高校生の時、同級生の友人が、「今晩、夜のヒットスタジオに兄貴の青学の友達がバンドで出るから、見て。」と言ってくれました。どんなバンドかな、と思って見ていたら、それがデビューしたばっかりでまだ無名のサザン・オールスターズでした。

桑田氏のボーカルに圧倒されましたね。「うわっ、エリック・クラプトンだ。」と思いました。独特の声質というか、日本人ばなれしているというか。日本語で歌っているのはわかりましたが、ほとんど何を言っているのか聞き取れず、でも洋楽っぽいというか、すごく新鮮でした。終わった後も「らーらーらーららららーらーらー」と「今何時？、そうねっだーいたいねー」がひたすら頭の中で鳴っていました。どういう状況のことを歌っているのかわかったのは相当後になってからで、今でも聞き取れない部分があります。でも意味はわからなくても何か血が騒ぐというか、興奮するというか。

編曲も、ラテンのビートで、パーカッションやブラスが入って、すごくいい感じだと思います。ベースの関口氏の弾き方がすごく好きで、派手ではありませんが、歌物のお手本のようなベースだと思います。

サザンの曲というと、テレビドラマ「ふぞろいの林檎たち」を連想しますね。出演した俳優さんの多くが僕と同い年です。同じ状況ではもちろんありませんが、学生時代から社会に出て行く頃のドラマに、すごく共感して見ていました。

高校の同級生のお兄さんは、現在、ビートたけし氏の事務所を率いておられるそうです。面識はありませんが、影ながら応援しています。

ではまた