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feed 宮戸島 稲ヶ崎 (2015/5/3 18:47:52)


 十数年前に一度ハイキングで訪れて、いつか無線運用してみたいと思いつつ、なかなか実現できなかった宮戸島の稲ヶ崎。昨年、石巻の田代島に続き、沿岸部から2度目の運用。宮戸島といっても短い橋を渡るだけなので、陸続きです。QTHは東松島市。

 ここにはかつて室浜、大浜、月浜と3つの集落がありましたが、4年前の津波で壊滅しました。月浜集落も海苔加工場や民宿が所狭しとひしめいていましたが、今はわずかに残った民宿2~3軒あるのみとなりました。そんな月浜を見下ろすように海に突き出ている断崖の岬が稲ヶ崎です。標高はわずか30~40mといったところでしょうか。無線運用的には決して良いロケとはいえないかもしれませんが、果たしていかに。


遊歩道入口

気持ちの良い歩道

稲ヶ崎

南側の小島

月浜方向


 遊歩道入口から歩いて15分ほどなので、少し荷物になっても気分は楽々です。DCR8エレ八木を使ってみることにしました。

 
 DPR6+ラディックス8エレ 三脚設置
 DPR3+AZ350R直付け
 特小DJ-P24L
 ID51+RH770

 岬に着いて、はじめにDPR3(1W)で自宅待機のXを呼んでみると、一発で応答あり。M5で交信成立。仙台方面は悪くないようです。続いて特小をワッチすると、オカザキKG295局とフクシマFC349局の交信が聞こえてきました。KG295局の変調はほとんど聞き取れません。交信終了を見計らってFC349局をお呼びしてみました。M55-5。福島県国見町の万歳楽山とのこと。さらに特小で、ミヤギIT03局(石巻市上品山)、ミヤギX05局(名取市那智ヶ丘)、ミヤギHO40局(石巻市トヤケ森)各局と交信。





 ひと段落ついたところで、オカザキKG295局との交信実験。本日の移動地は福島県二本松市の麓山。距離約96.5km。見通し外。DCR(1W)M5、430DV(2.5W)で54-55(それ以下のパワーでは交信不可)、145DV(0.1W)で58-55という結果となりました。DVモードに関しては、145が圧勝。アンテナは双方RH770ですが、たった0.1WでここまでSが振ってくると思いませんでした。DVモードは奇数の周波数を使えば、混信も抑圧も妨害もなく実に快適。今後、山岳移動では145DVを中心に運用したいと思います。気を良くして特小も試してみたところ、M5-3でかろうじて交信成立。KG295局からのレポートによると、R100DではM5、P24Lではノイズ混じりで厳しかったとのこと。こちらはP24Lのみだったため、「メリットファイブ」を確認するのがやっとでした。96kmオーバーの見通し外、10mWを考えると、交信できただけでもラッキーでした。




稲ヶ崎ー麓山 

 続いてミヤギCW50局(仙台市若林区)よりお呼び出しいただき、特小実験。昨日P24Lを購入したばかりとのこと。P24L、P221L、4300Lの3台にて順次送信いただき、聞き比べてみました。いづれもM5で交信成立。あくまで主観ですが、聞きやすいのはP24L→4300L→P221Lの順でした。Sは変わらず。

 終了後、特小にてミヤギAZ17局のCQが聞こえてきました。大崎市加護坊山。Sメーター1本、M5。加護坊山とはかなり相性良いようです。たぶん見通し。さらにミヤギKM06局、同じく加護坊山。M5。


ラディックス8エレ
 


ブームはクリップワンタッチ固定式


 ここまでの交信の合間にも、DCRの8エレ八木とAZ350Rを聞き比べていたのですが、なぜかAZ350Rでバー1本立つ信号が、8エレで方角を合わせてもバー立たず、なのです。ミヤギCW50局との交信中、そのことがはっきりして、いくらAZ350Rが良くできたアンテナといってもそれはないでしょう?ということで、点検してみたところ、SMAコネクタに接続している同軸がどうも浮いていたようです。手で強く抑えるとバー2~3本に。秋葉原のショップで購入した同軸ですが、過信はいけませんね。一時は八木を撤収してしまおうかと思いましたが、原因がわかって、逆に八木の効果も明らかになりました。AZ350Rと比べバー1~2本の違いがあります。カタログ利得だけのことはありますね。

 その後、八木を中心に運用し、ヤマガタSA88局(寒河江市、葉山中腹)、ヤマガタTA960局(村山市 山形空港駐車場)と交信できました。こんな標高の低いロケでも奥羽山脈越え成功。この際、DPR3+AZ350Rでもワッチしてみましたが、まったく復調ありませんでした。


稲ヶ崎ー葉山中腹 約81km


 さらにミヤギOS147局(大崎市)、イワテDE56局(奥州市音羽山)、フクシマT31局(二本松市麓山)、ミヤギSS500局(登米市蕪栗沼)各局と交信。T31局は3エレお使いことのことで、双方で方角を合わせたところバー2~3本に上がり、八木効果を実感。

 最後に特小レピーターについて。青麻山レピーター、CW50局レピーターともアクセス不可でした。どちらのレピーターからも相手局の変調は聞こえるものの、こちらかのアクセスができなかったようです。それなりの信号強度がないとアクセスを受け付けないということのようです。次回は別の場所から試してみます。

 ということで、想定内こともあり、想定外のこともありました。ここ稲ヶ崎、総じて考えていたより電波伝搬は悪くない印象でした。風光明媚なのにほとんど人もなく、無線運用には穴場かもしれません。常連場所にしたくなりました。


 本日も交信いただきました各局さま、ありがとうございました。








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