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feed エアバンド受信機の製作 Vol.6 完成しました! (2018/1/13 17:16:22)
Youtubeでは一足先に公開しましたが、連載中だったエアバンド受信機、とりあえず完成しました!


構成としては以下の通り。
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雑誌付録のメイン基板部はTA7358で周波数変換 ⇒ 三端子ラジオICのLA1050(LMF501同等品)で増幅・検波 ⇒ 音声増幅はLM386という構成です。SGから信号を入れてみると-105dBmくらいまで確認できました。2SK241を使ったプリアンプを加えることで-130dBmくらいまでなんとか聴こえるくらいになりました。S/N比も悪くないです。※書籍の内容になりますのでメイン基板の回路図UPは控えます。
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チューニングは10kΩの可変抵抗でバリキャップに加える電圧を可変させるようになっていますが、115~128MHzくらいまで可変幅があるため可変抵抗に軽く触れただけでも大きく周波数が動いてしまい微調整が困難です。そこで10kΩに直列に1kΩの可変抵抗を追加することで微調整ができるようにしました。ヘリポットを使う手もありますが、直列にする手法だと安く済みますし大きく動かしたいときと微調整の両方に対応できるので使い勝手が良いです。


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Sメーターは100円で投げ売りされていた詳細不明のメーターを使用。元々のパネルからバッテリーチェッカー用と思われます。とりあえずPCで適当に目盛りを作成。目盛り間隔は全くのいい加減です(^^; AGCの効きとメーターの振りがイマイチなのでもう1段増幅してちゃんと振れるようになったら校正した目盛り間隔に変えようと思います。

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この受信機の製作にあたり、エッチングによる基板作製やアルミ板の曲げ・切断加工、AGC回路の製作など初めて挑戦したことが色々とありとても良い経験になりました。実用的な感度に仕上げることができたのも自信になりました(^^)




feed エアバンド受信機の製作 Vol.5 AGC、Sメータ回路 (2018/1/7 11:37:01)
プリアンプと周波数カウンタが付いて実用性が向上したエアバンド受信機ですが、あえて不満を挙げるとすればAGCの弱さ。LMF501のデータシートを見るとAGCレンジは30dBとなっています。数字を聞いてもいまいちピンときませんが、実際に受信してみると強い局と弱い局の差が大きい。もう少しAGCが強めに効いてくれるとレベルが揃って聞きやすくなりそうな感じです。

そこでAGCも追加してみることにします。 LM358で作ったなんちゃってSメーターの回路 をさらにもう1段増幅してプリアンプ部にフィードバックしようと思いましたが・・・どうにも上手くAGC電圧が出てくれない。あれこれ試行錯誤してみましたが思うようにいかないのでトランジスタで作り直すことにしました(LM358の回路は人様のパクリ^^;)

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とりあえずバイアスいいかげんな1段増幅・整流。ファンクションジェネレータから500Hz、1Vp-pの信号を入力してみると-3.9VのDC電圧が出ました。これなら良さそうかなということで仮組みしてみましたが・・・う~ん、効きはイマイチ。Sメーターの振りも弱いです。もう1段増幅してやらないとダメっぽいですね。


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プリアンプへのフィードバックの仕方は2SK241のゲートに100kΩを介してDC負電圧を掛ける方式にしてみましたが、もしかするとこれがダメなのかもしれません(プリアンプ単体でテストしておくべきでした^^;)。ネットで製作例を検索してみると下図のような方式が多いようです。この方式を試してみた方が良いかもしれません。
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~つづく~

feed 2017年振り返りと新年のご挨拶 (2018/1/1 19:10:47)
明けましておめでとうございます。早いもので今年も残すところあとわずか364日あまりとなりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2017年はなんといってもSR-01元年とJCBT-17A発売が一番のニュースだったでしょう。量産機の第一ロットが世に出たのが2016年の9月でしたから、実質的には2017年がSR-01にとって初のEsシーズン。ひとたびコンディションが上がれば全チャンネルびっしりEsQSOで埋め尽くされ声を出せない状態になるなんて数年前では考えられませんでした。

運用局数が増加したこともありますが、各局の送受信性能がSR-01登場によって向上したことも一因でしょう。コールサインをフルコピーしてもらえず何度も呼び直すということが大幅に減り、一発コールでのQSO成功率が格段に上がったように思います。2017年は例年に比べ運用時間が大幅に減りましたが、それでも電離層反射では例年同等の 88QSO できました。コンディションが良かったのか、それとも運用局数が増えたおかげでコンディションの上昇もいち早く察知できるようになったのか定かではありませんが、いずれにせよとにかく賑わった一年だったなという印象です。

一方、個人での新技適取得はこれまでフクオカAB182局さんのみでしたが2017年はしずおかDD23局さんが新たに ICB-R5ベースの「RX27」にて新技適取得 されました。遊び心に溢れた機能が満載で、これだけ色々なことをしても技適は通るんだという可能性が示された大きな一歩でした。



それでは毎年恒例、1年を時系列で振り返ってみたいと思います。
※下線部は詳細記事にリンク張ってあります。

1月
◆オデッセイに無線機取り付け。アンテナや無線機操作パネルの設置場所が一筋縄ではいかずちょっと工夫が必要でしたが、快適な無線車になりました。





2月
◆2016年に引き続き今年も静岡県西部ハムの祭典にライセンスフリーラジオのPRブース「シズオカミリワッターズ」を出展。昨年にも増して多くのライセンスフリー愛好家さんの来訪をいただき大変盛り上がりました。2018年も出展しますのでよろしくお願いします。


3月
◆愛車カワサキゼファー750のセルモーター故障とメインハーネスのリークの修理。ほんと 1カ所直すと2カ所壊れやがる ポンコツなので、可愛いヤツめっていうレベルを超えてきています(^^;

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なんとか桜に間に合いました。

4月
◆Esシーズン開幕。4/23に今シーズン初交信でした。

5月
2017年なので標高2017mに登ろう!ということで東京都の最高峰「雲取山」へ。 どピーカンで風も無い最高の天気の中、とうきょうSS44局さん、サイタマKM117局さんと山頂でアイボールすることもできとても楽しい移動でした ・・・下山までは。 下山を初めて間もなく、両膝に激痛が!日頃の運動不足がたたったのか、冬眠明け1発目でいきなり累積標高差1700m、歩行距離21.7kmはハードすぎたのか(^^; 歩くことすらままならず、数歩歩いては休憩を繰り返し登りよりも長い時間をかけてやっとの思いで下山しました。その後1ヶ月ほど痛みが残り、未だに少し違和感があるため2017年の登山はこれのみとなってしまいました。嗚呼、情けなし・・・。

◆GW一斉オンエアディは毎年恒例、ローカル各局と浜松市天竜区の竜頭山へ。

6月
耳を疑ったほどの超近距離Esが長時間発生! これほど安定して1エリアが聞こえ続けていたのは初めての経験です。

7月
ももチャンネルレギュラー慰労会 で今年も京都府宮津市の貸別荘へ。

◆違法局被りにいい加減腹が立ったので(今に始まったことではありませんが・・・)、 違法局キャンセラー なるものを試作。

◆SV2017は伊豆半島の万三郎岳(天城山)からオンエア予定でしたが雨のため中止。 伊豆スカイラインからの運用で不完全燃焼に終わる。

◆仕事のため関ハムは参加できず(T_T)

8月
◆ヒョウゴTF246局もふすけと富士スピードウェイへSuperGT観戦に。
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◆しばらくお休み状態だった釣り熱が復活。

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◆毎年恒例の神津島、今年は幼なじみ+ももすけ&ゆーにゃんと行ってきました。



9月
◆ハムフェアは仕事のため参加できず(T_T)
◆東海DXクラブミーティング(静岡CBerミーティング)が予定されていましたが荒天のため中止(T_T)

10月
◆CQ WW DXコンテストにモービルからプチ参戦。


11月
◆かねてからたびたび話題に上がっていたライセンスフリーラジオ2輪部がついに実現!次回は2018年春にキャンプツーリングの予定。


◆エアバンド受信機の製作開始。
 その1  とりあえず受信確認。 SGの信号は-105dBmくらいまで確認可能。
 その2  初めてのエッチングでプリアンプ作製。 -130dBm程度まで確認できるように。

◆FMワイヤレスマイクキットでDXチャレンジ!


12月
ガソリン代節約のため、通勤の足をクルマからPCX125(JF28)に変更。クラッチ軸のベアリング交換とエンジンオイル、ミッションオイル交換のみで平均燃費は45km/Lをマーク!(カタログ値53.2km/L)走行距離3万km超えのエンジンなのに優秀だな~。後日、タイヤのバルブ劣化のため空気を補充してもすぐに空気圧が低下していたことが判明。年末にタイヤとバルブも新品交換したので次の給油で燃費がさらに伸びるのか楽しみです。
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とまぁこんな1年でした。仕事や悪天候によりオンエアディやアイボールイベントに参加できなかったことが多く残念でした。2018年はさらに仕事が忙しくなりそうな予感。プライベートでも変化の大きい1年になりそうで、無線のアクティビティは下がってしまうかもしれませんが、変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いいたします。




feed エアバンド受信機の製作 Vol.4 周波数カウンタ用バッファ追加 (2017/12/17 23:37:37)
元々の受信機の構成として、チューニングと局発の発振はバリキャップダイオードとFCZコイルを使った共振回路。なのでまー元気良くドリフト(周波数変化)してくれます(笑。もちろんそれは承知の上ですし、味として楽しんでいるのでドリフトすること自体に不満はないのですが、エアバンドは時々しか電波が出ないので受信しながらチューニングするのは至難の業。そこで周波数カウンターを付けることにしました。

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以前Amazonで購入したカウンターの出番がやってきました。最近は秋月でも売られているようです。ひとまずオシロのプローブを繋いでTA7358の7pin(OSC MONI)から拾ってみるとちゃんとカウントしてます。こりゃ楽チンでいいや~と改めて同軸で繋いで起動すると・・・あれ!?カウントしてない!やっぱ横着はダメですね(^^; というわけでまたまたエッチング。バッファ基板を作ります。

今回、GNDパターンの広い面積部分はいつもと違う油性ペンを使ってみたのですが、仕上がったものをみたら思いっきり腐食されてました(>_<) インクの種類によってマスキング性能に差があるようです。
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上の「乾きまペン」はNG。下の「MONOTWIN」はOKでした。「マジックインキ」が最も優秀というネット情報を目にしましたので近々試してみます。

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左:乾きまペンでGNDパターンをマスキングしたもの。黒っぽく見えるところは腐食されて銅が薄くなっています。
右:MONOTWINで全面マスキングしたもの。全く問題なし。

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メイン基板と合体させた様子。2SK241や2SK192あたりを使うのはもったいないのでたくさんストックがある2N7000を使ってみました。このバッファから50Ωの同軸で取り出し周波数カウンタに接続すると無事にカウントしてくれました(^^)

ただ・・・この周波数カウンタはオフセットができない模様。表示しているのは局発の周波数なので実際の受信周波数ではないのが残念なところ(^^; まぁいつも聴く周波数は決まっているので実用上問題はありません。

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ここまでの様子。だいぶゴチャゴチャになってきました。そろそろケースに組み込みたいところですが・・・?

~つづく~




feed エアバンド受信機の製作 Vol.3 Sメーター追加 (2017/12/11 0:09:18)
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やっぱアナログのSメーターは欲しいよね!ってことで色々と製作例を検索し、オペアンプでシンプルに製作されている回路をパクらせていただきました(^^; 若干のアレンジは加えたもののほとんど丸パクリに近いので回路図は載せません。LM358を用いて2段階で増幅しています。

  検波出力
  ↓
  1段目増幅
  ↓
  倍電圧検波→Sメータ
  ↓
  2段目増幅→AGC
という構成です。

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エッチングによる基板作製も第2弾。前回とりあえずプリアンプを作ってみて流れが掴めたので今度は高密度実装に挑戦してみます。紙に2.54mmピッチでマス目を書き、そこに部品を配置していきます。発振しないように電源ラインから信号の載るパターンを離し、同位相になる信号ライン同士もできるだけ離すか間にGNDを挟むようにしてみました。果たして狙い通りの効果が得られているのかは謎。

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0.8mmの穴あけをドリル手持ちで開けるのは刃を折ってしまいそうになるので 卓上ボール盤 を導入。諭吉さん3~4人くらいするものかと思ってましたが意外と安いんですね。回転速度はほぼ0rpmから無段階で調整できます。心配だった芯ブレもなく、穴あけが超楽しい(^^) 鉄もt=4mmくらいまではいけるようなのでケース加工にも役立ちそうです。

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部品を実装した様子。高密度にしたことで発振が心配でしたが大丈夫のようです。信号の取り出しはLMF501の出力から。50μAの電流計をつないでみると元気よく針が振れます(^^) ただ、Sメーターとしては微妙な振り方。完全にオーディオレベルメーターになってしまっています。そうだよな~AF信号で振らせたらやっぱそうなるよな~。これはこれで動きが激しくて面白いんですが(笑。TA7358の出力から拾ってもう少し増幅してやった方が良さそうですね。

~つづく~




feed エアバンド受信機の製作 Vol.2 初めてのエッチングでプリアンプ作製 (2017/12/2 21:15:09)
前回無事に東京コントロールが受信できた わけですが、付録の基板通りに組み立ててケースインしてはい終わり、では面白くないのでもう少し遊んでみることにします。

過去にも何度か製作した2SK241を使ったプリアンプを用いて感度UPを図ります。これまではユニバーサル基板や生基板+ランド法で製作してきましたが、今回はVHF帯ということもありますのでエッチングによるプリント基板作製に挑戦してみることにしました。以下、自分がやってみたオリジナル手法です。

1)まずは部品配置を決めて紙にパターンを描いてみる。穴の位置を決めるために実際に部品を当ててみてマーキング。
2)パターンを描いたらスキャナで取り込んで左右反転したものを印刷。
3)印刷した紙を基板にセロテープで固定し、穴の部分を千枚通し+ハンマーで叩いて基板にマーク。
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  穴の位置を打った基板はこんな感じ。

5)紙のパターンと穴がマーキングされた基板を見比べながら油性ペンでパターンを描く。
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6)用意したのは塩化第二鉄(エッチング液)と廃液処理に必要な中和用の消石灰。
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塩化第二鉄 消石灰 もAmazonで購入可能です。基板用として売られているものより画材として売られているものの方が安価です。濃度などが異なる場合があるかもしれませんので購入の際はご注意ください。

7)エッチング液をケチるためチャック付きポリ袋に入れて基板を投入。反応促進のため袋ごと40℃くらいのお湯に浸ける。
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8)15分ほど待つとエッチング完了!初めてにしては綺麗にできたかな?大きく銅を剥がしてある箇所はトロイダルコアを載せる部分です。
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9)φ0.8mmのドリルで穴あけ

10)酸化防止にフラックスを塗布して完成。(ほんとはレジストの方が良いのでしょうけど^^;)

とまぁこんな感じです。自分で考えたパターンが基板になって目の前にあるというのはちょっと感動的です。

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で、早速部品を取り付け。当たり前ですがユニバーサル基板と違って楽チン。すいすい進みます。もっともパターンを考えたりエッチングやったりとトータルではユニバーサル基板より時間も手間もかかっているわけですが、それでも最後の部品取り付けの楽しさを経験してしまうとこっちの方がいいなぁ。

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出来上がったプリアンプを早速VX-7につないで東京コントロールを聴いてみると・・・
なんとなく電波が出ているのが分かるような分からないような・・・ぐらい の信号が S5~6くらい で強力に聴こえるようになりました!ここまで絶大な効果が得られるとはびっくりです。

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さて、では本命のエアバンド受信機ではどうか?プリアンプ無しではSGからの信号は -105dBm がなんとか確認できる程度でしたがプリアンプを付けると -130dBm の信号も確認できました!25dBほどゲインUPですね。これならVX-7と遜色ない感度です。ベタGNDにしたのが効いているのか異常発振も起きていません。

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回路図です。自作記事ではよく見かける構成ですね。トロイダルコアは120MHz帯なら#17材(20~200MHz)を使うべきでしょうけど手持ちが1個しかなかったので#10材(15~100MHz)としましたが一応ちゃんと動作しているようです。パラにするコンデンサはトリマコンデンサだけだと調整がシビアになりすぎるので47pFを直列にして回転角に対する可変範囲を小さくしました。いよいよ2SK241の流通量が減り始めたのか、このところ値上がり傾向にありますので他の石でも同様のものを作れるようにしておかないとなぁ。


~つづく~





feed 一般メディアにサイエンテックス社の市民ラジオ紹介記事が! (2017/12/1 23:24:03)
サイエンテックス社から販売されているSR-01、JCBT-17の好調ぶりはライセンスフリーラジオ界では周知の事実ですが、無線専門誌だけでなく一般のメディアにも紹介されました。

11/23 静岡新聞の記事(Web版だけでなく紙媒体の方にも掲載されたそうです)

11/23 日経新聞の記事

11/23 静岡エフエム放送(K-MIX)の朝の人気番組「モーニングラジラ」の中でも紹介されたそうです。

そして今日12/1 中日新聞にも

King of Hobbyと呼ばれたのは昔のこと、いまやすっかりマイナーな趣味になってしまった無線。その中でもさらにマニアックな市民ラジオが一般のメディアで紹介されたことに驚きと喜びがいっぱいです。これだけ盛り上がってくると周波数再編で市民ラジオが運用できなくなる恐れも相当に低くなったのではないでしょうか。この楽しい趣味をいつまでも楽しみたいものですね!

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feed DIYでメッキ!100円ショップの材料でサンポールメッキをやってみた (2017/11/18 21:27:44)
愛車ゼファー750のエンジン周りの腐食がひどく、磨いても磨いても外置きなので一雨くるとすぐに白く腐食してしまう(カバーかけてても地面から蒸発してくる水分でやられます)。バフがけした上にクリア吹くと光沢が落ちるし、クリアの下でまた腐食すると剥がすの大変だしな~。かといって業者に頼んでクロムメッキなんてかけたらいったいいくらかかることやら(^^;

メッキってDIYでできないもんだろうか?と何気なく検索してみると出てくるわ出てくるわ!やはり同じようなことを考える人はいるものです。「 サンポールメッキ 」というのがDIYのトレンドのよう。サンポールは濃度10%程度の塩酸なので、それを希釈して2%程度にした溶液中にメッキしたいものとメッキ材料を突っ込み、 乾電池 で3V程度の電圧をかけるだけと超お手軽。ほとんど100円ショップで揃うので金額的にも1000円もかからないでできるようです。

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これは面白そう!ということで早速材料調達。 サンポールメッキなのにサンポールじゃねぇじゃん !と突っ込まれそうですが、この「 ナイス 」もサンポールと同じく10%程度の塩酸溶液。加えてサンポールは緑色だけど「ナイス」は無色なので被めっき物の表面が良く見えそうなのでチョイス。メッキの皮膜はできればニッケルとかクロムでやりたいのですが、ホームセンターやモノタロウを探してもなかなか純ニッケルの素材って見つかりません。金属材料専門の通販サイトで発見しましたが、価格は表示されておらず「見積もり依頼」ボタンのみ。アルミとか鉄は価格表示されているのに・・・。きっと目玉が飛び出るほどの見積もりが出てくるのでしょう。そうなるとDIYの意味がない。ということで目の前にあった 鉛フリーはんだ を使うことに。成分はほとんど錫、銀0.3%と銅が0.7%だけ混じっているだけなのでこれでも良いでしょう。

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何か良さそうな練習台はないかと見回してみると、錆びたラジオペンチが目に入る。
「お前を 蝋人形に メッキしてやろうか!」


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まずは錆を落とします。「ナイス」原液に浸けて20分ほどすると・・・なんということでしょう!綺麗に錆びが落ちています。グリップ部にあえて少し元々の状態を残してありますが、明らかに綺麗になってます。このままだと ものすごい勢いで錆びてしまう ので重曹をぶっかけてから水洗い。

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続いて5倍希釈にした「ナイス」溶液の中にドボン。単3乾電池2本を直列にして作り出した3Vのプラス側ははんだに、マイナス側はラジオペンチにつなぎます。

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通電した瞬間からラジオペンチ表面にすごい勢いで泡が発生。ちなみにこの時の電流は200mAくらい流れてました。 15分ほど経過すると、なんだかラジオペンチの表面の様子が変わった感じがします。はんだも真っ黒になり、少し細くなってきました。

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30分経過。ついにはんだが溶け落ちてしまったのでここで終了とすることに。

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取り出した状態。明らかに鉄ではない表面状態。手前にあるのは細くなったはんだ。

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ティッシュペーパーで磨いてみると光沢が出ました。色合いも白っぽく、鉄とは違います。どうやらうまくいったみたい(^^)
※1:メッキ層が薄い場合、ピカール等で激しく磨くとせっかくのメッキが剥がれてしまうこともあるようです。
※2:ラジオペンチの表面がザラザラなので光沢も大したことありませんが、めっきをかける前に素材表面を研磨してツルツルにしておくとかなり光沢が出るようです。

ということで、身の回りのものでかなりお手軽にメッキができました。錫以外にも 真鍮 でもできるようなのでアンティーク調にしたいものには良いかもしれません。最終目的はバイクのエンジン周りですが、素材がアルミなので難易度高そう。酸化膜をどうやって除去するかが課題ですね。


<いくつか注意点>
・トイレ洗剤とはいえ中身は薄い塩酸です。皮膚や目などに付着しないよう取り扱いには注意が必要です。
・この手法の欠点は、 昭和のトイレの香りが漂う こと。ラジオペンチからもトイレの臭いが漂ってくるのでCRC吹きました。
・たとえ臭いが気にならなくとも換気は充分に!
・メッキ中は時々ワークの向きを変えてやると良いようです。ずっと動かさないとムラになりやすいみたい。
・ニッケル売ってるとこあったら教えてください。



feed エアバンド受信機の実験 Vol.1 (2017/11/10 22:02:23)
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CQ出版から発売されていた「エアバンド受信機の実験」という書籍を購入しました。この本はゲルマニウムラジオに始まり、ストレートラジオ→スーパーヘテロダインラジオ→エアバンド受信機とステップを踏んで回路の紹介や解説がされており、付録としてそれらのプリント基板が付いています。エアバンドの受信機について調べていると製作記事が多数ヒットするので以前から気になっていました。残念ながら絶版のため新品は入手できませんが、Amazonで美品・基板未開封の中古が新品の半額ほどで出品されていましたので購入してみました。


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付録の基板はこんな感じ。
 左上:エアバンド受信機
 右上:ストレートラジオ
 左下:スーパーヘテロダインラジオ
 右下:簡易信号発生器

本来なら徐々にステップアップしていくべきでしょうけど、今回はすっ飛ばしていきなりエアバンド受信機から作ります。構成はANT⇒TA7358(周波数変換)⇒LMF501(RF増幅・検波)⇒LM386(AF増幅)となっています。TA7358の同調・局発回路はFCZコイルとバリキャップダイオードでチューニング。おまけ(?)として、LMF501手前に切り替えスイッチを設け、中波の同調回路からの入力もできる(つまり中波ラジオにもなる)ようになっています。

付録はあくまで基板だけなので部品は自分で揃える必要があるのですが、部品箱をあさってみたらFCZコイル以外全て揃ってました。TA7358やLM386はともかく、バリキャップダイオードの1SV101や1SV149、ツェナーダイオード(5.1V、6.8V)まで揃っているのは我ながら呆れます(^^; 三端子ラジオICなんてLMF501T、LA1050、UTC7642とセカンドソース品までラジオ数10台分・・・。在庫全部集めたらダンボール5箱分くらいあるのでちょっとしたパーツ屋開けそうです(笑。

製作はシルク印刷に従って部品を付けていくだけなので楽チン。定数まで書いてくれてあるので間違えることもありません。ひとまずLMF501(LA1050で代替)以降を作製し、動作確認。SGから信号を入れてみると-55dBmまでは聞こえました。製作中の27MHz受信機も同じくLMF501のラジオの前段に周波数コンバータを付けた構成ですが、LMF501ラジオ部分は同程度の感度でした。自分の設計やパターン引き回しが悪いせいで感度不足なのかと思っていましたが、そうではなかったことが分かり安心したようながっかりしたような。

FCZコイルはサトー電気が製造を引き継いだようです。FCZコイル無きあとAMZコイルやAZコイルなど色々と代替品が発売されましたが、バイファイラ巻きだったFCZコイルと異なりいずれもシングル巻きだったために発振しないなど悩まされることが多々ありました。唯一、サトー電気オリジナルコイルとして販売されていたものがバイファイラ巻きのためFCZコイル代替として使えるものでしたが、いつの間にかFCZの名前を引き継ぐようになったのですね。

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FCZコイルの到着を待って周波数変換部も完成。SGからの信号は-105dBmまで確認できるようになりました。早速アンテナをつないで受信してみると東京コントロール関東南セクター(123.7MHz)の交信が良好に聞こえてきました(^^) FT-817と聞き比べてみるとさすがに同等とはいきませんが、悪くなく充分実用になるレベルです。消費電流はボリューム60%くらいの位置で約15mA。

チューニングがものすごくクリティカルなのでたまにしか電波が出ないエアバンドに合わせるのは至難の業。チューニング用の10kΩ可変抵抗に1kΩくらいの可変抵抗を直列につないで微調整できるようにした方が良さそうです。

さて、このままケースインしても充分実用になりそうですが、せっかくなのでもうちょっと遊んでみます。


~続く~




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