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JG2XA 8006kHz 2024/08/18早朝の信号 ― カムチャッカ沖地震かも? (2024/8/20 13:35:24)
去年の暮れ、8006kHzのJG2XAのドップラーグラムに、流星痕とおもわれるパターンを見かけました。
お盆前後のペルセウス座でも見つからないかな?と思って、セットしてありました。
途中でN5Jにチョッカイを出したりして、途切れ途切れになってしまいましたが、一頻り見返していました。
で、気になったのが以下のプロットです。
8月18日の朝04:00から05:00にかけての1時間の6枚のキャプチャーですが、
4枚目、04:35:10~04:35:45あたりに20dBくらい強い反射があります。
参考にさせて頂いている、榛名山麓流星電波観測所さん
のプロットと見比べても、該当するような大きなエコーは見当たりませんでした。
残念ながら流星では無いようです。
5枚目の、04:43:00の反射もちょっと気になります。
で昨晩、ネットのニュースを眺めていたら、18日の朝、カムチャッカ半島沖でマグニチュード7.0の地震が発生していたようです。
USGS(アメリカ地質調査所)のリストにアクセスしてみました。
発生時刻は現地の「2024-08-18 04:10:26 (UTC+09:00)」、JSTとおなじなのですね。
入感時刻の04:35:10とは、 約15分の差がありますが、おかしくはないような気がします。
約25分の差ですね。寝惚けていたようです。
少し計算してみました。
カムチャッカ半島の震源と調布市の距離はグーグルマップでは約2500km。
仮に電離層、F層の高さを500kmとすると。
乱暴ですが、底辺2500km、高さ500kmの直角三角形をイメージすると、最短距離にあたる斜辺は2549.5≒2550kmとなります。
2011/3/11の観測では、衝撃波の速度は2.3–3.3 km/sだったそうです。
https://agupubs.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1029/2011JA016761
2.3km/sだと18分28秒、3.3km/sでは12分52秒。
間を取って2.8km/sとすると、15分10秒となります。
かなりこじつけになりますが、タイミングとしてはおかしくないようです。
ただ、今までの経験は、言ってみれば「電離層が吹き飛ばされて」信号が消えたり乱れたりするパターンであり、今回のように急に強くなるというのは初めてです。
2.3km/sでも時間が空き過ぎるので、地震ではないようです。
いったい何でしょうね?