無線ブログ集
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IC-750 の修理です。
半年間も誰からも依頼が無かったのに、何でこんなに連続しますかね?
どこか業者さんでも閉店されたんでしょうか....
ご依頼内容は
・電源が突然落ちる
・送受信出来たり出来なかったりする
・周波数表示が出ない事がある
と、言う事で届いた無線機をさっそく調査。
頂いた情報では、ちょっと足りなくて、全バンドで起こるのか
特定のバンドで起こるのか、モードは何かなどですが、無線機が届いていますので
さっそく調べてみましょう。
電源を入れる前に、内部にネジが転がっていないか、異物は入っていないかから
調べます。振って見るとカラカラってのが良くあります。音がしなくても基板に
ネジが引っかかっていると言うのもありますので、注意深く調べます。
問題無さそうなので、電源ON。
なるほど、全バンド、全モードで受信音がしない。
これはPLLの不具合ですね。何分か電源を入れたままにすると突然復旧すると
情報を頂いていますので、不具合が発生している今のうちにPLLの各部を調べます。
PLLがUNLOCKですので、その部分の特定をしなければなりません。
基板を外して半田面のシールド板を外そうと思ったら、なんど直接半田付け
されている電線があります。これは参った。
全部コネクタだったら外せますが、1本でも直接半田付けされていたら
一旦半田ごてで外して、元に戻したらまた半田付けをしなければ動作させられません。
面倒なので、そのまま作業をしますが、「つながれた犬」の状態で、基板を移動出来る
範囲が限られます。
この白い電線
大体の不具合部分が特定できたので、半田ごてを入れるために部品面のシールドの蓋と
半田面のシールド板を外します。
修理後、PLLのロックレンジ、出力などを調整。3時間の連続通電で受信出来なくなると
言う不具合は再発していません。
連続通電しながら、気になる点を調整していると、コイルのコアに
調整ドライバーを入れただけでコアが一番下までストンと落ちました。
えーーーーーーーーーっ!!
こうなるとどうやってもコアは上に上がって来る事はありません。
一旦基板から外してコアを抜き取ります。
そして再度コイルを基板に半田付けします。
そのままではコアが再びストンと落ちますので、「噛ませ物」をします。
この無線機では、3か所もその不具合がありました。
次に、電源が突然落ちると言うのを調べます。
送受信出来ないと言う不具合を調べている時に、何度か電源をON/OFFしていたら
スイッチは機械的に動作しているのに電源が入らないことがありました。
電源スイッチ自体の不具合ですので、交換以外に方法はありません。
同じスイッチの新品は入手出来ませんので、中古の解体品を入手するしか無さそうです。
あるいは、専用電源を用意して、IC-750自体の電源スイッチはジャンパーして
常にONの状態として、電源でON/OFFするとか工夫が必要です。
最後に周波数表示が出ないと言うのを調査。
この無線機にはPLLのUNLOCKを知らせる為に表示を消すとかドット表示だけにすると言う
細工はありません。従いまして表示が出ないと言うのは表示部に関する不具合ですが
電源スイッチが機械的に入っていて、ユーザーさんは電源が入っていると思っていて
UNLOCKで音も出ませんので、実際は電源スイッチの不具合で電源が実際は入っていないのを
表示が出ないと勘違いされたものと思います。
こちらに届いて、色々やっている中で、一度も表示が出なくなった事はありません。
もうしばらく通電して様子を見たいと思います。
受信は問題なさそうなので、送信部の確認です。
1.9MHzと3.5MHzが80W程度と低く、7MHz~24MHzまで
100W以上出ています。28MHzは昔の50W制限がかかったままです。
何で低い周波数のパワーが出ていないのか調べたら、サービスマニュアルに
載っていない部分の調整ずれがありましたので、調整すると
29MHzを除く全バンド100W以上出るようになりました。
通常は1週間程度、1日8時間程度の連続通電試験をして返却するのですが
色々ご指摘部分が謎な領域が多いので2週間程度の連続通電試験をして、不具合が無ければ返却したいと思います。
調整中に、ここはどうするかなあと言う部分があったので、どうしますかと
フィードバックしましたが、連絡がありませんので、作業中断しております。
半年間も誰からも依頼が無かったのに、何でこんなに連続しますかね?
どこか業者さんでも閉店されたんでしょうか....
ご依頼内容は
・電源が突然落ちる
・送受信出来たり出来なかったりする
・周波数表示が出ない事がある
と、言う事で届いた無線機をさっそく調査。
頂いた情報では、ちょっと足りなくて、全バンドで起こるのか
特定のバンドで起こるのか、モードは何かなどですが、無線機が届いていますので
さっそく調べてみましょう。
電源を入れる前に、内部にネジが転がっていないか、異物は入っていないかから
調べます。振って見るとカラカラってのが良くあります。音がしなくても基板に
ネジが引っかかっていると言うのもありますので、注意深く調べます。
問題無さそうなので、電源ON。
なるほど、全バンド、全モードで受信音がしない。
これはPLLの不具合ですね。何分か電源を入れたままにすると突然復旧すると
情報を頂いていますので、不具合が発生している今のうちにPLLの各部を調べます。
PLLがUNLOCKですので、その部分の特定をしなければなりません。
基板を外して半田面のシールド板を外そうと思ったら、なんど直接半田付け
されている電線があります。これは参った。
全部コネクタだったら外せますが、1本でも直接半田付けされていたら
一旦半田ごてで外して、元に戻したらまた半田付けをしなければ動作させられません。
面倒なので、そのまま作業をしますが、「つながれた犬」の状態で、基板を移動出来る
範囲が限られます。
この白い電線

大体の不具合部分が特定できたので、半田ごてを入れるために部品面のシールドの蓋と
半田面のシールド板を外します。

修理後、PLLのロックレンジ、出力などを調整。3時間の連続通電で受信出来なくなると
言う不具合は再発していません。
連続通電しながら、気になる点を調整していると、コイルのコアに
調整ドライバーを入れただけでコアが一番下までストンと落ちました。
えーーーーーーーーーっ!!
こうなるとどうやってもコアは上に上がって来る事はありません。
一旦基板から外してコアを抜き取ります。

そして再度コイルを基板に半田付けします。
そのままではコアが再びストンと落ちますので、「噛ませ物」をします。
この無線機では、3か所もその不具合がありました。
次に、電源が突然落ちると言うのを調べます。
送受信出来ないと言う不具合を調べている時に、何度か電源をON/OFFしていたら
スイッチは機械的に動作しているのに電源が入らないことがありました。
電源スイッチ自体の不具合ですので、交換以外に方法はありません。
同じスイッチの新品は入手出来ませんので、中古の解体品を入手するしか無さそうです。
あるいは、専用電源を用意して、IC-750自体の電源スイッチはジャンパーして
常にONの状態として、電源でON/OFFするとか工夫が必要です。
最後に周波数表示が出ないと言うのを調査。
この無線機にはPLLのUNLOCKを知らせる為に表示を消すとかドット表示だけにすると言う
細工はありません。従いまして表示が出ないと言うのは表示部に関する不具合ですが
電源スイッチが機械的に入っていて、ユーザーさんは電源が入っていると思っていて
UNLOCKで音も出ませんので、実際は電源スイッチの不具合で電源が実際は入っていないのを
表示が出ないと勘違いされたものと思います。
こちらに届いて、色々やっている中で、一度も表示が出なくなった事はありません。
もうしばらく通電して様子を見たいと思います。
受信は問題なさそうなので、送信部の確認です。
1.9MHzと3.5MHzが80W程度と低く、7MHz~24MHzまで
100W以上出ています。28MHzは昔の50W制限がかかったままです。
何で低い周波数のパワーが出ていないのか調べたら、サービスマニュアルに
載っていない部分の調整ずれがありましたので、調整すると
29MHzを除く全バンド100W以上出るようになりました。
通常は1週間程度、1日8時間程度の連続通電試験をして返却するのですが
色々ご指摘部分が謎な領域が多いので2週間程度の連続通電試験をして、不具合が無ければ返却したいと思います。
調整中に、ここはどうするかなあと言う部分があったので、どうしますかと
フィードバックしましたが、連絡がありませんので、作業中断しております。


DX-70G の修理です。
FT-900を返却したので、今週は自分の無線機を調整して
遊ぼうと思っていたのですが、ご依頼がありましたので
自分のはまた後日と言う事にしました。
半年も誰からも依頼が無かったのですが、連続するものですねぇ。
今年2台目の知らない方からの依頼品です。
症状は
・間違えてコネクタを挿したら電源が入らなくなった
・RITのスイッチが機能しない
と言う物。
RITはまあ直るでしょうが、電源が入らないと言うのが問題です。
自然故障ならば、1,2点の部品交換で直るとしても、コネクタを間違えて
挿したなんて言うと重症ですね。
とりあえず、お話だけでは何とも言えませんので、現品をお送りいただきました。
お伺いした詳細から、検討をつけて回路図から無線機内部のヒューズが飛んでいないか
チェックしましたが、これは生きていました。
そのコネクタには電源ラインもありますので、5V回路に12Vがかかっていると
完全なるジャンクと言う事になります。
何か部品が吹き飛んでいて、CPUを壊すのを防御してくれていれば良いのでだが.....
次にチェックするのは、そのコネクタのあるMAIN UNITです。
これを外すのは大変。ネジを外して持ち上げると言うような構造ではないので
あれこれ外して、やっと取り出せます。
部品面は何ともなかったのですが、半田面を見て
「あーーーーーーーーー!」
でも助かりました。パターンが細いので、焼切れていましたので、それ以上の
焼損を防げました。
パターンが剥がれているので、切れた部分をジャンパーしただけでは、振動で
剥がれ落ちて、どこかにショートするとまた壊れますので、そのパターン全てを
剥がしてから、ジャンパーをしました。
ここが焼けると言う事は、このピンがここだから、このピンはここにと
順番に回路図を追いかけましたが、それらの信号からこれ以上壊れる
個所はないと判断して、元通りに組み立てました。
電源を入れて見ると
OK! 煙は上がりません。 良し良し。
一通り動作チェックをしましたが、これと言った違和感はありません。
次はRITスイッチが機能しない問題。
RITスイッチを押した感触が他と違います。スイッチの交換が必要なようです。
スイッチを確認するのは、フロントパネルを分解して、基板を取り外さないとスイッチは
見えてきません。
分解して押してみても、「ポコポコ」感がありません。
スイッチの交換が必要ですが、表面実装でこのスイッチの高さの物は持っていません。
通販で入手するか、奥の手で同じスイッチで使わない機能の物を移植するかですが
自分の物ではないので、オーナーさんにおお伺いした所、こちらの提案した
LOCKの機能は動作しなくても良いとの事でしたので、LOCKのスイッチを外して
RITに移植しました。
RIT ON
RIT OFF
これで、全機能が動作するようになり、感度、出力も全バンド問題ありませんでしたので
修理完了です。
すでに返却しましたので、お手元に届いてちゃんと交信できましたと
お喜びのメールも頂きました。
本体も傷が無い、新品同様でしたので、このままジャンクは勿体ないなあと
思いましたが、どうにか修理が出来てよかったです。
「もうここに帰って来るんじゃないよ」とおまじないをかけて
送り出しました。
来週こそ、自分の無線機!!
FT-900を返却したので、今週は自分の無線機を調整して
遊ぼうと思っていたのですが、ご依頼がありましたので
自分のはまた後日と言う事にしました。
半年も誰からも依頼が無かったのですが、連続するものですねぇ。
今年2台目の知らない方からの依頼品です。
症状は
・間違えてコネクタを挿したら電源が入らなくなった
・RITのスイッチが機能しない
と言う物。
RITはまあ直るでしょうが、電源が入らないと言うのが問題です。
自然故障ならば、1,2点の部品交換で直るとしても、コネクタを間違えて
挿したなんて言うと重症ですね。
とりあえず、お話だけでは何とも言えませんので、現品をお送りいただきました。
お伺いした詳細から、検討をつけて回路図から無線機内部のヒューズが飛んでいないか
チェックしましたが、これは生きていました。
そのコネクタには電源ラインもありますので、5V回路に12Vがかかっていると
完全なるジャンクと言う事になります。
何か部品が吹き飛んでいて、CPUを壊すのを防御してくれていれば良いのでだが.....
次にチェックするのは、そのコネクタのあるMAIN UNITです。
これを外すのは大変。ネジを外して持ち上げると言うような構造ではないので
あれこれ外して、やっと取り出せます。
部品面は何ともなかったのですが、半田面を見て
「あーーーーーーーーー!」
でも助かりました。パターンが細いので、焼切れていましたので、それ以上の
焼損を防げました。

パターンが剥がれているので、切れた部分をジャンパーしただけでは、振動で
剥がれ落ちて、どこかにショートするとまた壊れますので、そのパターン全てを
剥がしてから、ジャンパーをしました。
ここが焼けると言う事は、このピンがここだから、このピンはここにと
順番に回路図を追いかけましたが、それらの信号からこれ以上壊れる
個所はないと判断して、元通りに組み立てました。
電源を入れて見ると

OK! 煙は上がりません。 良し良し。
一通り動作チェックをしましたが、これと言った違和感はありません。
次はRITスイッチが機能しない問題。
RITスイッチを押した感触が他と違います。スイッチの交換が必要なようです。
スイッチを確認するのは、フロントパネルを分解して、基板を取り外さないとスイッチは
見えてきません。

分解して押してみても、「ポコポコ」感がありません。
スイッチの交換が必要ですが、表面実装でこのスイッチの高さの物は持っていません。
通販で入手するか、奥の手で同じスイッチで使わない機能の物を移植するかですが
自分の物ではないので、オーナーさんにおお伺いした所、こちらの提案した
LOCKの機能は動作しなくても良いとの事でしたので、LOCKのスイッチを外して
RITに移植しました。
RIT ON

RIT OFF

これで、全機能が動作するようになり、感度、出力も全バンド問題ありませんでしたので
修理完了です。
すでに返却しましたので、お手元に届いてちゃんと交信できましたと
お喜びのメールも頂きました。
本体も傷が無い、新品同様でしたので、このままジャンクは勿体ないなあと
思いましたが、どうにか修理が出来てよかったです。
「もうここに帰って来るんじゃないよ」とおまじないをかけて
送り出しました。
来週こそ、自分の無線機!!

FT-900 の修理の続きです。
最終確認も終えて、いよいよ返却ですが、この機種に
使われている側面のゴム足に、時々見かける不具合が発生しています。
ゴムが解けて、「ネチャネチャ」 になっています。
4個のうち1個だけで、他の3個は大丈夫そうです。
オーナーさんには、ゴム足が解け始めているので、早めに撤去または
取替したほうが良いですよとご連絡。
こちらでも純正ではありませんが、似たものはストックしてあるので
交換は可能だと連絡すると、交換を希望されましたので実施。
「単純に交換」って簡単に書きますが、ネチャネチャになっている物を
除去するのは大変で、ケースに付くし、手にもつくし.....
これで作業終了。
しまった、ホワイトバランスを間違えた!と言う事で、表示部が写真では
飛んじゃってますが、ちゃんと普通のFT-900なりの表示をしていますので
ご安心を。
これで今年初めての、知らない方からのご依頼を無事壊す事無くクリアー出来ました。
と思っていたら、知らない方からの今年2台目のご依頼が。
何で半年も誰からもご依頼が無かったのに、面白そうな故障した無線機を
購入して来週末はこれだと喜んでいると、依頼が入るのでしょうね。
マーフィーの法則ですか??
次も壊さないように頑張ります!
「ぶっ壊して結構です」とありがたいお言葉を頂戴しています。
冒険者っていらっしゃるものですね。
期待しないでお待ちください.....
最終確認も終えて、いよいよ返却ですが、この機種に
使われている側面のゴム足に、時々見かける不具合が発生しています。
ゴムが解けて、「ネチャネチャ」 になっています。
4個のうち1個だけで、他の3個は大丈夫そうです。

オーナーさんには、ゴム足が解け始めているので、早めに撤去または
取替したほうが良いですよとご連絡。
こちらでも純正ではありませんが、似たものはストックしてあるので
交換は可能だと連絡すると、交換を希望されましたので実施。

「単純に交換」って簡単に書きますが、ネチャネチャになっている物を
除去するのは大変で、ケースに付くし、手にもつくし.....
これで作業終了。
しまった、ホワイトバランスを間違えた!と言う事で、表示部が写真では
飛んじゃってますが、ちゃんと普通のFT-900なりの表示をしていますので
ご安心を。

これで今年初めての、知らない方からのご依頼を無事壊す事無くクリアー出来ました。
と思っていたら、知らない方からの今年2台目のご依頼が。
何で半年も誰からもご依頼が無かったのに、面白そうな故障した無線機を
購入して来週末はこれだと喜んでいると、依頼が入るのでしょうね。
マーフィーの法則ですか??
次も壊さないように頑張ります!
「ぶっ壊して結構です」とありがたいお言葉を頂戴しています。
冒険者っていらっしゃるものですね。
期待しないでお待ちください.....

FT-900 の修理です。
BLOGの更新をあまりやっていませんが、修理や調整は毎週楽しんでおります。
BLOGまで手が回らないんです.....
今年初の知らない方からのご依頼です。
本業の方にご依頼された方が、確実なのによくぞまあ
私なんぞに預けようと、よほどの 「冒険者」 と想像します。
受信専用で中古で購入されたのですが、調子が悪いようです。
メンテナンスしていない中古品ですから、全部がちゃんと動くなんて
思って購入されたのではないと思いますが、下記症状ですので
我慢して使うと言うレベルではなく、ジャンクですね。
・購入後電源が入ったり入らなかったりする
・リセットされたりバンド切替えができないことがある
最初はそれでも使えていたようですが、しばらく保管して電源を入れて見ると
・Sメーターが振り切れたまま
・受信音や操作音がスピーカー、イヤホン端子共に出ない
もプラスされたようで、重症化してしまったようです。
何が壊れればそんな症状になるのか、ぜひ知りたい!
普通、お伺いしてる内容とかけ離れていることが多く、話半分で聞いています。
今回もまず電源が入るものと勝手に思っていましたら、ちょっと様子が違いました。
FT-900は電源を入れると、リレーの音が複数聞こえて
周波数表示の部分のバックライトがオレンジ色に輝いて立ち上がりますが
スイッチを入れても、切ってもリレーの音はせず、周波数表示の
部分のバックライトは薄暗く、立ち上がります。
なんじゃそりゃ?
リレー制御の回路からオシロスコープで追いかけます。
トランジスタが飛んでいます。自然故障ね、なるほどこいつか。
交換交換。
と気軽な気持ちで。
これで立ち上がるぞ。
パワーON!
げげっ
立ち上がったのは電源ではなく、 「煙」でした。
あわてて電源OFFして調べると、やってくれています。
フンずけてるじゃん。(白色と茶色の電線)
お伺いしたのは、いかにも自然故障的な話でしたが
手を入れているじゃないですか。
それなら最初にその話があれば、もっと色々素人さんが
やってしまいそうな個所を点検してから電源を入れるのにねぇ。
これだから、話半分で聞いているのですが、今回は油断していました。
踏まれた線は
これがGNDに落ちているわけですから、トランジスタが壊れたのも納得できます。
交換しても煙が上がるわなあ!
電線の不良個所をカットして繋ぎ、トランジスタを再度交換。
今度こそ。
パワーON。
合格です!!
送受信、その他の機能も問題なく動作しております。
1週間ほど通電試験をして返却です。
BLOGの更新をあまりやっていませんが、修理や調整は毎週楽しんでおります。
BLOGまで手が回らないんです.....
今年初の知らない方からのご依頼です。
本業の方にご依頼された方が、確実なのによくぞまあ
私なんぞに預けようと、よほどの 「冒険者」 と想像します。
受信専用で中古で購入されたのですが、調子が悪いようです。
メンテナンスしていない中古品ですから、全部がちゃんと動くなんて
思って購入されたのではないと思いますが、下記症状ですので
我慢して使うと言うレベルではなく、ジャンクですね。
・購入後電源が入ったり入らなかったりする
・リセットされたりバンド切替えができないことがある
最初はそれでも使えていたようですが、しばらく保管して電源を入れて見ると
・Sメーターが振り切れたまま
・受信音や操作音がスピーカー、イヤホン端子共に出ない
もプラスされたようで、重症化してしまったようです。
何が壊れればそんな症状になるのか、ぜひ知りたい!
普通、お伺いしてる内容とかけ離れていることが多く、話半分で聞いています。
今回もまず電源が入るものと勝手に思っていましたら、ちょっと様子が違いました。
FT-900は電源を入れると、リレーの音が複数聞こえて
周波数表示の部分のバックライトがオレンジ色に輝いて立ち上がりますが
スイッチを入れても、切ってもリレーの音はせず、周波数表示の
部分のバックライトは薄暗く、立ち上がります。
なんじゃそりゃ?
リレー制御の回路からオシロスコープで追いかけます。
トランジスタが飛んでいます。自然故障ね、なるほどこいつか。
交換交換。
と気軽な気持ちで。
これで立ち上がるぞ。
パワーON!
げげっ
立ち上がったのは電源ではなく、 「煙」でした。
あわてて電源OFFして調べると、やってくれています。

フンずけてるじゃん。(白色と茶色の電線)
お伺いしたのは、いかにも自然故障的な話でしたが
手を入れているじゃないですか。
それなら最初にその話があれば、もっと色々素人さんが
やってしまいそうな個所を点検してから電源を入れるのにねぇ。
これだから、話半分で聞いているのですが、今回は油断していました。
踏まれた線は

これがGNDに落ちているわけですから、トランジスタが壊れたのも納得できます。
交換しても煙が上がるわなあ!
電線の不良個所をカットして繋ぎ、トランジスタを再度交換。

今度こそ。
パワーON。
合格です!!
送受信、その他の機能も問題なく動作しております。
1週間ほど通電試験をして返却です。

TS-930S の修理です。
まず目についたのが、電池ケースが割れています。
取り外してみると、ボロボロ
新しいものを実装
まずはPLL基板の健康診断。
以前のBLOGでも書いたように、チェックピンを立てます。
https://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/280b705c078885ebec7b264ee732c7c0
調整をしていると、なにやら生暖かい臭いがして来ました。
あわてて電源をOFF。
クンクン、どこから臭うんだ?もしかして、あの抵抗か?
正解です。
以前、この部分を3端子レギュレータに置き換えたことがあります。
放熱板を外してドリルで穴をあけて、タップ処理をしたので大手術でした。
元に戻せるのか?と言うほどでしたので、今回の実験はセメント抵抗に
したらどれくらい発熱が抑えられるかと言う物。
パーツケースを漁ると、10Wの抵抗を直列にすると同じような値の物に
なりますので、それを実装。
やけどするほど熱くなる抵抗が、ずっと触っておくのは嫌だが、まあ20秒位なら
我慢できるなあと言うレベルとなりましたので、それでこの部分はお終いとしました。
バラしたついでに、ファンに注油。
残るは調整となりましたが、まだまだ不具合が出て来るものと思います。
素直に終わらせてくれないのがTS-930何ですよねぇ。
調整は後日ゆっくりするとして、購入して忘れている壊れた無線機の
修理が先ですので、ひとまず棚の飾りにしておきましょうか。
まず目についたのが、電池ケースが割れています。

取り外してみると、ボロボロ

新しいものを実装

まずはPLL基板の健康診断。
以前のBLOGでも書いたように、チェックピンを立てます。
https://blog.goo.ne.jp/jr4gpa/e/280b705c078885ebec7b264ee732c7c0

調整をしていると、なにやら生暖かい臭いがして来ました。
あわてて電源をOFF。
クンクン、どこから臭うんだ?もしかして、あの抵抗か?
正解です。

以前、この部分を3端子レギュレータに置き換えたことがあります。
放熱板を外してドリルで穴をあけて、タップ処理をしたので大手術でした。
元に戻せるのか?と言うほどでしたので、今回の実験はセメント抵抗に
したらどれくらい発熱が抑えられるかと言う物。
パーツケースを漁ると、10Wの抵抗を直列にすると同じような値の物に
なりますので、それを実装。

やけどするほど熱くなる抵抗が、ずっと触っておくのは嫌だが、まあ20秒位なら
我慢できるなあと言うレベルとなりましたので、それでこの部分はお終いとしました。
バラしたついでに、ファンに注油。
残るは調整となりましたが、まだまだ不具合が出て来るものと思います。
素直に終わらせてくれないのがTS-930何ですよねぇ。
調整は後日ゆっくりするとして、購入して忘れている壊れた無線機の
修理が先ですので、ひとまず棚の飾りにしておきましょうか。

TS-830S の修理です。
修理と言えるほどの事ではなく、スイッチの接触不良の退治です。
押し釦スイッチ類は、スイッチの構造上正面からしか洗浄出来ないのですが
フロントパネルを外さないとその作業が出来ません。
それをすると、こうなります。
そして作業終了後は、また元に戻して行きますが、つまみ類の銀色のメッキがくすんでいましたので
クリーニングしながら戻して行きます。
以前分解調整したのが随分前だったので、VFOのバリコンの接触不良対策も
施しておきます。
通電して動作確認です。
押し釦スイッチの接触不良は改善して快適です。
VFOもばっちり。
ゴールデンウイークは 「STAY HOME」で、無線機の清掃・調整などで過ごしたいと思います。
修理と言えるほどの事ではなく、スイッチの接触不良の退治です。
押し釦スイッチ類は、スイッチの構造上正面からしか洗浄出来ないのですが
フロントパネルを外さないとその作業が出来ません。
それをすると、こうなります。

そして作業終了後は、また元に戻して行きますが、つまみ類の銀色のメッキがくすんでいましたので
クリーニングしながら戻して行きます。
以前分解調整したのが随分前だったので、VFOのバリコンの接触不良対策も
施しておきます。

通電して動作確認です。
押し釦スイッチの接触不良は改善して快適です。
VFOもばっちり。
ゴールデンウイークは 「STAY HOME」で、無線機の清掃・調整などで過ごしたいと思います。

FT-757GX の修理の続きです。
表示は出るようになって、受信は出来ているのですが送信が出来ません。
ジャンクとして購入しているので、何が飛び出すかが分かりません。
ファイナルのトランジスタが飛んでいるかもしれませんし、半田クラックかも知れません。
さあ、調べよう。
とりあえず、RFユニットの出口で信号があるか?
残念、ありません。
と、するとファイナルの石は生きている可能性が出てきました。
期待大!
色々調べると、送信時に電圧が出て来ないといけない所が 0(ゼロ)Vです。
これだ。なんで電圧が出て来ないのか?
回路図片手に追いかけて行くと、トランジスタにたどり着きました。
その周辺を測定すると、そのトランジスタを動作させようと、信号は
来ていますが、トランジスタが動作していません。
みーつけた!
しかし、いきなり交換しても、壊れた原因を見つけないと、またすぐに壊れる
可能性があるのでその周辺をさらに調査。
おっと、ヤバイッヤバイ。その先のダイオードがショートしていました。
なるほど。
ダイオードショート --- > トランジスタの定格オーバーで破壊 --- > 送信時に電圧がかからないので動作しない
と言う事です。
ダイオードがオープンで壊れてくれればよかったのですが、ショートで壊れたので
トランジスタも道連れにしてしまったようです。
故障個所のダイオードはLPFユニット内
トランジスタはファイナルユニット内
外すの大変!
部品交換をして、送信時に正常な電圧が発生していることを確認。
いよいよファイナルユニットに信号を入れてやります。
見事に100W出てきました。
ふーーーーー。 良かった。
ファンがカラカラうるさいので、分解して注油。
これでやっと各部調整にかかれます。
表示は出るようになって、受信は出来ているのですが送信が出来ません。
ジャンクとして購入しているので、何が飛び出すかが分かりません。
ファイナルのトランジスタが飛んでいるかもしれませんし、半田クラックかも知れません。
さあ、調べよう。
とりあえず、RFユニットの出口で信号があるか?
残念、ありません。
と、するとファイナルの石は生きている可能性が出てきました。
期待大!
色々調べると、送信時に電圧が出て来ないといけない所が 0(ゼロ)Vです。
これだ。なんで電圧が出て来ないのか?
回路図片手に追いかけて行くと、トランジスタにたどり着きました。
その周辺を測定すると、そのトランジスタを動作させようと、信号は
来ていますが、トランジスタが動作していません。
みーつけた!
しかし、いきなり交換しても、壊れた原因を見つけないと、またすぐに壊れる
可能性があるのでその周辺をさらに調査。
おっと、ヤバイッヤバイ。その先のダイオードがショートしていました。
なるほど。
ダイオードショート --- > トランジスタの定格オーバーで破壊 --- > 送信時に電圧がかからないので動作しない
と言う事です。
ダイオードがオープンで壊れてくれればよかったのですが、ショートで壊れたので
トランジスタも道連れにしてしまったようです。
故障個所のダイオードはLPFユニット内

トランジスタはファイナルユニット内

外すの大変!

部品交換をして、送信時に正常な電圧が発生していることを確認。
いよいよファイナルユニットに信号を入れてやります。
見事に100W出てきました。
ふーーーーー。 良かった。
ファンがカラカラうるさいので、分解して注油。

これでやっと各部調整にかかれます。

FT-757GX の修理です。
確か2年位前に、何かがおかしいとの事で購入したのですが、そんな古い話
覚えているはずもなく.....
DISPLAYユニットのCPUが死んでいるってのは、購入してすぐ確認してたので知っていて
部品をずっと探していましたが、その他の不具合は何だったか分かりません。
メインCPUと通信していないので、周波数表示他何も表示されません。
ロジックICなら探せばどこかから入手できますが、専用ICですので
こんな古い無線機の部品をメーカーが持っているはずがありません。
そうなると、部品取りの無線機を購入して移植するしかありません。
メーカーから新品のICと言うのは絶望的ですので、中古のDISPLAYユニットの基板単体か
本体を探さなくてはなりませんが、本体だと結構な値段になると思います。
それならこの無線機をあきらめた方が財布のためでしょう。
DISPLAYユニットが入手できなかったら、この無線機を部品取用にしようと
保管していましたが、先日救いようのないボロボロの部品取り用のFT-757GXが入手できました。
これを待っていました!
そのボロボロのFT-757GXは、受信は出来るが送信が出来ないとの事。
どうせ筐体がぼろぼろで、修理しても使えないのだから止めときゃ良いのに、
「何が壊れているか知りたい」
と言う、悪い虫が騒ぎ出しました。
送信できないのは、RFユニット内のICが壊れていました。
直しても部品取りされる運命ですから、故障個所の特定が出来て納得したので
次に進みます。
さっそくDISPLAYユニットを摘出して移植。見事に表示は復活しました。
写真を撮り忘れました。
これで復活!と思ったら、送信しても電波が出ません。
やはり.....
1つ直すと、次の動作試験をします。そうするとそこに不具合が。
そしてその不具合を退治するとまた今まで見えなかった次の不具合がってのが古い無線機の定番です。
さあ、何が原因で送信できないんだろう。
来週の週末の楽しみが出来ました!
確か2年位前に、何かがおかしいとの事で購入したのですが、そんな古い話
覚えているはずもなく.....
DISPLAYユニットのCPUが死んでいるってのは、購入してすぐ確認してたので知っていて
部品をずっと探していましたが、その他の不具合は何だったか分かりません。
メインCPUと通信していないので、周波数表示他何も表示されません。

ロジックICなら探せばどこかから入手できますが、専用ICですので
こんな古い無線機の部品をメーカーが持っているはずがありません。
そうなると、部品取りの無線機を購入して移植するしかありません。
メーカーから新品のICと言うのは絶望的ですので、中古のDISPLAYユニットの基板単体か
本体を探さなくてはなりませんが、本体だと結構な値段になると思います。
それならこの無線機をあきらめた方が財布のためでしょう。
DISPLAYユニットが入手できなかったら、この無線機を部品取用にしようと
保管していましたが、先日救いようのないボロボロの部品取り用のFT-757GXが入手できました。
これを待っていました!
そのボロボロのFT-757GXは、受信は出来るが送信が出来ないとの事。
どうせ筐体がぼろぼろで、修理しても使えないのだから止めときゃ良いのに、
「何が壊れているか知りたい」
と言う、悪い虫が騒ぎ出しました。
送信できないのは、RFユニット内のICが壊れていました。
直しても部品取りされる運命ですから、故障個所の特定が出来て納得したので
次に進みます。
さっそくDISPLAYユニットを摘出して移植。見事に表示は復活しました。
写真を撮り忘れました。
これで復活!と思ったら、送信しても電波が出ません。
やはり.....
1つ直すと、次の動作試験をします。そうするとそこに不具合が。
そしてその不具合を退治するとまた今まで見えなかった次の不具合がってのが古い無線機の定番です。
さあ、何が原因で送信できないんだろう。
来週の週末の楽しみが出来ました!
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