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ナイフの話 (2015/5/23 0:02:35)
先週、茨城県のフリラーのみなさんとキャンプに行ったとき、私のナイフに興味をお持ちの御仁がいらっしゃったので、ナイフの話を一席(笑)。
昔々(といっても1950年代)、ナイフと言えば鍛造したナイフが主流でした。
鍛造ナイフと言えば今でも有名なのが ランドールナイフ 。
写真はモデル14( ここから引用
)
鋼材を高温でトンカントンカン叩いて鍛えたものなので高いです。ぼくも憧れるナイフですが、もちろん持っていません。
そんな製造が面倒な鍛造ナイフに対して、自動車のリーフススプリング(いわゆる板バネ)を削ってナイフを作ったのがあの有名な R.W.ラブレス です。
ラブレスのナイフ ドロップハンター(
ここから引用 )
ナイフに女性のヌードが刻印されているのが有名。
具体的にどんな作り方をするかというと
ここ をご覧ください。
私の自作ナイフもこれと同じように作りました。
やすりでひたすら削りングです。根気が要ります。
詳細は割愛しますが、削り終われば、熱処理屋さんで熱処理して、
ヒルトやハンドル材を固定して、刃をつけて完成。
そうやって作るナイフですから、非常に愛着が湧くってもんです。
コンパクトなのがいいという方はフォールディングナイフ(折り畳み式)もあります。
ガーバーサカイ フォールディングハンター
昔、ガーバー社で作られてた頃は、僕の大好きな鋼材『高速度鋼』が使われてたけど今は何だろ?
ウェンガ―やヴィクトリノックスで有名なスイスアーミーナイフはお馴染みですね。
私のナイフの写真は省略します。お見せするほどのものではございませんし。
最後に、鋼材で大好きなのは和包丁や刀で使われる炭素鋼ですね。研ぎが入りやすいし、切れ味最高!!
その次が、高速度鋼です。タングステンかモリブデンを混ぜたの2タイプがあります。後者が軽いです。
もともとボール盤とかで使う刃ですが、切削して高温になっても鈍りません。高速度鋼中の析出物が鈍るのを防いでくれるからです。
大嫌いなのはステンレス鋼です。砥いでも(使ってもないのに)いつの間にか鈍っています。ステンレス鋼の特徴(靭性がある)なので仕方ありません。
ラブレスのナイフはATS-34というステンレス系の鋼材(ジェットエンジンのシャフトに使われていたらしい)ですが、ナイフ雑誌とかで絶賛されてましたが(今もかな??)所詮、ステンレス。私はお勧めしません。
そんな感じで、キャンプとかに一本あると大変便利だし、独り山に籠った時などガソリンストーブと同じくらい安心感を与えてくれます。
自分に合った刃物を、探してみるのもいいかもしれませんよ。
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