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feed ムソルグスキー "展覧会の絵" オーケストラ版&ピアノ版を聴く (2015/5/17 23:07:40)
ロシアの作曲家で、"モデスト・ムソルグスキー"(1839~1881)の名を聞いて
ピン!と来る曲は、この"展覧会の絵"ではないでしょうか。

元々は、ピアノ曲として作曲されたましたが、後に"ボレロ"等で有名な
"管弦楽の魔術師"フランスの作曲家"モーリス・ラヴェル"(1875~1934)がオーケストレーションを
施したオーケストラ版の方が演奏 & 聴く機会共に多いですね。
曲中、"プロムナード"や終曲の"キエフの大門"は、特にCMや各種BGMで誰もが
耳にしたことの有るはずの旋律で、特に"キエフの大門"は、"ナニコレ珍百景"でのBGM、
BCLをされていた方では"ロシアの声"放送でのインターバルシグナルとして使用されていました。

ここで、曲の成り立ちを書いてみたいと思います。
"展覧会の絵"はまさに題名の通り、ムソルグスキーの友人だった
画家の"ヴィクトル・ガルトマン"(1834~1873)の遺作個展を観た際にその絵から
インスピレーションを得て書かれたとされています。
この"ヴィクトル・ガルトマン"の絵は、今ではWeb上で鑑賞することができます。

前置きが長くなりましたが、今夜は自分が所有している"展覧会の絵"各盤から
最もお気に入りのCDを紹介します。

イメージ 1
ドイツ・グラモフォン盤 オーケストラ版…1965~1966年、ピアノ版…1977年の
アナログ・セッションステレオ録音。
いつもながらアナログの雰囲気が感じ取れる素晴らしいリマスタリングです。

このCD、最大の特徴は、"オーケストラ版"と"ピアノ版"が1枚に収録されていることです。
オーケストラ版は指揮者 ヘルベルト・フォン・カラヤン(1908~1989)、
演奏はベルリンフィルハーモニー管弦楽団で、
ピアノ版は旧ソ連の名ピアニスト"ラザール・ベルマン"(1930~2005)が演奏しています。

まずレビューは"オーケストラ版"から。
カラヤン & ベルリンフィルハーモニー管弦楽の組み合わせは、文句なしの迫力満点な
演奏です。全曲共にベルリンフィルハーモニー管弦楽団の"重心の低い"音で
ドイツのオーケストラからロシアの情緒ある音を引き題しており、弦楽器と木管 & 金管の
マッチングもベストで、ラヴェルが施したオーケストレーションを完璧に再現しています。
やはり指揮者 & 各団員の力量が大きな影響を与える本作品、絶頂期のコンビが産んだ
最高の演奏です。

一方、"ピアノ版"は本作品を知り尽くした"ラザール・ベルマン"が演奏しているので
安心して耳を傾けられます。本当にこのピアニストはフォルテからピアノまで
音の強弱、アクセントの付け方が超一流でピアノ版を聞いただけでも
実際の"絵"が浮かんでくるような感じがしています。

オーケストラ版を聞いてピアノ版を聴く、またその逆でも本作品を堪能できるお勧めな1枚です。

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