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feed RSレポート (2015/4/22 21:01:02)
無線で相手局と繋がったら、ほぼ確実にこの「RSレポート」を交換するのが通例となっています。

繋がった相手局とお互いに
    「コールサイン」
    「RSレポート」
    この2つが交換できれば交信成立
とよく言われており、おそらくほとんどの局長さんがそのように認識して運用されていると思います。
しかしそれはどうやら「通説」らしいです。
・・・私はてっきり「成立要件」だとばっかり思っていましたが・・・
 
この記事を書く前にいろいろ調べましたが、 交信成立の要件を定めた法令はありません
(・・・たぶん・・・)ので、極端な話では、
     相手のコールサインをお互いに確認し、自分の話すタイミングで応答があれば、たとえコールサイン
     が1文字程度ミスコピーしていても交信成立だ
、という意見もあるようですし、お互いの識別符号を確認出来たら交信成立であると「無線局運用規則」に記載されているという話もあったので、自分なりにその規則を確認しましたが、発見できませんでした。
(アマチュア無線におけるコンテストは、交信成立要件が規約などに明文化されているので、ここでは除外)


ただやはり、客観的に「確かに交信成立だ」と認められるには、
     お互いのコールサインの交換
     お互いの電波がどのように伝わっていたかを相互に確認
     更に相互に運用場所を確認
これくらいまですることで、誰が見てもより確実に「交信成立」といえるでしょう。
そんなことから、今の運用スタイルが定着しているのだと思います。

しかもフリーライセンス無線は、
     アマチュア無線のような「交信を相互に証明する「QSLカード交換」なるものが無い」
ので、フリーライセンスの世界で「交信できた!」と間違いなく言えるためには、コールサインの相互確認のみならず、最低でもRSレポートを交換するのは、必須といえるのかな??
・・・と思っています。

ということで、この「RSレポート」について触れていきます。

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【「RSレポート」ってなあに??】
交信した局相互に、
     「あなたの出した電波は、私にはこの位の強さでこの位分かりやすく届いてますよぉ」
     「自分の出した電波は、相手にこの位の強さでこの位わかりやすく届いたんだぁ」
というのを、数字に表したものを交換し、確認するためのものです。
実際の運用では単に
     「レポート」
と呼ばれたりしています。


【具体的には?】
この「RSレポート」は、
     「了解度」
     「信号強度」
と二つの要素から成り立っており、それを相手局に教えること、そして自分も相手局から教えてもらうことになります。


【「R」って何?】
これは、
     リーダビリティ(了解度)
を意味していて、
      相手局の話すことがどれ位理解できるか?
を1~5までの数字で表します。
     5・・・完全に了解できる
     4・・・実用上困難なく了解できる
     3・・・かなり困難だが了解できる
     2・・・かろうじて了解できる
     1・・・了解できない


【「S」って?】
これは、
     シグナルストレングス(信号強度)
を意味していて、
      どの位の強い電波がきているか?
を1~9までの数字で表します。
     9・・・極めて強い信号
     8・・・強い信号
     7・・・かなり強い信号
     6・・・適度な強さの信号
     5・・・かなり適度な強さの信号
     4・・・弱いが受信が容易
     3・・・弱い信号
     2・・・大変弱い信号
     1・・・微弱で辛うじて受信できる信号


【どうやって伝えるの?】
実際の運用においては、
     「レポート59(ごうきゅう、若しくはファイブナイン)です。」
とか、
     「かなり弱いですが了解できます、51(ごういち、若しくはファイブワン)です。」
などとお互いに交換しています。
普通に数字を言っても聞き間違えがあるし、実際に聞き取りずらいので、例えば
     53を「ファイブスリー」とか「ファイブアンドスリー」
と表現しています。
「R」と「S」は、全く別の要素なので、「59」を(ごじゅうきゅうとかフィフティナイン)と2桁の数字で表すのは間違いらしいです。


【判断基準は?】
「R」も「S」も、 本来は「受信者の主観」 です。
「R」は、相手局の話すことを実際に聞いて、完全に了解できると「自分が思えば」、「R」は5です。
「S」は、無線機に付いているSメーターが指し示す数字をそのまま伝える局長さんが多いようですが、本来はこれも主観で良い。
なので、
     「Sレポートは見落としましたので後程・・・」
っていうのは、フリラの世界ではよく聞くし、自分も言っていますが、実はおかしいことになります。


【何で主観でいいの?】
例えば、
     同じ場所で同じ強さの電波を2台の同じ無線機で受信していると仮定
した場合、
     同じ強さで電波を受信しているにも関わらず、無線機の個体差でSメーターの振れ具合に差が出て
     しまった場合、使う無線機によって相手局に送るレポートが異なってしまうことになる
からです。

なので、例えば無線機のSメーターが3を指していても、実際に相手局の話を聞いててそれより強い電波が来ていると「自分が判断」すれば、それ以上の数字を相手局に伝えても全然オッケーです。
(よく「耳S」と表現されている)


【無線でよく聞く「メリット」とは違うの?】
一部に「メリットは、感度と明瞭度を総合的に表したもの」
という意見もありますが、単純に
     「メリット」=「Rの了解度」
と解してよさそうです。

実際の運用では、自分の無線機にSメーターが付いてない場合などは、主観でSを相手局に送らず、「メリット5」等と送ることが多い。
フリーライセンス無線でも、Sメーターの付いていない特小機やCB機を使っている場合や、そもそも電波の強さがあまり関係のないデジタル(フリラの場合はDCR)のレポート交換は、メリットを使っています。


【法的根拠はあるの?】
うーん、探しましたが、見当たりませんでした。
どうやらただの習慣のようです。
そうなると、元々RSレポートの発祥アマチュア無線から、もっぱら「個人的な興味により行う、自己訓練や通信、または技術の研究」のために、RSレポートを交換する習慣がある・・・ということだけのようです。

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・・・でいいのかなぁ・・・・自信なし。


アマチュアの場合、レポート交換の後にお互いに使っている無線設備の紹介をするらしいです。
これは、
     「自分はこんな良い設備なんだぜ、へへへ・・・」と自慢する・・・・
ものではなく、例えば
     何で「こちらからのレポートは59なのに、自分のレポートが51なの??」
など、レポートがそのレポートになった理由を知る上で必要だ、ということらしい。
     こんな設備でこんなところからこれだけの強さの電波を出してこのレポートになった
ということが、アマチュアの世界では必要なようです。


無線局の環境が、言ってみれば同じ土俵となるフリーライセンスではあまり関係ない??
・・・と思いがちですが、
     相手局のリグが何なのか?(特小、市民ラジオの場合、機種別の性能判断)
     アンテナはロッド?ヘリカル?(市民ラジオの場合)
     アンテナは何を使っているのか?(DCRの場合)
というところに考えを及ぼすと、使っているリグ(無線機)の紹介って有効なのかもしれません。


というわけで、結論。
RSレポートについては、
      無線機のSメーターによるものではなく、自分の主観でOK
    交信の成立要件ではない
    ただの習慣っぽい
ということです。
ですが、今まで通りSメーターの値をそのまま伝えていらっしゃる局長さんは、それはそれでいいんじゃないでしょうか?
 フリーライセンスですし・・・・

よくよく思い返してみると、当局はSメーター付きの無線機で交信しているときも、そのメーターが指す値をあまり見ないで、直感的なRSレポートを送っていることが多い気がします。

ま、何でもいいですが、たまに「そんなレポートありえない」とクレームをつけるアマチュア局がいるようなので、気をつけようっと。

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