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<震災復興工事の車両による混信が多発>東北総合通信局、「平成26年度電波監視の概況」を発表 (2015/4/25 6:42:52)
この度、東北総合通信局は「平成26年度の電波監視の概況」を公表した。重要無線通信妨害の申告件数は19件、このうち原因が特定され具体的に措置されたもの8件、調査中のもの1件、原因を特定する前に自然消滅したもの10件。重要無線通信以外の混信妨害などは、申告受付件数は183件、このうち措置を行ったものは124件、原因を特定する前に自然消滅したものは18件、現在対応中のものは41件だった。
なかでも、重要無線通信以外の混信妨害などの項目で、「震災復興工事のダンプカーにアマチュア無線局を開設しているものが多く、運用マナーを守らないことによる混信等が多発しており、重点的に電波規正用無線局による電波の規正などを実施した」という、東日本大震災の復興事業に伴う東北管内ならではの事案の記載があった。
東北総通では「電波利用秩序を維持するため、今後も万全の体制にて電波監視に取り組んでいきます」と説明している。
【電波監視の主な事案】
<重要無線通信妨害>
・アマチュア無線機の故障により消防無線に混信
・消防無線の自己設備の不良によりノイズが混入
・テレビ信号増幅器のノイズが航空無線へ混入
・LED灯のノイズが水防用無線(データ伝送用)に混入
<重要無線通信以外の混信妨害など>
・喜多方市、大船渡市などで無線従事者の従事停止43日の行政処分
・登米警察署との共同取り締まりで、電波法違反(不法無線局開設)容疑で摘発
・震災復興工事のダンプカーにアマチュア無線局を開設しているものが多く、運用マナーを守らないことによる混信等が多発しており、重点的に電波規正用無線局による電波の規正等を実施
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
詳しくは下記の関連リンクから、東北総合通信局の報道発表で確認してほしい。
●関連リンク: 東北総合通信局 東北管内における電波監視の状況