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feed ポータブルとエリア番号 (2015/4/20 12:50:11)
フリーライセンス無線は、国家試験を受験し資格を取得しなくても使える無線ですので、アマチュア無線に比べると、電波が飛んでいきません。
しかも、アンテナの制限がキツイ(基本的に交換や取り外し、外部アンテナは使えない)ので、各局は標高が高い場所に移動して、より遠くに電波を飛ばす方法を模索しながら運用するケースがほとんどです。

最近は、DCR(デジタル簡易無線)のように、アンテナが変更でき、固定(常置場所、大概は自宅)での運用も十分可能なバンドも登場しました。
しかし、基本的に見通し範囲に電波が飛んでいく422MHz帯0.01Wの特定小電力無線や、ノイズにめっぽう弱い27MHz帯0.5Wの合法CB(市民バンド)は、アンテナの交換ができないため、無線機を持って自ら高所に行ったり、水面反射を期待して水辺(市民バンド)に移動するなど、それぞれ工夫をしながら運用することが多いです。

特小は、出力が0.01Wとコードレス電話の子機並みの出力しか出せないため、東京都心などビルに囲まれ見通しの悪い場所で使った場合、500mも離れれば聞き取れなくなってしまいますが、高いところに行き、お互い見通しのよいところで運用すれば、場合によっては100km先の相手局とフツーに会話することができます。
最近では
   QRB190km
などがあります。

市民ラジオも出力はたった0.5Wですが、ノイズ源の無いところや、電波が反射しやすい環境など、27MHz帯電波の性質をうまく使って運用すれば、電離層のコンディションにもよりますが、北海道と沖縄県の間で、フツーに会話ができます。
なので、フリーライセンス各局は、休みともなるとせっせと無線機を担いでは山に登り、見晴らしのいいところに移動して、運用を楽しんでいます。


・・・・ちょっと話がそれました。
そんなとき・・・移動運用の時に出てくる言葉が 「ポータブル」 です。
通常はこの「ポータブル」は自分のコールサインの後につけ、さらにその後に数字がつきます。
(当局も、過去の移動運用の結果記事で勘違えていることが判明し、3月頃から通信した相手のコールサインに「/1」を表示するように変更しています)


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【この「ポータブル」ってどういう意味??】
    「今、自宅(無線機の設置場所)ではなく、移動先で運用してますよ」
という合言葉のようなものです。


【元々、使われていたものなの??】
元々の出所は、アマチュア無線です。
アマチュア無線では、免許状に記載されている設置場所(ほとんどが自宅)以外の場所で電波を発するときは、慣習的にコールサインの後に「ポータブル」をつけます。
これにより、今自分は自宅で電波を出しているのではなく、移動先で電波を出している、ということを相手の局に知らしめるわけです。
その使い方を、移動運用がメインとなるフリーライセンス各局も、同じように使っているということです。


【「ポータブル」の後につく数字は???】
「エリア番号」というもので、これもアマチュア無線からきています。
以下の通り、自分が今実際に居る場所、移動している都道府県に対応する数字をつけます。
   1エリア・・・東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬、山梨
   2エリア・・・静岡、愛知、三重、岐阜
   3エリア・・・滋賀、奈良、京都、大阪、和歌山、兵庫
   4エリア・・・広島、岡山、山口、鳥取、島根
   5エリア・・・香川、徳島、高知、愛媛
   6エリア・・・福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、鹿児島、沖縄
   7エリア・・・福島、宮城、山形、岩手、秋田、青森
   8エリア・・・北海道
   9エリア・・・富山、石川、福井
   0エリア・・・長野、新潟
これが結構目立つ・・・というか耳につくので、城山湖にいて「・・・・ポータブル7」なぁんて聞こえると、ワクワクしてついついマイクに手が伸びてしまいます。


【自宅を出て玄関の外では??】
一歩でも出れば、原則「ポータブル」になります。


【法令で定められているの??】
いいえ、当局が調べた中では法律・法令に「ポータブル」に該当する部分は見つかりませんでした。
(・・・あったら優しく教えてください・・・)
ただ、総務省総合通信局が定めた無線局設置場所以外は、すべて「ポータブル」と言うらしいです。
(ソース発見に至らず)


【海外局相手でも同じなの??】
「ストローク」と読み方が変わるらしいです。
理由はわかりましぇん・・・

「バイ」とか言う方がいるみたい(まだ聞いたことはありませんが・・・)ですが、これは間違いのようです。
「ポータブル」か「ストローク」が正しいみたいです。
フリーライセンスでは、海外と繋がることはまずありませんし、例え聞こえていたとしても交信するのは法的に「真っ白ではない」ので、基本「ポータブル」です。

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なので、当局のいつもの週末の場合ですと、
    サガミFJ1300/1 神奈川県相模原市城山湖
    (サガミFJ1300ポータブルワン かながわけんさがみはらししろやまこ)
というように、自分の移動先を明らかにして運用することになるのです。

特に市民ラジオは、自宅内ではノイズ源が多く影響が大きいことや、アンテナの取り回し(2m近いロッドアンテナ)が難しいなど、いろんな理由があり、よほど恵まれている局長さん以外、固定(自宅)での運用はできません。
市民ラジオは95パーセント以上が「ポータブル運用」といっても過言ではないでしょう。

なので、フリラ各局の中には
     「ポータブルは言うが、エリア番号は言わないよ」
という局長さんもいらっしゃいます。
その場合は、
     サガミFJ1300/城山湖
という感じに、エリア番号は付けずに移動場所を付けて明らかにする、という方法になるのではないでしょうか?
私は一応、「/1」を必ず付けるようにしています。

あとは、地元が別の県で、その県名のコールサインを使いながらも、現在神奈川県に住んでいる場合・・・などは、やはり「ポータブルワン」と付けると、相手局がわかりやすいかもしれませんね。

こんなことがありました。
とある夜のこと、市民ラジオではQSOしたことのある大阪のとある局長さんのコールサインが、DCRで聞こえてきました。
「あれ??なんで???」と思っていた矢先「ポータブルワン、東京都・・区」と入感したのです。
お仕事で東京に来ていらっしゃるとのことでした。


まぁ、それもこれも間違いではないので、「トリビアの泉」程度に基本を知っていればいい話であり、結局は、
       自分が後々ログでしっかり確認できるようにしておけばよい。
と思います。
 フリーライセンスですし・・・・


 ちなみに、自動車運転中の場合は、コールサインの後に「モービル」を付け、実際に走っている場所を付けます。
     サガミFJ1300モービル東京都八王子
とかね。
(市民ラジオは流石にモービル運用は出来ませんね)
 もうひとつ、例えば2エリアを走行中の場合、「モービル2静岡県清水市」などと、「モービル」のあとにエリア番号をつける局長さんもいらっしゃいます。

 自分なりにいろいろ決めていいのではないかと思っています。

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