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(2024/7/3 7:06:06)
ICB-790 Sメーターが動かない
(2024/7/2 14:11:02)
ICB-790 Sメーターが動かないとのことです。
分解。
パターン、ハンダ不良を点検。
部品の点検。
基板を取外しました。
PLLのシールド板を取外し。
電解コンデンサーをオール交換しました。
Sメーターが、どの状態においても振れたままです。
フロントパネルを分解。
Sメーターを取外しました。
メーター本体。
分解。
コア部分を取り出しました。
外胴が磁化されていたため消磁しました。
退磁器というもので、腕時計が磁化されたときに使う機器です。
Sメーター動作OKです。
Sメーターの照明をLED化しました。
点灯を確認しました。
交換部品です。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,4W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー120,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
PLL式の無線機です。
メンテナンス完了しました。
ICB-870T 送信できない
(2024/7/1 19:34:43)
ICB-870T 送信できないとのことでお預かりしました。
送信ができないとのことで、修理を試みた跡があります。
基板が腐食しておりパターンが失われた場所があります。
イモハンダ状態です。
腐食したパターンを研磨しました。
断線した場所も見受けられます。
ハンダメッキをしました。
断線した場所を修復しました。
緑色のレジストを塗布しました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
チャンネルスイッチにハンダされた跡があります。
イモハンダ状態です。
この接点は使用していないためハンダがされていないのです。
イモハンダを取りました。 これで良いのです。
希望によりSメーターの照明を追加しました。
点灯を確認しました。
測定と調整。
周波数 27,144Mhz
出力 0,5W
出力復活し、送信できるようになりました。
スプリアスの状態。
受信感度が低下していました。
受信関係のトランジスターを交換しました。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度、復活しました。
ー122,0dBm
Sメーター感度。
業界標準S9値である ー73dBm を受信のとき
Sメーター感度9プラスを指示しました。
アンテナローディングコイルを最大に調整。
基本性能は引き出しました。
メンテナンス完了です。
FT-729 電源が入らない
(2024/6/29 22:30:27)
FT-729 電源が入らないとのことでお預かりしました。
分解。
電源が入らないとのことです。
POWERスイッチのハンダ不良です。
再ハンダ強化にて電源が入るようになりました。
受信音が出ません。
スピーカーが不良です。
不良スピーカーを取外しました。
断線しています。
スピーカーを交換しました。
受信音が出るようになりました。
ボタンキー接点を洗浄しました。
ボタンキーの導電ゴムを洗浄しました。
測定と調整。
周波数。
出力 5W。
スプリアス良好。
145Mhz
スプリアス良好。
433Mhz
受信感度。
145Mhz ー123,9dBm (SINAD)
433Mhz ー121,2dBm (SINAD)
ー12dB SINAD を指示。
SINAD感度。
受信感度スペックシール添付。
V・V、U・U 同時受信ができる最後のハンディー機です。
使いやすい無線機です。
クラニシ BR-510 測定できない
(2024/6/29 15:25:56)
クラニシ BR-510 測定できないとのことでお預かりしました。
製品の付属品、較正用のダミーロドを取り付けます。
インピーダンス、SWRとも全く針が振れません。
メーター接続のネジが緩めてありました。
これではメーターが振れません。
ネジを締めました。
メーターは動作するようになりましたが、表示はNGのままです。
メーター駆動回路はOKですが、検出部分がダメのようです。
検出部分を取外しました。
リターンロスです。
高周波検波ダイオードがNGです。
誤って送信したことにより破壊されたようです。
半導体テスターで調べると、ダイオード4本すべてがダメージパーツの判定です。
検波ダイオードを交換しました。
較正します。
Dレンジにします。
周波数を最低にします。
1,8〜170Mhz、300〜500Mhzの「SWR」についてはMコネクタを使います。
300〜500Mhzの「インピーダンス」についてのみNコネクタを使います。
正しい指示をしません。
原因は、付属の較正用50Ωダミーロードが不良です。
ダミーロードを計測すると40KΩもありました。
ほぼ断線に近いです。
ダミーロードを正常品に交換して較正しました。
インピーダンス50Ωを指示。
SWR 1,0を指示。
アンテナ調整では使いやすい測定器です。
メンテナンス完了しました。
RJ-410 メンテナンス
(2024/6/26 0:05:36)
RJ-410 一度もメンテナンスをしたことがないとのことでお預かりしました。
特に不調はないとのことですが、部品、パターン、ハンダ不良を点検しました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
電解コンデンサーのドライアップが進んでいました。
ガスシール部分が白く粉を吹いたようになっているのは、乾燥が進んでいる状態です。
測定と調整。
周波数27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー116,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
基本性能は出ています。
メンテナンス完了しました。
ICB-707 受信音が小さい
(2024/6/26 14:57:39)
ICB-707 受信音量が小さいとのことでお預かりしました。
アンテナの固定ネジが硬いとのことで、テンションを調整しました。
部品、パターン、ハンダ不良を点検。
チャンネルスイッチの接触不良を予備修理して欲しいとのことです。
チャンネルスイッチを取外しました。
リベットがカシメてあり、容易に分解できる構造ではありません。
カシメた部分の頭を削り落とします。
分解します。
接点を洗浄しました。
頭を飛ばしたリベットはどうしようもないので、切断してしまいます。
研磨して整えたところへ、センターポンチでガイド穴を開けます。
ドリルで穴を開けます。
最初に細いドリルで貫通させ、次第に太いドリルに変えて2mmまで穴を拡げます。
2mmの穴が開いた状態です。
ネジを通してカシメます。
何回でも分解整備ができるようになりました。
電解コンデンサーをオール交換しました。
希望により、455Khz以下と変調に関する場所についてはAF帯域の特性が良いフィルムコンデンサーに交換しました。
コンデンサーの交換により、受信音が小さい件は改善しました。
チャンネルスイッチ及び、Sメーター照明をLED化しました。
点灯を確認しました。
DCジャックに不具合が出る持病の対策です。
DCジャックが悪いわけではありません。
ジャックのハンダ付けが薄いため亀裂が入って接触不良になってしまうのです。
ハンダ強化しました。
マイク側のカールコード出口のプラスチックが劣化により割れてしまう、ICB-707の持病とも言えるトラブル。
この無線機にも割れが生じています。
赤線で示した場所。
プラリペアで補強しました。
これ以上に割れが進まないようにしました。
電池ケースの蓋。
ロック部品のツメが割れてしまい蓋が固定できないとのことです。
残っているツメを切り落としました。
穴を開けて、精密ネジを通しました。
ロック部品の補修OKです。
交換部品です。
測定と調整。
周波数27,144Mhz
出力 0,5W
スプリアスの状態。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
ー123,0dBm
アンテナローディングコイルを最大に調整。
セカンドバックに入ってしまうほど小型の無線機です。
メンテナンス完了しました。
KOI Tiger ボリュームガリ
(2024/6/21 20:32:48)
KOI Tiger ボリュームにガリがあるとのことでお預かりしました。
アンプ部を分解。
ウーハーボックスからスピーカーを取外し。
ボリューム、セレクターユニットを取外し。
ボリュームを取外し。
ボリュームを分解、接点を洗浄しました。
ボリュームのガリが改善しました。
電解コンデンサーを音響的に周波数特性が良いフィルムコンデンサーに交換しました。
オレンジ色のもの。
交換した電解コンデンサーです。
アンプ部を取外し。
オーディオアンプ。
STマイクロエレクトロニクス製
TDA7374
TDA7396
音響用コデンサー 日本ケミコン MUSE に交換しました。
緑色のもの。
交換したコンデンサーです。
ドライアップしています。
組み立て。
サテライトスピーカー。
パッシブラジエーター型のスピーカーです。
パッシブラジエーター型の特徴である「ダイヤフラム」です。
エッジにはウレタンが使われています。
ウレタンの加水分解により、エッジがボロボロになっていました。
エッジを布に張替えます。
張替えました。
ダイヤフラムの再生OKです。
もう1台のスピーカーも同様にエッジがボロボロになっていました。
触っただけでボロボロと欠けてしまいます。
エッジを張替えました。
サテライトスピーカーOKです。
通電してコンデンサーをエージングします。
視聴中
視聴曲 Youtube CASIOPEA Sunnyside Feelin'
入力抵抗が入っていないAUXが一番高音質です。
KOI Tiger メンテナンス完了しました。
IC-375D プリアンプが動作しない
(2024/6/20 2:00:30)
IC-375D プリアンプが動作しないとのことでお預かりしました。
プリアンプが動作しないとのことです。
PREAMPスイッチとは。
オプションのプリアンプをON/OFFさせるスイッチです。
無線機の内部にプリアンプが内蔵されているわけではありません。
オプションのプリアンプAG-35とは。
アンテナ直下型の受信プリアンプです。
無線機のアンテナコネクタです。
PREAMPスイッチをONにすると、プリアンプ動作用の直流電圧13Vが出力されます。
アンテナに測定器などの外部機器を接続しているときには、PREAMPスイッチをONにしてはいけません。
バックライトのLED化。
フロント部を分解します。
シールド板を取外し。
照明をLED化しました。
点灯を確認しました。
メモリーバックアップ電池の電圧。
3Vありました。
今回は交換無しです。
周波数ズレを調整しました。
出力 EME仕様にて 100W
スプリアス良好。
受信感度を最大に調整しました。
受信感度。
433,0Mhz FM ー119,4dBm (SINAD)
SSB ー136,0dBm
SINADメーター。
ー12dBを指示。
受信感度スペックシール添付。
基本性能は出ています。
メンテナンス完了しました。
FRG-8800 テンキー反応しない
(2024/6/18 21:44:17)
FRG-8800 テンキーが反応しないとのことです。
テンキーの3、6、9、0が反応しません。
フロント部を前倒しにします。
テンキー基板を取外しました。
スポンジがボロボロになっていました。
タクトスイッチをハンダ強化しました。
テンキーに残っていたボロボロのスポンジを洗浄しました。
テンキーの3、6、9、0が反応しないとのことで、各キーに共通している信号線を追います。
共通の信号線、C1
C1の信号はCPUの31番ピンに入ります。
C1を追ってゆきます。
オシロスコープで確認したC1の信号。
信号は正常に出ているため、どこかで断線や接触不良などが考えられます。
PLLユニットを取外しました。
基板にスポンジシートが貼り付けてあります。
CPUにも掛かっています。
スポンジシートを剥がしたところです。
基板が白くなっており、湿気が溜まった様子が伺えます。
基板を洗浄しました。
スポンジシートなどは浮遊容量が増加したり、湿気が溜まったりして影響が出ることがあります。
コネクターを再ハンダ強化しました。
C1信号の最終着場所であるCPUの再ハンダを強化しました。
テンキーの反応が回復しました。
MODEスイッチを切り替えたときに受信音が小さくなります。
特にLSBのときに症状が出現します
BUSY、Sメーターが表示されないことがあります。
CPUの誤作動が原因です。
バックアップ電池が消耗するとCPUが誤作動してしまいます。
電池を交換したところ全て解消しました。
各部の調整。
PLLユニット調整。
VCVを調整。
サービスマニュアルに従い各BANDにおいて14Vになるように調整。
VHFユニット取外し。
メインユニットを点検するも異状ありませんでした。
受信感度。
7,10Mhz SSB ー128,0dBm
HF帯におけるSメーター9の標準感度である ー73dBmを受信したとき、
Sメーター9プラスを指示しました。
フロントスピーカーの利点もあって、音が良い受信機です。
FT-757GX パワーが出ない
(2024/6/14 23:38:00)
FT-757GX パワーが出ないとのことでお預かりしました。
50W送信改造がされていました。
ジャンパーコネクタが抜かれています。
コネクターをジャンパーしました。
問題なく100W出るようになりました。
部品を点検。
送信周波数を調整しました。
周波数調整。
7,10Mhz
スプリアスの状態。
受信感度がまったく出ません。
調べてみると、RX OUTのケーブルが無くなっていました。
RX OUTの接続先のRX ANTです。
ケーブルが無くなっていました。
手持ちのあったケーブルを取り付けました。
受信感度。
RF AMP ON
受信感度が復活しました。
7,10Mhz SSB ー131,0dBm
コンパクトでありながら、必要十分な機能を備えた無線機です。