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feed 特小の背面に金属板を近づけると (2015/5/18 20:38:02)
巷はEsとダクトで盛り上がっておりますが、今日も空気読めず特小ネタです。


さて、前回の続きです。

実験をやってるうちに、1番電界強度が上がった方法が有りました。
その方法は

イメージ 1

この状態。

本ブログのタイトル写真がまさに良い例ですが、特小機を手に持たず、金属製の看板を拝借し、ベルトクリップで引っ掛ける状態が、経験的に良さげでした。

それを模したのが今回の実験。



■モデリング
特小の裏側、基板とは少し離して金属板を配置します。
金属板の形状モデル、メッシュのRはそこら辺にありそうな板厚として、1にしておきます。

イメージ 2






















■解析結果
イメージ 3


  解析結果から、垂直成分が金属板に良く乗り、利得が特小下面に置くより上がっています。

・フィールド想定(1.2mH)
 本体のみ    4.79dBi
 背面金属板あり 5.05dBi
 下面金属板あり 4.65dBi

地面の反射による利得増が結構ある為、一応自由空間での利得も比較。

・自由空間
 本体のみ    2.10dBi
 背面金属板あり 2.63dBi
 下面金属板あり 1.26dBi

1/4λの理論値よりも少し上がるみたいです。
ホンネは3dBupだといいなぁですが、そこまでいくと特小八木アンテナの様に技適云々になるんでしょうね。

イメージ 4





















■部屋での実験
 状態は前回と同じ。異なる部屋同士で行うことで、乱反射伝搬を模擬してみます。(本当にそうなっているかは、もちろんわかりません)


■実験結果
 金属板ありがR20でS3程度以上上昇

注意すべき点は、解析結果に対し効果が大き過ぎること。
特小単品がへぐったのか、金属板仕様がへぐったかは、わかりません。
(手に持ってやってる時点で、そっちこっちストレーだらけ。更にガッツリ受信利得を下げてはいますが、かなりの近距離でやっているので、実フィールドで同様の効果が出るかはわかりません)


■実際には
 ブログタイトル写真の様な"看板拝借法"は、その固定された看板位置が波長的に合えばラッキーですが、合わなければどうしようもありません。
 更に、メーカーさんは特小本体のみでしっかりマッチングをとられていると思うので、その状態を金属を近傍に置くことで、大きくバランスを崩す可能性もあります。

ただ、"あとちょっとメリット上げたい時"は、やってみる価値はあると思います。

また、臨時レピータ設置時に今回の様な金属板(百均等で買える金網でも同じ効果が得られると思います)とセットにする事で、効果が上がる"かも"しれません。


■前回と今回の結果まとめ
どちらがフィールドに出た時効果が出るか分かりませんが、

・下面金属板 →利得は下がるが、水平偏波が比較的多い時に有効かもしれない

・背面金属板 →利得は上がるかも知れないが基本垂直偏波

の結果が得られました。



騙されてみたい という方は、是非実フィールドテストをお願いします。

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