無線ブログ集
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ノイズについて本気で調べる。 (2015/4/25 16:53:13)
一つの山にコダワリ始めたら、えらい事になってきました。
ここまで来ると もはや「意地」です(笑)
さて、自然ノイズがやたら高いと感じている尺丈山。
そもそも自然ノイズって何だろう?と言うことで少し調べました。
■自然/人工ノイズの分類を超簡単に言うと
・自然ノイズ
→低周波域優勢
・人工ノイズ
→高周波域優勢
これらの境は10MHz付近。
■自然ノイズの由来
・大気ノイズ
→大気圏内で大気の存在を前提として発生するノイズ
空電ノイズ(雷放電/ホイッスラー)、沈積ノイズ
・地球外ノイズ
→真空中で発生し、地球へ到達する地球外ノイズ
電離層ノイズ(ヒス/コーラス)、太陽系ノイズ(熱放射電波/非熱放射電波)
銀河系ノイズ、銀河系外ノイズ
・温度ノイズ
→大地/水/水蒸気等に起因するノイズ
*あまりに量が多いので、身近そうなノイズに着目。
■雷放電ノイズ
伝搬距離により分類される
・近距離空電
→雲間/対地放電がそのまま伝達。
周波数範囲:30Hz~3GHz
・遠距離空電
→雷放電のうち、中波以下とUHF以上は減衰し、HFのみが遠方まで伝達する
■ホイッスラーノイズ
ちょっと文章で説明し辛いです・・。
雷放電のVLF成分は磁気共役点に達するパスを通って伝搬し、もう一度同じパスを
通って逆流すると言う多重伝搬をする。
この多重はの相互干渉により、笛音となる。
従って、実は、ハイパワー局は相互干渉が起きています(冗談です)
★大気ノイズの聴感分類
・クリック音
→近距離雷放電による
・グラインダー音
→連続性ガラガラ音。
クリック性ノイズが電離層で反射して生ずる多重エコー
・ヒッシング
→黄砂/砂塵/雷/吹雪による
連続ヒューヒュー音、ジュージュー音
・低周波空電
→楽音的ノイズ
数分の1秒無いし、数秒間連続する0.7~4KHz
■沈積ノイズ
黄砂や砂塵、砂嵐、噴火等で砂粒通しの衝突、開離によって静電気蓄積放電する。
雷雲中の雨滴も荷電しノイズ元となることもある
これが、アンテナに衝突してノイズになる場合もある。
■電離層ノイズ
太陽から飛来する荷電粒子が磁気圏、電離層を通過するときに発生するノイズ
聴感上、コーラスとヒス(シュー無いしシッと言う音)
■太陽系ノイズ
・熱放射電波ー静穏時放射
→年間、時間的に不変。
太陽の黒体かと放射に起因。
VHF以下はコロナからの放射。
・非熱放射電波
→太陽から放出された電子が地球の磁気圏に達し、磁力線の周囲を廻って
放射する。
①太陽電波嵐:太陽黒点の磁場変動により発生。
数10分~数時間
VHF帯
バースト連続
②1型バースト:磁気嵐と同様の原因
数秒と短い
VHF帯
③2型バースト:磁気衝撃波による
数分~数10分
VHF帯
④3型バースト:高速電子流による
数秒~数10秒
VHF帯
⑤4型バースト:太陽面爆発による
1~数時間
V/UHF帯
⑥マイクロ波バースト:4型バーストと同じだが、コロナ下部に源
数10秒~数分
SHF帯
疲れました・・・。
これでも、CBerにとって関係有りそうな内の一部で、本には
いーーーーーーっぱい書いてあります。
とにかく驚いたのは、「きちんと由来(源)が特定され、分析されている」こと。
どうやって調べたのかが気になってしまいます。
これのお陰で、季節性についても明確になってきました。
あとは、この本に載っているノイズについて、「聴感分類できるか?」が課題です。
今回載せていない地球外ノイズに関しては、かなり指向性が強いらしいのですが、
ビームアンテナでは無いので、全く期待は出来ません。
また、非熱放射に関しても偏波が強く出るようですが、こちらも同じ。
こりゃ大変だ・・。
参考/引用文献 「ノイズ対策応用技術(研良社)」
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