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CB帯BPFの基礎実験 (2015/5/25 19:37:43)
先日何も考えずに秋葉原へ立ち寄ったが為に、若干余計に買いすぎた感のある部品達。
ち~と勿体無いので、お遊びしてみます。
■試してみる事
ちょっとやってみたかったのは、広帯域受信機IC-R20用のバンドパスフィルタ。
以前、尺丈山でイバラキAB110局がCBのコンディションチェックに使われていたBCLラジオが羨ましく、早速IC-R20で真似をしてみました。
ところが短波帯の混変調が余りにひどくハイパワー局まで潰される始末。
事実上使えないモノとなってました。
それを使える様にすべく帯域フィルタを組んでみます。
■計算とシミュレーション
まずは回路。
在庫部品の個数的に、2ポール無いし3ポールを考えます。
少し迷いましたが、とりあえず特性重視で3ポールを試す事にします。
3.5MHzや7MHz等のローバンドと比較してノイズが少ないハイバンドですので、通過減衰量はギリギリまで少なくします。
定数は、机上計算でアタリを出し、コイルのQが不明なのは痛いですが、LTspiceを使いながら実部品の特性を加味して一通りの通過特性を確認します。
■作って、そして実験
27MHzとは言え高周波。ユニバーサル基板はまずいので、スーパー小さく空中配線で組み上げます。
(外形寸法はコイル3つ分!このコイルを使ったフィルタでは世界最小!、もうこれ以上小さく出来ません(笑)。)
そして、アナライザを使ってコアを調整。
んー、やっぱりクルクル回すのが楽で楽しい…。
面実装ダミーロードでのVSWR(リターンロス)はこんな感じ。
意外とズドンと落ちましたね。
使ったコイル(AL25)の詳細特性が不明なので、ヤマカンで入れたパラメータでのシミュレーション通過減衰量は3dBくらい。
でも実際にコネクタ付けてケースに入れるとどれくらいでしょう?
そのうち、試しにこれをアンテナとの間に入れてみたいと思います。
execution time : 0.017 sec