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feed アンテナシミュレーション_車のルーフ上 (2015/3/23 22:25:15)
懲りずに第二弾です。

昨日は手持ちハンディー機を想定しましたが、今日はポーダブル機をお使いの各局がよくやられている「車のルーフ上にリグを置いた場合」編となります。


まずは振り返り。
ハンディー機を手に持って尺丈山の崖っぷちに立つと
イメージ 1





















こうなっている可能性があります。


では、同じようにルーフに置いた状態をモデリングします。
車一台を書いてみ始めましたが・・・、スーパー面倒。
ということで、ルーフのみにスポイル。それでもエレメントは60です(^^ゞ
イメージ 2





















イメージ 3





















わかりづらいですが、
・地面からルーフまでの高さは2.0m(アルファードのルーフ)
・ICB-880をポーダブル機の様に本体を横にしアンテナをルーフ真ん中に立てる
・本体とルーフとのクリアランスは5cm(接触していない)
・駐車位置は、崖っぷちから1m
をモデリング。

すると放射パターンは
イメージ 4





















お分かり頂けただろうか・・?(あなたの知らない世界風)


結果としては、
・横にしたリグ本体のカウンターポイズ/ルーフと言う平面のカウンターポイズで、リグを向けた方向に強く出るようになりました。




ただちょっと地面が特殊過ぎてわからないので、地面はまっ平らの砂利を想定へ変更。
また、リグとルーフの静電結合状態がMMANAでは解析出来ない(と思う)ので、ラジアル側をルーフへ直結のモデリングへ変更。

【ハンディー機手持ち】
イメージ 5





















【ルーフ上】
イメージ 6






















打ち上げ角は確かに下がります・・。
ですが、GND側の状態が手持ちの状態と大きく変わるので、共振点はもちろん放射抵抗まで下がってしまいます。(放射効率ηの低下)
ですので、アマチュア無線であれば「再マッチング」で対応することになります。


でもCBではルーフに載せることで良くなることがあります。
元々、打ち上げ角自体は下面の誘電率や導電率に大きく影響を受け、良好なほど引っ張られることになります。(打ち上げ角のマッチ)

さらにルーフに載せることで、高周波電流はボディー表面を流れ そこから再輻射します。ですので、実際には「ルーフに乗せると遠方電磁界は強くなる」んでしょう。


この辺りまで来ると、MMANAの限界かも、、、いや私の限界なんでしょうね。

*参考文献
EMI/EMCのための数値計算モデリング技術
Archambeault,Bruce/Brench,colin/Ramahi,OmarM 著







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