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hamlife.jp (2024/11/28 4:35:22)
現在データベースには 6132 件のデータが登録されています。
移動運用を楽しむアマチュア無線家が主役!と銘打った、移動運用を楽しむハムの日「第41回 ペディション・デー」が2022年7月30日(土)と31日(日)の2日間にわたり(参加する時間帯は自由)、ペディション・デー実行委員会主催により開催される。この2日間、都合のよい時間帯に好きな場所から好きな周波数や電波型式で移動運用を楽しんで、25局以上と交信した局には「参加記念アワード」が発行される。昨年(2021年)は新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に努めるため、単独参加に限定して行ったが、今回は通常開催に戻った。「コロナ禍、3密を控えてソーシャルディスタンスの確保、感染防止策を施してご参加をお待ちしております」と案内している。
今回で41回目を数える「ペディション・デー」は、移動運用を愛好し、専門誌で長年にわたり移動運用の連載ページを担当しているJG1KTC 髙尾義則氏(現・JARL会長)を中心に行われてきた夏恒例のイベントだ。
ルールはいたって簡単。「屋外から運用する」「交信ごとに、必ず『移動運用を楽しむハムの日“ペディション・デー”に参加しています』とコメントする」だけ。電信の場合は「The Expedition Day QRV(P day QRV)」と送る。
開催される2日間のうち、参加する時間帯は自由。自局に免許された周波数や電波型式で自由にオンエアーして楽しめる。コロナ禍の折、三密(密集、密接、密閉)を控えてソーシャルディスタンスの確保、感染防止策を施し、単独でのご参加を基にした移動運用であれば場所は選ばない。
参加した人はペディション・デー参加記念アワードが発行される。以下のものを事務局へ送る。なお、電子メールでの参加報告も受け付けている。その際には、必ずメール本文に2~6の項目と参加アワードの送付先住所を記入し、スナップ写真のみ圧縮しないで添付ファイル(JPG形式)にて送信のこと。文書の添付ファイルは受け付けない。なお、電子メールでの報告のみ返信用封筒は必要ない。
1.この移動運用のスナップ(写真)
2.移動先(地名/山岳名を記入)
3.運用局のコールサイン/氏名
4.運用周波数/モード
5.交信局数
6.コメント(どのようにして楽しんだか)
7.SASE(送付先住所を記入し94円切手貼付の長形3号返信用封筒)
以上を8月31日(水)までに事務局宛に送ること。
参加賞のほか、以下の「特別賞」が制定されている。
・アウト・ドア賞…究極の企画で楽しまれた方に贈呈
・最多交信賞…最も多くの局と交信した人に贈呈(報告の際にログの写しを同封のこと)
・ベストスナップ賞…運用のスナップなど素敵なスナップ写真を撮影した方に贈呈
・ヤング賞…楽しい企画で参加いただいた18歳未満の方に贈呈
・シルバー賞…楽しい企画で参加いただいた70歳を超える方に贈呈
・立派で賞…新しい取り組みや工夫などその努力を讃えて贈呈
各賞の受賞者には栄誉を称え、賞状と「アウト・ドア」特製ポロシャツ(「立派で賞」を除く)を贈呈。さらに「アウト・ドア賞」受賞者には、クリスタル楯も贈られる。
詳しくは下記「第41回 ペディション・デー規約」で確認してほしい。
●関連リンク:
・第41回 ペディション・デー規約
・第41回 ペディション・デーのお知らせ(PDF形式)
・アウト・ドア
公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟は、4年に一度の日本スカウトの祭典「第18回日本スカウトジャンボリー」を、2022年8月5日(金)から10日(水)まで東京都八王子市をメインに全国各地で分散開催する。これに合わせて日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ(JA1YSS)は、八王子市の中央会場内に特設局兼体験局の「8N18NSJ」を開設、各バンドで運用する予定だ。
「第18回日本スカウトジャンボリー」公式サイトより
日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブから届いた情報を整理して紹介する。
「第18回日本スカウトジャンボリー」体験局兼特設局の開設について
公益財団法人ボーイスカウト日本連盟は、日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブとともに、アマチュア無線を用いて、第18回日本スカウトジャンボリーに参加のスカウトプログラムとして、スカウト達の交流を深めながら、スカウト活動の啓蒙を進めます。
ワイヤレスIoT人材の裾野を広げていくため、免許を持たない青少年及び一般の人が運用することができる「アマチュア無線体験局」を活用し、より一層アマチュア無線などの科学技術の普及に努め、このスカウトイベントで、スカウト(青少年)や指導者(成人)がアマチュア無線を用いて、国内外のスカウト仲間と交信し、お互いを理解し、知識と友情を深めることを目的とし「第18回日本スカウトジャンボリー
体験局兼特設局」を実施します。
★事業の内容:
2020年施行の総務省告示に基づくアマチュア無線体験局を運用し、中央会場の開催期間である8月5日~10日にこの局の一般公開運用を行いアマチュア無線の普及に努めます。
ワイヤレスIoT人材の裾野を広げていくために、アイコム株式会社の協力を得ながら、
アマチュア無線の体験運用を通じて、アマチュア無線の楽しさを知り、将来的に免許の取得や、スカウトの選択課目の挑戦を目指します。
運用管理は日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ会員が務め、アイコム株式会社から借用する機材を用いて、関東総合通信局へ申請し開局します。新たな無線免許の取得については、アマチュア無線に興味を持った人にJARDの講習などの支援を得てアマチュア無線家を増やすことにつなげます。
8N18NSJのQSLカード見本
★運用の詳細:
・コールサイン: 8N18NSJ
・免許人: 日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ
・種別: 体験局 兼 特設局
・常置場所:
第18回日本スカウトジャンボリー中央会場(東京都八王子市大谷町、ひよどり山キャンプ場)
・運用周波数: 1.9~1200MHz帯(予定)
・運用スケジュール:
中央会場開催期間:2022年8月5日から8月10日
ジャンボリーサマー期間:2022年夏休み中 8月31日まで
・主催: 公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟
・協力:
アイコム株式会社
日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ
東京連盟を主体に全国のボーイスカウト県連盟および地区
8N18NSJに発給された無線局免許状
「第18回日本スカウトジャンボリー」の詳細は下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・第18回日本スカウトジャンボリー特設サイト
・日本ボーイスカウトアマチュア無線クラブ
・公益財団法人 ボーイスカウト日本連盟
「JARLの話題や最新情報はもちろんのこと、アマチュア無線界の話題や情報などもお知らせする楽しい情報番組です」という、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)のラジオ番組、Radio JARL.com。パーソナリティはJARL会長の髙尾義則氏(JG1KTC)が務めている。2019年1月6日から毎週日曜日の21時~21時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送がスタートした。2019年8月18日からは東京都西東京市の「FM西東京」でも放送(2022年からは毎週月曜日の23時30分~)されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2022年7月24日(日)21時からの第186回放送。前半は新型コロナウィルスの感染再拡大やワクチン接種について。続いて7月16日の「関西アマチュア無線フェスティバル」、7月17日の「新潟県支部大会」への出席報告だった。
後半では1952(昭和27)年7月29日、戦後初のアマチュア無線局の予備免許が全国30名に発給され、アマチュア無線活動が再開したことを記念して、この日を「アマチュア無線の日」に制定していることを案内(この時に予備免許を受けた30名は昨年までに全員が他界されている)。今年も7月29日にJARL中央局(JA1RL)が記念運用を計画していると告知した。
続いて8月20~21日の「ハムフェア2022」の準備が進んでいることを伝え、番組リスナー10名に抽選で「ハムフェア2022」の入場券をプレゼントする案内を行った(応募はメールで
fm762@fmpalulun.co.jp
へ「ハムフェア入場券希望」と記載。締め切りは8月10日到着分。できれば番組宛のメッセージも記載する)。
最後に今週末のコンテストとして、7月25~31日の「全福島マラソンQSO」、7月30~31日「鹿児島コンテスト」を案内。さらにライフメンバー正員限定(500個限定)でメタリックゴールド仕様の「プレミアム門標板」が、すでに250個の注文があったことを報告した。
番組は下記関連リンクの「Radio JARL.com」の音源公開ページまたはJARL Webの特設ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後は一定時間が経過するとファイルが削除される可能性があるので、早めの聴取をお勧めする。
●関連リンク:
・Radio JARL.com 音源公開ページ(FMぱるるん)
・毎週放送 JARLのラジオ番組「Radio JARL.com」(JARL Web)
・Radio JARL.com番組案内ページ
「アマチュア無線初心者の2人がお送りする一般の方・無線初心者向けの番組です。もちろんベテランの方も聞いてください。そして2人の珍質問に笑ってください」という、女性だけのアマチュア無線番組、CQ ham for girls。2014年8月3日から毎週日曜日の15時~15時30分に茨城県水戸市のコミュニティFM局「FMぱるるん」で放送が行われている。また千葉県木更津市のコミュニティ局「かずさFM」でも毎週日曜日の15時30分~16時に同内容が放送されている。
新たに音声ファイルが公開されたのは2022年7月24日(日)15時からの第418回放送。アマチュア無線の月刊誌「CQ ham radio」編集部の吉澤氏(JS1CYI)が登場し、CQ誌8月号(2022年7月19日発売)の内容紹介(表紙、特集「“CW”運用を楽しもう」)だった。
番組は下記関連リンクの「CQ ham for girls」の音源公開ページから。聞きたい放送日のものを選ぶと、mp3形式の音声ファイルで聴取できる。 なお放送後1か月が経過したファイルから削除されているので早めのワッチをオススメする。
●関連リンク:
・CQ ham for girls
・CQ ham for girls Facebookページ
アマチュア無線業務日誌の定番ソフト(フリーウェア)として、多くの無線家に愛用されている「Turbo
HAMLOG(通称「ハムログ」)」。そのWindows版が2022年7月11日に「Ver5.36a」としてバージョンアップ(部分文字列検索の仕様変更など)したが( 2022年7月13日記事
)、今回「その後の進捗状況」として、7月18日→7月20日→7月21日→7月22日→7月23日→7月24日に「追加・修正ファイル(ベータ版)」が公開(更新)された。
JG1MOU・浜田氏が制作している「ハムログ」はフリーソフトであることはもちろん、直感的な操作性などで愛好者も多い。そのWindows版が2022年5月9日に「Ver5.36」としてバージョンアップしたが、今回「その後の進捗状況」として、2022年7月18日→7月20日→7月21日→7月22日→7月23日→7月24日に「追加・修正ファイル(ベータ版)」が公開(更新)された。
その後の進捗状況(2022/7/24の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定 したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、 複数指定可能です。Tnx
JN3MXT
※JN7QRZを指定すると、N7QRも認識してしまうので修正。7/24
・CTY.DATからのDXエンティティ認識のロジックを再修正。Tnx JA2BQX
・複合条件検索の検索-2がバグっていたので修正。Tnx JA7GJT
・デュープチェックで、同一局と2万回を超える交信をしても2万回までしかカウントしないので修正。
その後の進捗状況(2022/7/21、7/22、7/23の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、複数指定可能です。Tnx
JN3MXT
・CTY.DATからのDXエンティティ認識のロジックを再修正。Tnx JA2BQX
・複合条件検索の検索-2がバグっていたので修正。Tnx JA7GJT
・デュープチェックで、同一局と2万回を超える交信をしても2万回までしかカウントしないので修正。
その後の進捗状況(2022/7/20の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、複数指定可能です。Tnx
JN3MXT
・CTY.DATからのDXエンティティ認識のロジックを再修正。Tnx JA2BQX
・複合条件検索の検索-2がバグっていたので修正。Tnx JA7GJT
その後の進捗状況(2022/7/18の更新内容)
※Ver5.36aに上書きしてください。
※ベータ版(テスト版)につき、処理方法がよく解らない方は無理に使用しないでください。
・JT-Get’sの設定画面に「特定局を選択-3」を追加。あらかじめ指定したコールサインが現れたら色付きで表示します。コールサインは、複数指定可能です。Tnx JN3MXT
●関連リンク:
・Turbo HAMLOG/Win Ver5.36a
・Turbo HAMLOGホームページ
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)沖縄県支部は2022年7月17日、沖縄県島尻郡の八重瀬町中央公民館で「令和4年度ローカルミーティング」を開催した。当日は沖縄復帰50周年記念局「8N650JP/6」公開運用のほか、アイボール会、ジャンク市のほか、メインイベントとして「復帰前の沖縄アマチュア無線を振り返る」というテーマのクロストークが行われた。
関係者から届いた当日のリポートを一部整理して以下に紹介する。
7月17日、八重瀬町中央公民館において「令和4年度ローカルミーティング」が開催されました。コロナ禍で昨年一昨年と行われず、3年ぶりの開催です。入り口にて検温と手指消毒、さらに連絡先の記入がありました。昨年は沖縄県(当時は琉球政府下)でアマチュア無線家が誕生して60周年、今年は沖縄県復帰50周年という節目の年です。復帰前を知るOMの方々がサイレントキーとなる中、昨年イベントが行えなかったのは非常に残念でした。
八重瀬町のご厚意で、オープンスペースにアンテナ設置場所の許可を頂いたのでV型ダイポールと50MHz帯の2エレを設置しました(ベース部分は米軍の払い下げ品です。これがかなりの重さで運ぶのに苦労します)。
オープンスペースにV型ダイポールと50MHz帯の2エレを設置
会場のホール内では懐かしい資料や、「沖縄アマチュア無線20周年記念式典」の記事などが紹介されました。
雑誌に掲載された「沖縄アマチュア無線20周年記念式典」や、沖縄のOM紹介の記事を紹介(2枚の画像を簡易合成)
懐かしい無線雑誌やコールブックなどを展示
無線機の展示コーナー
また、コリンズや自作リグなども展示されました。実際に電源も入り、アンテナを繋げば受信できるそうです。
1960年代に活躍したコリンズの無線機やリニアアンプを展示
JR6AF 東氏が1960年代に自作したSSBリグ。それを紹介する新聞記事も展示した
会場内では沖縄復帰50周年記念局「8N650JP/6」の運用もスタートしましたが、あいにくのコンディションでした。もしかしてアンテナ繋がっていないのではないか? と疑うほど静かで、一日を通じて交信できたのは3局ほどでした。
沖縄復帰50周年記念局「8N650JP/6」の運用風景、OPはJR6RMK 普久原氏
午後にはメインイベント「本土復帰50年~復帰前の沖縄アマチュア無線を振り返る~」をテーマとしたクロストークが行われました。
クロストーク「本土復帰50年 ~復帰前の沖縄アマチュア無線を振り返る~」模様
左はJR6AG(ex.KR8AG)髙良剋夫氏、右はJR6AF(ex.KR8AF)東 伸三氏。進行役は沖縄県支部長のJS6PSH 波平氏
まず支部長からお二方の経歴が簡単に紹介されました。JR6AF 東
伸三氏は1936(昭和11)年生まれで、元・FM沖縄の副社長をお務めになりました。現在は沖縄県電波適性利用推進員のメンバーで沖縄アマチュア無線の先駆者のお一人です。またJR6AG
髙良剋夫氏は1945(昭和20)年生まれで元・NTT職員、JARL沖縄県支部支部長を歴任されました。現在は琉球アマチュア無線クラブ(JR6YAA)の会長をされています。
以下、当日のクロストークから抜粋で紹介します。
■どのような少年時代だったか?
JR6AF:
スクラップや戦車の集積所などから部品を集めては分解したりして遊んだ。小学校時代には鉱石ラジオやスパイダーコイルを作成。5球のスーパーラジオを1年かけて製作。BBCやABCを聞いて楽しんでいた。高校時代に雑誌でアマチュア無線の存在を知り、その後、那覇高校物理クラブで楽しんだ。
JR6AG: 電解コンデンサを分解して遊んでいた。終戦後の沖縄は物資不足が顕著だった。小5の時、3歳上の兄の教科書で鉱石ラジオを見て、かっこいいと思うとともに、雑誌「子供の科学」に掲載されているバリコン、スパイダーコイル、真空管の写真や記事にときめいた。中3の時「中学生がアマチュア無線免許を最年少で取得」の記事が掲載されており、それでアマチュア無線を知った。早速JARLにハガキで問い合わせるものの、沖縄では許可になっていないことを知って愕然とした。その後、沖縄工業高校電子科時代に許可されることを知った。
■沖縄でアマチュア無線が許可になるまで
JR6AF:
高3の時「許可されていないなら、許可を受けようじゃないか」と、当時沖縄に駐留していた米国人ハムクラブ(OARC)にも働きかけをお願いした。琉球アマチュア無線研究会を作り、小遣いで受信機や送信機を製作。モールスや電気通信術、法律などの勉強会も行っていた。沖縄住民もアマチュア無線ができるように琉球政府に陳情するが、時期尚早と断られてしまった。
JR6AG: 1956年頃、当時の高校生を中心にアンカバー活動が始まった。
(1974年の収録音源紹介)
JR6AY
仲地昌京氏は1936(昭和11)年生まれで今年3月10日に逝去。元・琉球放送アナウンサーで那覇高校物理クラブの会長を努めた。「当時隠れて電波を出していたけれども、MPが見回りに来て、機械を大急ぎで隠した」エピソードが紹介された。
JR6AG: アンカバーがスパイ活動として使われるよりも、免許を与えてコントロールした方が良いのではないかとの話が出たのかもしれない。米側の都合とこちらの都合が合致して電波法改正に動いたのではないだろうか。
さまざまな活動によって、1960(昭和35)年5月27日に沖縄の電波法が一部改正され、6月24日に施行、アマチュア局の運用が始まった。
■沖縄でアマチュア無線が許可になってから
JR6AF: 改正前にJA1BJZ
平安名常功さんは、本土の大学へ進学していて、本土で免許を受けて開局していた。話を聞いて、とても羨ましかったのを覚えている。
1960年7月10日に沖縄アマチュア無線連盟(OARL)を結成し,JA1BJZ 平安名氏が会長を務めた。第1回の資格試験に向けて講習会を開催。その後、33名が合格。翌年6月22日に石橋 勇氏が工事落成検査に合格。KR8ABのコールサインを取得、新聞で紹介された。その後お二方もコールサインを取得。当時はVHF帯とUHF帯は許可されず、今と違うのは3アマに14MHz帯が許可されていた。
JR6AG: アマチュア局の空中線電力は出力ではなく、終段管の入力に読み替えられていた。その方が検査も楽だしね。実際にどれくらいの出力があったのかは分からないけれど。また「14.201~14.299MHz」が歯抜けになっていたけれど、たぶん米軍局のフォーンパッチのメイン周波数だったからじゃないかな。
1963年1月27日に琉球アマチュア無線クラブ(RARC)を結成、会長にはKR8AL内間 伸氏。
JR6AF: 理由はうろ覚えだけれども、復帰後の活動は下火になった。
JR6AG: 1963(昭和38)年6月1日(電波の日)、那覇市の国際通りにあったデパート「沖縄山形屋」でアマチュア無線の公開運用が行われた。免許は固定局だったので、電監に話して固定局の場所を変更して検査を受けた。
1967(昭和42)年3月31日 KR8AB 石橋氏の働きかけで、KR8局の多くがJARLへ加入。1969(昭和43)年10月18日にJARL九州地方本部長のJA6AX 浦上氏が来沖された際、JARLへの加盟と本土復帰後の呼出符号について要望。その後1971(昭和46)年12月20日に、復帰後のアマチュア局の呼出符号が「JR6AA~JR6NZ」「JR6QUA~JR6ZZZ」とすることが郵政省から通知された。
JA6AG: 当時、小笠原が日本に復帰した際のプリフィックスは「JD1」だから、「JD6」も良いんじゃない? っていう話もあった。二文字コールについては残してもらうよう一生懸命要望したんだけど、3文字コールについては余り考えていなかったから、Q符号の後が割り当てられたんじゃないかな。
(KR8AG局の最後の運用音声を紹介)
JR6AG:
パイルアップが凄くてね。最後だから多くと交信したかった。1972(昭和47)年5月14日の23時59分ぎりぎりまで電波を出した。翌日JR6コールになるのだけれど、馴染めなくてすぐに声を出せなかった。
■復帰前のラジオ放送「VOA(Voice Of America)」について
JR6AF:
国頭村奥間に500KW送信機×2台=1000kWで共産圏に向けて送信していた。電源は1000kW×3台の自家発電装置があった。送信を始めると周囲の家の蛍光灯が勝手についたり、雨の日は街路樹のフクギの葉が共鳴して鳴いたりしていた。
■アマチュア人生を振り返って
JR6AF: 昔はKing of
Hobbyだったけれども…、何もないものから一生懸命作っていった。アマチュア無線が人生を方向づけ人生を決めたと思う。
JA6AG: 同級生からは「まだ今でも無線やっているのか」と言われる。
■アマチュア無線の魅力とは
JR6AF: 自分で作って完成させ、世界の見知らぬ人と目に見えない無線でつながっていくところが魅力だ。
JA6AG: 先人たちのおかげで権利を得て、個人が自由に電波を出せる、ほかにはない趣味だと思う。
■後輩たちへのメッセージ
JA6AF:
電波を開拓してきた先人に感謝して続けてほしい。沖縄でコールサインが変わったりするユニークな歴史も踏まえてEnjoyしてほしい。
JR6AG: 同じくずっと続けていければいいと思う。
JR6AG髙良氏とJR6AF東氏
なかなか復帰前の状況を聞く機会はありませんので、とても興味深い内容となりました。13時30分から始まったクロストークは2時間以上にも及びました。その後お二方を交えて記念撮影を行い、ローカルミーティングは終了しました。
●関連リンク: JARL沖縄県支部
日本国内の各アマチュア局について、許可されている電波の型式、周波数、空中線電力といった免許情報について、コールサインなどから検索できる総務省のデータベース「無線局等情報検索」によると、2022年7月25日時点で、アマチュア局は「376,475局」の免許情報が登録されている。前回紹介した7月18日時点の登録数から1週間で175局ほど減少した。
総務省が提供する「無線局等情報検索」では、アマチュア局以外に、パーソナル無線、簡易無線、放送局など、さまざまな無線局の免許データが検索できる。2019年1月7日から同サービスのWebデザインを含めて仕様変更が行われ、ほぼリアルタイムで無線局データが確認できるようになった。
その後、2020年3月16日夜の更新を最後に4月15日まで、1か月間にわたるメンテナンス作業が行われた。電波法施行規則の一部改正に合わせて“免許状記載事項等が不公表となっている公共業務用無線局等(警察、消防ほか)”の一部データを反映するための改修だったようだ( 2020年4月15日記事 )。
今回、2022年7月25日時点で、同じコールサインでも「移動しない局」「移動する局」など、それぞれ無線局免許が分かれている場合を含め、アマチュア局として「376,475局」の免許状情報が登録されていた。前回、7月18日時点のアマチュア局の登録数は「376,650局」だったので、1週間で登録数が175局ほど減少した。
また、1982(昭和57)年12月にスタートしたパーソナル無線。最後の1局の免許有効期限が昨年(2021年)の12月19日までだったため、翌日の2021年12月20日をもって「パーソナル無線」は0局となり完全に消滅ている。
↓この記事もチェック!
<官報号外で公布、4月15日から施行>電波法施行規則を一部改正、公共業務用無線局等(警察や消防などの一部)の“公表制度の見直し”を反映
<hamlife.jpスタッフの雑記>「令和」の無線局免許状を総合通信局で受け取ってきた
<免許状の有効期限まで継続運用可能>900MHz帯の「パーソナル無線」は、平成27年11月30日以降も使用できる!!
●関連リンク:
・総務省電波利用ホームページ 無線局等情報検索
・総務省
許認可等の有効期間の延長等が認められる場合があります
・総務省 特定非常災害特別措置法の概要(PDF形式)
・アマチュア局38万局割れ(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・無線局等情報検索の更新タイミング(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
・消滅:パーソナル無線(CIC:JJ1WTL 本林氏のブログ)
「毎週、アマチュア無線を肴に、おかしく楽しく、そして深く、時には涙を、 時には役立つ話題をお送りしたいと思います。多彩なゲストをお迎えし、楽しく語って行きたいと思います。乞うご期待!」というハムのラジオ。2013年1月6日からインターネットでコンテンツの公開を行い、同年10月から2018年12月末までは茨城県水戸市の「FMぱるるん」で放送。2019年1月からは再びインターネット配信に戻っていたが、同年6月から毎週日曜日21時に千葉県成田市の「ラジオ成田」で地上波放送が再開した。さらに2020年4月からは毎週月曜日の13時に再放送も行われるようになった。
2022年7月24日の第499回放送は「今日はKANHAM特集!」。7月16~17日に大阪府池田市で開催された「関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM)」の会場特設ブースから、各ブースの模様と来場者へのインタビューなどを紹介した。
公開されたポッドキャスト音声は約52分。聴取は下記関連リンクから。Web上のほかiTunesかSticherのリンクからも聴くことができる。
●関連リンク: ハムのラジオ第499回の配信です
先週のアクセスランキング1位は、北海道札幌市内において北海道総合通信局が一般社団法人日本アマチュア無線連盟(JARL)北海道地方本部と共同で、同局の「電波規正用無線局」とJARLの「アマチュアガイダンス局」との連携運用を145MHz帯と430MHz帯のアマチュアバンドで行ったという話題。「アマチュア無線局用に割当てられた周波数等使用区別を守らない」「運用に際して送信しなければならない呼出符号(コールサイン)を送信しない」など、電波のルールに違反し運用しているアマチュア無線局に対して、JARL北海道地方本部からのメッセージ送信による注意喚起と、それでも改善が見られない場合に北海道総合通信局からメッセージ送信による指導などを行ったとしている。
札幌市内において、北海道総合通信局は同総通の「電波規正用無線局」と一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の「アマチュアガイダンス局」との連携運用を実施したことを公表した(同Webサイトから)
続く2位は「<出力0.5Wのコンパクトサイズ>西無線研究所、50MHz帯AMモードのハンディ機『NTS601』を新発売」。アマチュア無線機、人工衛星搭載用通信機、RFID装置、CB(市民ラジオ)無線機などの開発で知られる西無線研究所(兵庫県神戸市)が、50MHz帯のAMモードに対応したハンディトランシーバー「NTS601」の開発を完了し、予約申し込みの受け付けを開始した情報。「NTS601」の基本デザインは、2019年に発売を開始した27MHz帯市民ラジオ用のハンディ機「NTS111シリーズ」を踏襲したもので、単3乾電池4本または外部電源で動作し、50~51MHzのうちの15chで送受信が可能。送信出力は0.5Wで外部アンテナ端子(SMA)を装備。スピーカーマイクが付属している。同社の50MHz帯AM専用ハンディ機の発売はNTS601が初めてとなる。価格は68,200円(税・送料込み)。
3位は、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)から、2022年8月20日(土)と21日(日)の2日間、東京都江東区有明の東京ビッグサイト南展示棟3・4ホールで、3年ぶりに開催される「アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2022)」。今回出展を予定している162団体(企業、クラブなど)のブース配置図を発表したニュース。会場はメインの入口を入ると、すぐにJARL関係ブース、その右手にはアイコムやJVCケンウッド、第一電波工業をはじめとする日本アマチュア無線機器工業会(JAIA)加盟各社のブースなどが配置されている。PDF形式の「ハムフェア2022会場案内図・出展クラブ一覧」は、JARL Webの「ハムフェア2022」インフォメーションページからダウンロードできる。
4位は、ウクライナに住むアマチュア無線家・Sergey氏(UT2UW)が、ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まった2022年2月24日から2か月後の4月21日に、「русский мир пришел в мой дом(ロシアが私の家にやってきた)」というタイトルの動画をYouTubeへ投稿があったことを伝える記事。自身のシャックにロシア兵?が押し入り、アマチュア無線機器が破壊された様子を伝える映像には、アイコムのHF/50MHz帯トランシーバー「IC-756PROIII」や、JVCケンウッドのV・UHF帯トランシーバー「TS-790E(TS-790の欧州仕様)」の無残な姿や、リニアアンプに開いた弾痕、弾頭などが映るなど、目を覆いたくなる状況が映し出され関心を集めた。記事掲載後に、ツイッターで「русский “мир” と言っているので、ニュアンスとしては、『ロシアが言う“平和”とやらが、我が家にきた』という感じです」とアドバイスがあった。
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1)<ルールを守らないアマチュアバンド内の無線局に直接呼びかけ>北海道総合通信局「電波規正用無線局」とJARL「アマチュアガイダンス局」が連携運用
2)<出力0.5Wのコンパクトサイズ>西無線研究所、50MHz帯AMモードのハンディ機「NTS601」を新発売
3)【ハムフェア2022】<企業、クラブなど162団体が参加>事前にチェック! JARL、「ハムフェア2022」会場内のブース配置図(小間割り)を発表
4)<自室のアマチュア無線機が無残な姿に>ウクライナのアマチュア無線家・Sergey氏(UT2UW)が「ロシアが私の家にやってきた」とYouTubeへ投稿
5)<免許を受けずにアマチュア無線局を開設・運用>関東総合通信局、4アマの資格を持つ無線従事者に対し17日間の行政処分
6)<特集は「“CW”運用を楽しもう」、別冊付録「アマチュア無線お役立ち情報&資料集 2022夏」付き>CQ出版社が月刊誌「CQ ham radio」2022年8月号を刊行
7)<Windows 11/10/8.1に対応>八重洲無線、WIRES-Xポータブルデジタルノード用コネクションケーブルキット「SCU-57」「SCU-58」新発売
8)<ARISSスクールコンタクト>国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士、7月21日(木)17時38分から宇治市立北小倉小学校の子供たち(8N350K)と交信
9)<電波新聞デジタルが報道>八重洲無線、HF/50MHz帯トランシーバー「FT-710シリーズ」を発表
10)<2022年7月1日からスタート>対象地は全国2,144か所のインターチェンジ、大正会(JH3YAA)が「IC(インターチェンジ)アワード」を発行
アイコム株式会社は2022年7月20日から7月31日まで、公式Twitterアカウント(@Icom_Inc_Japan)で「アイコム ロゴ入りグッズのアイデアを募集」と題したキャンペーンを行っている。“アイコムのロゴが入った、こんなグッズがあれば欲しい”というものを考え、Twitterでアイデアを送ると、抽選で10名にアイコムのロゴ入りキャップ(帽子)がプレゼントされるというものだ。
アマチュア無線機器メーカーは自社のPRや販売促進活動のため、会社名などを入れたさまざまな種類のノベルティグッズを製作している。アイコムの今回のキャンペーンは、ユーザーの立場で「アイコムのロゴが入った、こんなグッズがあればほしい!」という提案(リクエスト)を行うというもの。公式Twitterアカウントでは下記のように案内され、すでに200件近い応募が届いているようだ。
アイコム ロゴ入りグッズのアイデア募集
抽選で10名様にキャップをプレゼント
・ このツイート にあなたが欲しいアイコムロゴ入りグッズのアイデアをコメントして下さい。
・日用品、雑貨、衣料などが対象です。
・無線機などの機器は対象外です。
・抽選後、当選者にはDMでお知らせします。
・プレゼントのお届け先は日本国内に限ります。
・応募期間:2022年7月31日23:59(JST)まで
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皆さんがあったらいいな♪と思うアイコムグッズ、
教えてください!
\アイコムのロゴが入ったこんなグッズがあればほしい!というもの、ありませんか?
いろんなアイデアをお寄せください。応募いただいた方から抽選で10名様にアイコムキャッププレゼント!
詳しくは画像をご覧ください。 pic.twitter.com/VRUmIZy9iB
— アイコム株式会社 Icom Inc (@Icom_Inc_Japan) July 20, 2022
hamlife.jpスタッフがシャックを探したところ、ロゴ入りボールペン、タオル、ミニ懐中電灯、帽子といったアイコムグッズを発見した。
このほか「キーホルダー」「缶バッジ」「液晶時計付きデスクトップカレンダー」「無線機型USBメモリー」「 引き出しの中を自由サイズに仕切るスマートセパレーター
」といったロゴ入りグッズの存在を確認している。
hamlife.jpスタッフがシャックで見つけたアイコムグッズ
個人的には、ぜひ昔のアイコムの無線機を小型化したカプセルトイ(フィギュア)のノベルティグッズ化を要望したい。AM-3D、IC-2N/3N、IC-μ2、IC-R1、IC-551/251/351、IC-706シリーズなどの精巧なミニチュアなら、“欲しい!”と思う人は絶対多いと思うのだが…!?
●関連リンク: アイコム ロゴ入りグッズのアイデア募集(Twitter)