のファームウェアを書き換えれば増波に対応できそうですが、今回は既存のラインナップとは言え、新しい技適番号を取得しているのでファームアップでの増波対応は絶望的といえそうです。

同番認証でも良かったのでは?

技適制度の中には「同番認証」という制度があります。
先日アマチュア無線機でも1.9MHz帯でSSBの運用が解禁されたことで、アマチュア無線機メーカーは「同番認証」の制度を利用して、

1.9MHz帯でのSSBの技適を取得しました。
すでに無線局免許を受けている無線局は、同番認証の恩恵で対象の技適番号の無線機であれば1.9MHz帯でSSBの発射が可能になりました。

この同番認証の制度をデジ簡でも採用できないのかと言うことです。
そこでIC-DPR7の旧技適を確認してみましょう。

上記の「電波の型式、周波数及び空中線電力」の欄を確認すると、周波数の指定が旧規格のままです。
同番認証を受けていれば、この時点で「周波数の範囲」が新規格に書き換わっているはずです。
しかも、新技適の番号を新たに取得しているとなると、ファームアップで新規格への変更の道は閉ざされていると言うことが分かります。
更に、新技適を取得した背景には設計変更の可能性も含まれています。
何らかの事情でパーツの入手が困難になったとか、新規格に対応するために回路構成を変更した可能性もありそうです。

アイコムは製品の供給を第一に考えたのか?

今回のアイコムの対応から見えてきたのは、顧客第一主義というメーカーのカスタマーに対する姿勢だと思います。
業務機という側面の大きなデジ簡機を,いち早く市場に投入することによって、顧客のメリットが最大化されます。
都心部でのデジ簡登録局の混信問題は深刻化しており、業務連絡の交信といえども満足に交信できない状態になっています。
今回の法改正で増波が可能になったため、既存のラインナップではありますが増波対応機を市場投入することは既存のユーザーはもちろんのこと、新規に導入するユーザーにとってもメリットとなります。
まさに「ユーザーの立場に立った物作り」を実践した製品と言えます。
新製品をリリースするという手法を用いることもアイコムとしては出来たはずですが、それよりもユーザーの元へいち早く製品を届けることに注力したと捉えることが出来ます。
もちろん、メーカーとしても市場での優位性を確保することが可能です。
顧客第一主義が自社のメリットに直結していることを実感している「なにわ商人」の心意気が垣間見えた対応だと感じました。

実際の発売時期は・・・

新技的番号の製品がいつ頃発売されるか、今のところ情報はつかめていません。
何らかの動きがあり次第、改めて情報共有させていただきます。
乞うご期待!

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