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<依然、5MHz帯のアマチュア業務への分配には消極的!>総務省、「2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方」への意見募集を開始 (2015/6/1 11:30:33)
2015年11月にスイス・ジュネーブで、「2015年世界無線通信会議(WRC-15)」が開催されるのを前に、7月27日から8月1日まで、韓国・ソウルにおいて「第5回アジア・太平洋電気通信共同体WRC準備会合(APT-WRC準備会合)」が行われる。総務省ではこの会合を前に「2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方」を作成し、5月30日から6月29日まで一般からの意見(パブリックコメント)の募集を行うとしている。なお、2月9日から2月14日まで、タイ・バンコクで開催された「第4回アジア・太平洋電気通信共同体WRC準備会合(APT-WRC準備会合)」への参加前にも、今回の「考え方」をまとめる上で、「暫定見解(案)」という形の同様の意見募集が行われた( 2014年12月20日記事 )。
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一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)によると、総務省がパブリックコメントの募集を開始した「2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方」の中で、アマチュア無線に関係している議題は以下のとおり。
議題1.4「5250-5450kHz帯におけるアマチュア業務への二次的基礎での分配」
議題1.6「固定衛星業務(FSS)への追加一次分配」(10.1/10.4GHzアマチュアバンド関連)
議題1.10「22-26GHz帯の周波数範囲内での移動衛星業務(MSS)(地球から宇宙、宇宙から地球)への分配」(24GHz帯アマチュアバンド関連)
議題1.18「自動車用高分解能レーダーのための75.5-78.0GHzにおける無線標定業務への一次分配」(77GHz帯アマチュアバンド関連)
このうち、特に注目されるのは5MHz帯アマチュアバンドの部分だが、開放を実現する上で重要となる議題、「5250~5450kHz帯におけるアマチュア業務への二次的基礎での分配」については、前回の「暫定見解(案)」とき同様に、5MHz帯のアマチュア業務への分配には「適当でないため、Method B(分配しない)を支持する」と、残念な内容となっている。
<我が国の考え方>
5250-5450 kHzは、我が国において固定及び移動業務に一次分配で割り当てられ、使用されている。よって、有害な混信の排除を含めたアマチュア業務と既存の一次業務との両立性が達成できるまで、本周波数帯における二次的基礎でのアマチュア業務への新規分配については、適当でないため、Method B(分配しない)を支持する。
ITU-Rにおける各国の研究結果は、統一見解の合意に至らず、異なる結論の研究結果が併記されているため、分配が行われる場合には両立性が確保されるようアマチュア局の運用に適切な制限を求める。
↓ここをクリックしてダウンロード(PDF形式)
●総務省が作成した「2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方」
↓前回、意見募集が行われた「暫定見解(案)」のときのhamlife.jp記事
●<5MHz帯のアマチュア業務への分配には消極的>総務省、「2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の暫定見解(案)」への意見募集を開始
●関連リンク:
・総務省
2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方に係る意見募集
・「総務省が、2015年世界無線通信会議(WRC-15)に向けた我が国の考え方に係る意見募集」(JARL Web)