無線ブログ集
メイン | 簡易ヘッドライン |
雁木 ゆうなぎ 純米大吟醸 槽出あらばしり 山口県岩国市 (2015/3/23 15:49:43)
ところがいざ、会社を出て駅に向かう途中で、そのことを忘れてしまい、自宅とは反対方向の東京駅へと向かっていました。
東京駅の中央コンコース地下フロアにはグランスタというデパ地下みたいな空間が広がっています。
ここには全国の地酒が所狭しと揃っている 「はせがわ酒店」 やモダン系日本酒のおつまみに最適なイタリアの生ハム、チーズの専門ショップ 「 EATALY 」 というお店があります。
自宅冷蔵庫の日本酒が切れかかっていたのを思い出した私は、いつの間にか東京駅の雑踏を潜り抜けて、残り僅かなお小遣いを握りしめながら、冷蔵ケースに陳列された全国のお酒を前に真剣に悩んでおりました。
今日の軍資金は約3千円。
四合瓶を2本買いたいと思います。
八百新酒造さんのホームページには次のように書かれています。
私どもの蔵は創業時より錦川の河畔にあります。
「雁木」とは船着場の階段のある桟橋のことをいい、かつて、われわれが造る酒の原料米は錦川の上流から下ってくる船で「雁木」から水揚げされ、酒という“いのち”を生み続けてきました。
いわば「雁木」は八百新酒造にとっての原点であり、そこを遊び場にして育ったわれわれにとっての原風景でもあります。
世代交代した新しいスタッフが造る酒に「雁木」と
命名したのは(平成12年)、酒造りの原点に立ち返ってここから新しい伝統をスタートさせるため。
微生物たちとがっぷり四つに組めるように、仕込み量を少量限定して目をかけ手を掛けることを惜しまず、命の交感をしながら酒という生命の誕生に立ち会います。
目指すはのびのびとしてしっかりと味ののった生命力溢れる酒質。繰り返し生み続けられるエネルギーを瀬戸内海に臨む錦川の水際から世界に発信する…そんな未来を描いています。
3月に入って槽口から出てきたあらしばりをそのまま瓶詰しているので、瓶底にうっすらと滓があります。
雁木はすべてのお酒が純米、無濾過 ですがこのお酒は、そのうえ生。
この時期を逃すとまた一年待たなければいけないのです。
本当は四合瓶が良かったのですが、このゆうなぎは 500mℓ でした。
一升だと我が家の冷蔵庫に入らないし、仕方がないので500で妥協しました。
あー、いつかお酒専用の冷蔵庫が欲しいなあ。
キャップを開けて、うすはりぐい飲みに注ぎます。
早くもほんのりとライチのような甘酸っぱい香りが立ちました。
ひとくち口に含んでみると大吟醸らしい綺麗な飲み心地が、すうっと入ってきて身体から一日の力が抜けていきます。
飲み続けていくとこのお酒が綺麗でライトなだけでなく、大吟醸にありがちなお酒ごとの個性や主張が少ないという欠点を持たず、力強い米の旨みやキレのある酸味と僅かな渋みが複雑な味わいを楽しませてくれます。
甘み、含み香は熟れたメロン系。
同じ岩国の五橋の「立春初搾り」と比べるとこちらの方が大吟醸なのにやや芳醇な感じです。
どちらかというと「旨し酒 友と語りて 美酒となる」に近いかもしれません。
おそらく仕込水は同じと思いますが、コメも造りもまったく違うので比較すること自体ナンセンスですが、酒造りの方向性はなんとなく理解できました。
雁木を選んだ理由は、もちろん やまぐちLX16さんのおススメ だから♪
酒屋さんに行くたびに 「五橋」 や 「雁木」 を探すようになりましたが、ようやく昨日、出会うことが出来ました。
自分の趣向にピッタリな モダン系日本酒 。
でもしっかり旨みもあって力強いお酒の雁木でした。
今度また違う季節に蔵出ししたお酒を見つけたら、いただいてみたいと思います♪
チーズ大好きのむさし。
おおつまみのチーズをテーブルに置くとダッシュで寄ってきます。
今宵はいつもより高級なチーズをいただいて満足しておりました(笑)
execution time : 0.018 sec